モダンデッキ8選-7.バーン-(Top 8 Modern Decks – Burn By Pascal Maynard)
より。
残り2つ!
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バーンに関しては読む必要はないと思ったかい?ああ、そうだったらごめんよ。ただ、バーンは明確に、モダンに影響を与えるデッキであるのだ。このデッキに関しての解説は正直退屈だと思うし、一直線に進むものではあるだろう。僕もそのうちの一人ではある。だが、このデッキも少しずつ変化しており、この変化に興味を持ってくれる人もいてくれるだろう、と思っている。
Max Sjoblom Worlds 2011
20 Lands
8 Mountain/山
4 Arid Mesa/乾燥台地
2 Blackcleave Cliffs/黒割れの崖
2 Blood Crypt/血の墓所
4 Scalding Tarn/沸騰する小湖7 Creatures
4 Goblin Guide/ゴブリンの先達
3 Keldon Marauders/ケルドの匪賊33 Spells
3 Flame Javelin/炎の投げ槍
4 Incinerate/火葬
4 Lightning Bolt/稲妻
3 Searing Blaze/焼尽の猛火
4 Shard Volley/欠片の飛来
4 Bump in the Night/夜の衝突
4 Lava Spike/溶岩の撃ち込み
4 Rift Bolt/裂け目の稲妻
3 Volcanic Hammer/火山の鎚
Sideboard
3 Torpor Orb/倦怠の宝珠
2 Ball Lightning/ボール・ライトニング
1 Rain of Gore/血糊の雨
2 Flamebreak/火炎崩れ
1 Searing Blaze/焼尽の猛火
4 Smash to Smithereens/粉々
2 Combust/焼却 (訳註:公式より。原文ではSpontaneous Combustion)
バーンデッキの黎明はとてもひどいものであったといえよう。未だかつて火山の鎚や火葬、炎の投げ槍といったカードを採用したバーンと対戦したことはなかった。だがしかし、このデッキの5-1という結果がモダンのバーンのテンプレートを定めたのである。
このデッキはゆっくりと現れた。当時この環境はとても早かったために4T目で相手を殺せないデッキに意味はなかったのだ。世界選手権でこのデッキが使われたのは、きっとトライバルZooがメタゲーム上に多くいることを願ったものだったのだろう。
Jasper Johnson-Epstein Grand Prix Toronto 2012 - 14th Place
20 Lands
4 Arid Mesa/乾燥台地
4 Blackcleave Cliffs/黒割れの崖
1 Blood Crypt/血の墓所
7 Mountain/山
4 Scalding Tarn/沸騰する小湖19 Creatures
4 Goblin Guide/ゴブリンの先達
3 Grim Lavamancer/渋面の溶岩使い
4 Hellspark Elemental/地獄火花の精霊
4 Keldon Marauders/ケルドの匪賊
4 Vexing Devil/苛立たしい小悪魔21 Spells
4 Bump in the Night/夜の衝突
3 Flames of the Blood Hand/血の手の炎
4 Lava Spike/溶岩の撃ち込み
4 Lightning Bolt/稲妻
4 Rift Bolt/裂け目の稲妻
1 Shard Volley/欠片の飛来
1 Sudden Shock/突然のショックSideboard
1 Cunning Sparkmage/狡猾な火花魔道士
1 Grim Lavamancer/渋面の溶岩使い
3 Rakdos Charm/ラクドスの魔除け
4 Searing Blaze/焼尽の猛火
2 Sudden Shock/突然のショック
4 Thoughtseize/思考囲い
しかしながら、6ヶ月後にJasper Johnson-Epsteinがバーンデッキを操る事となった。先の2マナ火力の代わりに、クリーチャーを採用したのだ。こうして、現在のバーンのテンプレートが定まるものとなった。
