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MtG訳記た。

モダンを中心とした(というよりはモダンの)海外記事翻訳保管庫

11月のメタゲーム変遷について(Modern Metagame Breakdown: 11/1 - 11/30 by Sheridan Lardner)

メタゲーム

Modern Metagame Breakdown: 11/1 - 11/30 - Modern Nexus

より。

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 ようやく先月の結果をまとめることができた。RPTQ、SCGQ、GP Pittsburgh、そしてMO League、その全てから今回の考察を行っている。石鍛冶とかいう新たなプロモカードの発表、そしてPittsburghの動画を見ていて、更にモダンにのめり込むこととなった。さあ、11月のメタゲームについて、分析をしていこうじゃないか。ちなみに10月のものについてはここで見れるので、参考にしてもらいたい。

  さあ、1月が近づいてきている。そう、プロツアーゲートウォッチの誓いが近づいているのだ。そして新セットが出るということは、そう、禁止改訂も行われる。様々な記事、考察をもとに独自の予想を立てているものもいるだろう。その予想にはおそらく、今月、そして18日以前の1月のモダンイベントが影響することは言うまでもないだろう。そのメタゲームにも目を向けるべきだ、というのは当然の帰結といえるだろう。また、フォーマットの理解が乏しいうちにその手の予想はできないだろう。

 まあ、そんなことより、11月のメタゲームに関して語ろうじゃないか。禁止リストのことについてはどうせ1月に入ればいやでも話すこととなるだろう。

Tier1について

 先月話した通り、RPTQはそれまでのトーナメントで勝ってきたプレイヤーによるメタゲームによって形成されているトーナメントである。また、Pittsのデータをふまえると、Tier1のデッキ範囲は10月期のそれに比べ、大きくその範囲を縮めることとなった。今月Tier1足りうるデッキは5つだけしかないとした。これは熟練者達による、RPTQの影響を強く受けているものである。そう、それであるがためにTier1となったデッキはきちんと目を向けるべきデッキとなっているのだ。また、今回はWizardsの公式イベント100種とともに、MOのイベントからも数多くのデータを取得することができた。

 そう、11月のTier1デッキはほぼ確実にトーナメントにいると思っても良い。ここで示すデッキに対してはきちんとした対策をしておくべきであろう。

 おっと、これは古き良き?モダンのメタゲームにとてもよく似ていると言っていいだろう。親和、バーン、ジャンド、双子……いつもの、としか言いようのない面々だ。ただ、赤緑トロンがもまた、ここに位置しているのだ。面白いと言えるだろう。それを原因としてアブザンやグリクシスを含めたフェアデッキがその数を多少減らしているのではないだろうか。また護符コンがTier1に残っている事実も興味深いといえる。コンボ/ランプ型のこの手のデッキが11月も数多くのヘイトを受けながらもその数をあまり減らさなかったのは面白いといえるだろう。

 さて、ここのデッキについては後で触れるとして、次は先月以前からの変化について触れていきたいと思う。予想範囲内のものもあれば、予想外のものもあるだろう。

 現在の競技レベルの流行を考えるならば、8月以来おおよそ一定のシェア率を誇っており、これはモダンのトップデッキであるという性質を鑑みるならばおおよそ予測の範疇と言えるだろう。一方でトロン、護符コンは8月以来ずっとその数を増やしており、この環境を定義しているというわけではないものの、実際にその数があるということは意識すべきだろう。また、双子についてはURx系の数をそのまま吸収する形で残っているように思われる。

 さて、これらを元として考察をしていこう。

双子は数として11.8%のトップメタとなっている。

 純正双子だけが、Tier1として残ることとなった。しかしながらその亜種を含めればモダンにおいてもっとお使われているデッキとしてその姿を表わすこととなる。Alexがジェスカイ双子を用いてGP Pittsburghを制したように、双子はどこにでもいるのだ。純正5.5%、グリクシス4.2%、ティムール1.4%、ジェスカイ0.7%……このレベルでデッキが使われている以上、Tier-topのデッキと言ってしまっていいだろう。親和や緑黒、バーンも同様に見ることとなるだろうが、11月のこの双子の数は感染や親和のようなオール・イン型のデッキに対し脅威となってくるだろう。また、双子は比較的丸いデッキであり、また多様性もあるがために、プレイするデッキがないという人にとってちょうどいいものといえるだろう。