プロツアーラヴニカへの回帰においてはあるバーンデッキが18ポイント以上を獲得したデッキとして紹介されていた。このデッキのプレイ率はそこまで高くはなかった。こんな一直線なデッキを使おうと思っている人はほぼいなかったからだろう。また、このカードがまだ世界に現れていなかったからでもあるだろう。
そう、ボロスの魔除けがまだ世界に登場していなかったからだ。
ゴブリンの先達や溶岩の撃ち込みは火力として十分に役立つものの、地獄火花の精霊やケルドの匪賊といったカードは相手の除去を受ける的となってしまうのである。
Greg Ocreenc Grand Prix Kansas City Top 8
20 Lands
4 Arid Mesa/乾燥台地
4 Scalding Tarn/沸騰する小湖
4 Blackcleave Cliffs/黒割れの崖
2 Blood Crypt/血の墓所
2 Sacred Foundry/聖なる鋳造所
2 Snow-Covered Mountain/冠雪の山
1 Stomping Ground/踏み鳴らされる地
1 Marsh Flats/湿地の干潟13 Creatures
4 Goblin Guide/ゴブリンの先達
4 Vexing Devil/苛立たしい小悪魔
3 Deathrite Shaman/死儀礼のシャーマン
2 Grim Lavamancer/渋面の溶岩使い27 Spells
4 Boros Charm/ボロスの魔除け
4 Bump in the Night/夜の衝突
4 Lava Spike/溶岩の撃ち込み
4 Lightning Bolt/稲妻
4 Rift Bolt/裂け目の稲妻
3 Skullcrack/頭蓋割り
2 Searing Blaze/焼尽の猛火
1 Shard Volley/欠片の飛来
1 Pillar of Flame/火柱
Sideboard
1 Skullcrack/頭蓋割り
2 Searing Blaze/焼尽の猛火
2 Hide // Seek/隠匿//探求
1 Wear // Tear/摩耗//損耗
2 Volcanic Fallout/火山の流弾
1 Torpor Orb/倦怠の宝珠
1 Spellskite/呪文滑り
3 Rakdos Charm/ラクドスの魔除け
1 Grafdigger's Cage/墓掘りの檻
1 Flamebreak/火炎崩れ
Gregを含む多くのプレイヤーが、クリーチャーの数を減らしてボロスの魔除けや稲妻のらせんを使うために3色目を追加することとなった。
また、大歓楽の幻霊や僧院の速槍がこの世に現れるまでは、バーンデッキは相手が黒緑デッキであることを望んでいたように思われる。サイドボードからもその願いを汲み取ることができるだろう。
この2枚のカードによって、ゴブリンの先達は8枚体制となり、紅蓮光電の柱が殴りかかることもできるようになった。そうして、Seth Manfieldがプロツアーサンデーに殴り込みをかけたのである。
19 Lands
4 Scalding Tarn/沸騰する小湖
4 Wooded Foothills/樹木茂る山麓
4 Arid Mesa/乾燥台地
3 Sacred Foundry/聖なる鋳造所
2 Mountain/山
1 Stomping Ground/踏み鳴らされる地
1 Bloodstained Mire/血染めのぬかるみ13 Creatures
4 Monastery Swiftspear/僧院の速槍
4 Eidolon of the Great Revel/大歓楽の幻霊
4 Goblin Guide/ゴブリンの先達
1 Grim Lavamancer/渋面の溶岩使い28 Spells
4 Lightning Bolt/稲妻
4 Boros Charm/ボロスの魔除け
4 Searing Blaze/焼尽の猛火
4 Skullcrack/頭蓋割り
4 Rift Bolt/裂け目の稲妻
4 Lava Spike/溶岩の撃ち込み
2 Shard Volley/欠片の飛来
2 Lightning Helix/稲妻のらせん
Sideboard
1 Lightning Helix/稲妻のらせん
4 Destructive Revelry/破壊的な享楽