耐え忍ぶジャンド

 1%の減少こそおこった。しかしジャンドは緑黒系最強のデッキとしてTier1に居座ることとなった。双子のように、アブザンとジャンドを緑黒の亜種として合算すれば、そのシェア率は11.6%と双子の次に多いデッキといえる。しかしながら稲妻が流刑への道より序盤の除去として強い、土地コンボに対する解答が赤い、という理由よりアブザンよりもジャンドが好まれる結果となった。12月も、緑黒型の消耗戦は様々なところで見ることとなるだろう。ただ、ジャンド民よ、自身のデッキを構築する際にメタゲームを読みきり、それに合わせた75枚をつくり上げるのだ。さもなければぽっとでのTier2に轢き殺されることとなってしまう。

オール・インのランプ型への変化

 ここ数ヶ月の傾向として、オール・イン型のデッキがマーフォーク、感染、親和といったクリーチャー主体型からトロン、護符といった土地ランプ型へと変化していっている、というものがある。土地コンボデッキのシェア率は先月に比べ1.9%もの増加をみせ、その一方でクリーチャー型のデッキは2.4%もの減少を見せることとなった。プレイヤー画層簡単にデッキを買えられるのか、という点には疑問は残るが、少なくとも数字はそのように示しているのだ。トロン、護符コンはどちらもジャンドに対して有利なデッキであり、ここ数ヶ月その力でフォーマットを制圧しようとするきらいがある。どちらのデッキも双子に対して不利ではあるのだが、それは親和や感染についても同じことだ。そしてランプデッキに取って、Zoo系のデッキの増加による全体除去の増加はある意味好都合だったと言えよう。しかしながら、マーフォークもその数を減らしてしまったことについては少々疑念が残っている。双子や緑黒系のデッキに対し、ある程度の耐性があるにも関わらず、このデッキが数を減らしたとは思いにくい。実際その数は0.4%の減少にとどまっているために、単なる偶然と言えるだろう。また、数が少なくなったと言ってもクリーチャー主体のオール・インデッキはその数を多く残しており、その両方に対してきちんとした対策をすべきだろう。また、バーンのことも忘れてはいけない、というのは言うまでもないとは思う。

護符コンも生き残った

 2ヶ月もの間、護符コンがTier1にとどまったのはこのメタゲーム分析をはじめて以来初のことである。上位層において強くメタられているためにこの風潮について忘れられているのかもしれないが、MichealやAllisonが各GPであと一歩、Top8に及ばなかったという事実は考慮しておいていいだろう。また、このデッキは主にMOで用いられており、オンラインでは最大のシェア率を占めていた。また、月前半のRPTQでも7.3%ものシェア率を誇るなどの結果を加味するならば、このデッキ対策は絶対に怠ってはならないだろう。血染めの月への弱さを考えるならば双子が最良の選択肢となりうるだろう。そして何を除去し、何を捨てさせ、何を打ち消すべきなのか、についてきちんとした知識を持っておいたほうがいい。護符コンなんてどうせいないだろうなどと思ってはいけない。そうプレイヤーが思う瞬間を、護符コン使いは虎視眈々と狙っているのだ。そう、護符コンに食われるのは今日じゃないかもしれないが、いつ食われそうになってもいいように準備をするべきだろう。

 PIttsburgh終了後、PatrickがSCGPremium記事としてTwin and Affinity, For A Change?という記事を執筆している。プレミアム会員でないために読めないという人もいるだろうが、タイトルを見るだけでもその主張は読み取れるのではないだろうか。モダンに於いて、古いデッキも生まれ変わりうる、と。それはメタゲームによって示されうるのだ。さあ、Tier2はとても広範囲にまたがるものとなった。Tier1はほぼ固定化しているのにもかかわらず、である。ここからどのようなデッキが今後姿を見せることとなるのか、注目していくべきだろう。

Tier2

 Tier1のデッキは少なかった。そのためもちろんTier2は広く取ることとなった。先月は11個もあったね。じゃあ今月は15だ。戦略の多様性に混乱するかもしれないが、落ち着いてほしい。Tier1が狭くなればなるほど、デッキ選択は容易となり、対策をするべきとなる。これはTier2にも似たようなことが言え、Tier1が増えた直後、最良の選択肢となるデッキも数多く存在しているのだ。

 メタゲームの多様化はその分析をとても難しいものとする。どれについて考慮すべきか、というところから始まる。WizardsのDay 2 メタゲームブレイクダウンによるグルーピングも行われているものの、そのグルーピングはまだ十分なものとはいえない。例えば、グリクシスコントロールとグリクシスミッドレンジは違うデッキではあるもののカウントとしては同じものとされており、聖遺の撤退コンボについても青Zoo、バントカンパニーなどと混同されている。また、バーンとZooの違いをナカティルの採用の有無でのみ判断しているようにも感じられ、この詳細な分析はとても難しいものとなってしまった点についてお詫びしておく。

 さて、分析へと移ろう。

Zooハイブリッド型のデッキはプレイアブル

 ナヤカンパニー、グルールZoo、聖遺の撤退、中隊不含ナヤZoo……これらを合わせるとそのシェアは6.5%を誇ることとなった。10月期には5%程度であったこと、また前で示したようにクリーチャー型のオール・インデッキがその数を減らしているということを鑑みると、その量は大きく増えているといえるだろう。野生のナカティルがその後ろで控えている。バーンタッチナカティルをここでは含んでおらず、全体除去や単体除去についてきちんと考慮をスべきだろうし、Zoo型ではないアグロを使う理由としてそれらの採用が可能である、という点は評価できるものとなる。また、相手が中隊Zooだという思い込みは危険だ。グルールZooは中隊型とはまた違った組まれ方をされているためだ。

グリクシスの進化

 初夏から、グリクシスコントロールの用いる命令は突飛な結果を示すこととなった。しかしながらメタゲームがオール・イン型になるにつれ、コントロールが使われていない理由を思い出した使い手はこのデッキをミッドレンジ型にシフトすることとした。ヴェリアナを用いて相手のハンドをより責め、青い命令を捨てることとなったのだ。今回この2つのデッキをまとめて紹介しているが、実際のところはその中身は想定しているものと大きく異なっている可能性がある。おそらくグリクシスコントロールと名付けられているこのデッキは、本来はそのような動きを取ってこない可能性が高いのではないか、という疑念を抱いている。

 また、青白コントロールのTierからの消失やむかつきの復帰、そしてアンフェアデッキの台頭が確認できる。また、聖遺の撤退については本当にこの数が正しいのかという疑念も残っている。レポーター達がきちんとした定義をしたならば、それに乗っかる事にはなると思う。

メタゲーム予測

 先月した予測はおおよそ正しいものだったといえる。では、その中身について見ていこう。

感染はTier2へと落ちる-当

 自信のある予測だっただけにあたっていて嬉しかった。双子の増加、そしてクリーチャー型アグロへの対応の増加により、このデッキの数は減らざるを得なかったのだ。1.3%もの減少を見せることとなった。しかしながら、感染自体は(メタゲームを読みきった時には)とても強いデッキであり、また立ち位置は悪いものではないということについては覚えておいてもらいたい。

ZooはTier2で在り続ける-当

 グルールZooは今までTier2に来ることなどなく、9~10月のアグロの流行は恐ろしいものであった。ナカティルを速槍や幻霊に加え投入しているバーンデッキは何度も見てきているし、この猫はアグロデッキの強さを支える存在であるのは確かだ。とはいっても、ジャンドやトロンにおよってこの潮流は妨げられることとなるだろう。

護符コンはTier2へと落ちる-外

 モダンのサイドボードの多様性を信じすぎ、逆に護符コンの地力については不信すぎたのだろう。護符コンはTier1にとどまっただけでなく、むしろその数を増やしてしまったのだ。プレイヤーの数を考えるならばこれは偶然のものではなく、考えぬいた結果それを使ったプレイヤーが多かったということだろう。おそらくこのデッキはさらに研究が進むだろうし、遭遇することも多くなるといえるだろう。

 今月特に新たなセットも出なければ、大きな大会もないために来月の予想を行うのは相当に厳しいといえる。とはいえちょっとしたことではあるが、フェアリーやデスタクが増えるなどというギャンブルよりかは現実的な予想はしてみたいと思う。

バーン型のデッキがアグロ系デッキ最大勢力となる。

 親和隆盛から数ヶ月がたち、僕たちはまた双子と対峙することとなった。また、サイドボードについても更に研究が進んだことだろう。今月の親和の減少は、このデッキから他のアグロデッキへの乗り換えを意味しているように思われる。バーン、とくにナカティルバーンはこの環境の解答として、最良のものであるといえ、この頃のZoo、バーンデッキの流行を踏まえればその可能性は高いものといえるだろう。昨今のアーティファクトに対するヘイトを考えるならばこのデッキを携えることはアグロ系を使う上では最上と言える。また、対双子を考えてもバーンのほうが相性が良いのは確かだろうし、双子に対するヘイトカードも増加することになることを考えるといいことづくめであるといえるだろう。

 今回のメタゲーム分析には多量の時間を要した。今回ももし見落としや異なる意見があったら教えてもらいたい。ではまた。