3 Kor Firewalker/コーの火歩き
3 Molten Rain/溶鉄の雨
2 Deflecting Palm/跳ね返す掌
2 Path to Exile/流刑への道
溶岩の撃ち込みがプロツアーレベルの会場で見られる事は早々なかっただろう。このデッキは多くのプレイヤーに使われるようになり、勝率はトップクラスとなった。
夜の衝突はデッキから消えることとなり、バーンデッキはジャンド、オロスカラーからナヤへとその色を大きくかえることとなった。
そしてその変化から数ヶ月後、さらなるカードがバーンを強化することとなった。アタルカの命令によってバーンデッキはまたクリーチャーを増やす動きになったのである。
野生のナカティルを搭載したバーンは僕が0-3して以来、一般的になったといえるだろう。
これがバーンの最新形態といえるだろう。野生のナカティルが他のカードに比べて良いのかについては、プレイ回数が少ないために断言することはできないが、それは使用者の好みによっている部分があるように思う。
ああ、赤中毒のJasper Johnson-Epsteinがこの頃使っているレシピをコピーするのも悪くはないと思うよ。
20 Lands
4 Sacred Foundry/聖なる鋳造所
3 Scalding Tarn/沸騰する小湖
3 Wooded Foothills/樹木茂る山麓
3 Bloodstained Mire/血染めのぬかるみ
2 Stomping Ground/踏み鳴らされる地
2 Snow-Covered Mountain/冠雪の山
2 Arid Mesa/乾燥台地
1 Copperline Gorge/銅線の地溝15 Creatures
4 Goblin Guide/ゴブリンの先達
4 Eidolon of the Great Revel/大歓楽の幻霊
4 Monastery Swiftspear/僧院の速槍
2 Grim Lavamancer/渋面の溶岩使い
1 Vexing Devil/苛立たしい小悪魔25 Spells
4 Boros Charm/ボロスの魔除け
4 Atarka's Command/アタルカの命令
4 Lightning Bolt/稲妻
4 Rift Bolt/裂け目の稲妻
4 Lava Spike/溶岩の撃ち込み
2 Skullcrack/頭蓋割り
2 Searing Blaze/焼尽の猛火
1 Shard Volley/欠片の飛来
Sideboard
1 Skullcrack/頭蓋割り
2 Searing Blaze/焼尽の猛火
1 Deflecting Palm/跳ね返す掌
2 Rending Volley/引き裂く流弾
1 Path to Exile/流刑への道
1 Grafdigger's Cage/墓掘りの檻
1 Electrickery/電謀
3 Kor Firewalker/コーの火歩き
3 Destructive Revelry/破壊的な享楽
Tips
- ボロスの魔除けは4点火力以外の動きもできることも覚えておいてもらいたい。僧院の速槍に二段攻撃を与えたり、クリーチャーを紅蓮地獄から守るために破壊不能を付与することも殆ど無いとはいえありうる話である。
- 呪文滑りは確かに相性が悪いカードではある。しかし大半のカードはプレイヤーのみを対象にしているため滑らされることはあまりないだろう。だからといって相手が呪文滑りをサイドボードすることはないとは言い切れないが、破壊的な享楽の枚数について考えてみるのは悪く無いと思われる。
サイドボードについて
- 焼尽の猛火をメインに積むか、という選択は大きな違いを生むこととなる。このカードが働くときにはとても強力なものとなるものの、そうでない時にはゴミといってもいいだろう、Jasperはこれを2-2に分割することによってそのリスクリターンを最大化している。
- 過剰サイドボーディングは絶対にしてはならない。このデッキは相手を焼ききる以外で勝つ方法はないといってもいい。過剰サイドボーディングは自殺しているようなものである。たとえば双子相手に破壊的な享楽3枚、引き裂く流弾2枚、流刑への道1枚を積んだとしたならば相手は瞬唱やラヴァマン、ヴェンディリオンによって速やかにこちらのライフを削りきってくることだろう。
読んでくれてありがとう。最終回も楽しみにしていてくれ!