MtG訳記た。

モダンを中心とした(というよりはモダンの)海外記事翻訳保管庫

今から使えるモダンちょいテク(Modern Tech – Lantern, Bloom, Elves, Affinity, and Jund By Paulo Vitor Damo da Rosa)

» Modern Tech – Lantern, Bloom, Elves, Affinity, and Jund

より

後ろ4つのデッキと並ぶランタンコントロールの存在感たるや。

ーーーーー

 大きなローテーションが行われる今、スタンダードやリミテッドの話をしても得るものは特に無いだろう。ああ、僕の大好きなフォーマットの一つ、モダンについて語ろうじゃないか。

  前にモダンについて語ってから、大きな変化が起こった。そしてカードやデッキ選択についても変化が発生している。おそらく気づいていないようなものもあるだろうから、それについて触れていこう。

ラ!ン!タ!ン!!

3 Creatures
3 Spellskite/呪文滑り
40 Spells
2 Abrupt Decay/突然の衰微
4 Ancient Stirrings/古きものの活性
4 Codex Shredder/写本裁断機
4 Ensnaring Bridge/罠の橋
1 Ghirapur Aether Grid/ギラプールの霊気格子
4 Ghoulcaller's Bell/グール呼びの鈴
4 Inquisition of Kozilek/コジレックの審問
4 Lantern of Insight/洞察のランタン
4 Mox Opal/オパールのモックス
3 Pithing Needle/真髄の針
2 Pyrite Spellbomb/黄鉄の呪文爆弾
2 Surgical Extraction/外科的摘出
2 Thoughtseize/思考囲い
17 Lands
2 Academy Ruins/アカデミーの廃墟
2 Blackcleave Cliffs/黒割れの崖
1 Copperline Gorge/銅線の地溝
1 Forest/森
2 Ghost Quarter/幽霊街
4 Glimmervoid/空僻地
4 Llanowar Wastes/ラノワールの荒原
1 Tendo Ice Bridge/氷の橋、天戸
Sideboard
1 Ancient Grudge/古えの遺恨
2 Grafdigger's Cage/墓掘りの檻
1 Nature's Claim/自然の要求
1 Pithing Needle/真髄の針
3 Pyroclasm/紅蓮地獄
4 Sun Droplet/太陽の雫
3 Welding Jar/溶接の壺

 このデッキはとても素晴らしいデッキだし、ここに紹介されるべきデッキであるとは思う。ああ、神よ、これが多数のプレイヤーによって使われなかったら私を赦してください。というのもこのデッキは悪い意味でマジックらしくないからである。このデッキのプレイングとしては、ランタンを用いて相手のデッキトップを確認し、写本裁断機やグール呼びの鈴を用いて有効牌を落とし、その一方で罠の橋を用いて自身のライフを守り続けるだけのデッキであると言えてしまうからだ。(そう、もし初手に解答札を持っていないのならば絶対にそれを引き入れることは出来ないだろう。)

 このデッキに相対するとき、気をつけねばならないのは、たとえ解答札を再どいんしたとしても、それを引くことが叶わなくなるということだ。石のような静寂、コラガンの命令、忍び寄る腐食……どれも素晴らしいカードではあるが、このカードは初手に何とかして引きこむか、ロックが完成する前に引き込むかしなくてはならなくなる。そうしなくては二度とこのカードを引くことはかなわないだろう。

 そういう意味では、古えの遺恨が強力なメタカードになるだろう。墓地に行っても十分な効果を発揮するからである。また、親和や感染のような、パワーが低いクリーチャーで殴りかかるのも有効だろう。罠の橋が制限するのは攻撃宣言のみであるために、攻撃が成立した直後に、親和の場合は電結の荒廃者や、頭蓋囲いをもちいて(呪文滑りや真髄の針で邪魔されることもあるかもしれないが)パンプアップをすることができる。また、感染ならば貴族の教主とともに攻撃したり、攻撃後にパンプスペルを唱えたりすることによって対処することもできよう。

ドロモカの護符コンへの侵略

 GPOKCにおいて、ベスト8に入賞した護符コンのデッキは以下の通りである。

7 Creatures
2 Azusa, Lost but Seeking/迷える探求者、梓
1 Dragonlord Dromoka/龍王ドロモカ
4 Primeval Titan/原始のタイタン
25 Spells
4 Amulet of Vigor/精力の護符
4 Ancient Stirrings/古きものの活性
2 Hive Mind/集団意識
2 Pact of Negation/否定の契約
4 Serum Visions/血清の幻視
1 Slaughter Pact/殺戮の契約
4 Summer Bloom/花盛りの夏
4 Summoner's Pact/召喚士の契約
28 Lands
1 Boros Garrison/ボロスの駐屯地
1 Cavern of Souls/魂の洞窟
1 Forest/森
4 Gemstone Mine/宝石鉱山
1 Ghost Quarter/幽霊街
1 Golgari Rot Farm/ゴルガリの腐敗農場
3 Gruul Turf/グルールの芝地
1 Khalni Garden/カルニの庭
2 Mana Confluence/マナの合流点
1 Radiant Fountain/光輝の泉
1 Selesnya Sanctuary/セレズニアの聖域
4 Simic Growth Chamber/シミックの成長室
1 Slayers' Stronghold/処刑者の要塞
1 Sunhome, Fortress of the Legion/軍の要塞、サンホーム
3 Tolaria West/トレイリア西部
2 Vesuva/ヴェズーヴァ
Sideboard
2 Choke/窒息
1 Ghost Quarter/幽霊街
1 Hornet Queen/女王雀街
3 Leyline of Sanctity/神聖の力線
3 Seal of Primordium/原基の印章
1 Sigarda, Host of Herons/鷺群れのシガルダ
2 Swan Song/白鳥の歌
2 Thragtusk/スラーグ牙

 このレシピは突出したところが特に内容に思える。……龍王ドロモカを除いて。ドロモカのこのデッキでの役割は2つ存在する。まずは単純なファッティとしての相手の対処を迫るカードとしての役割である。しかしこれはアブザンの流刑への道やグリクシス、ジャンドの終止によって容易に阻まれることとなるだろう。もしバーン相手ならば、光輝の泉などをもってきてライフゲインをし、次のターンに勝てばいいだろう。

 では、このカードのもう一つの役割とは。それはカウンターされない6マナの沈黙としての役割である。6マナとは、たどり着きにくいカードではあるし、2枚目のタイタンでも十分ではないかと思われる。正直僕はこのカードの採用によって得られるアドバンテージについていまいちピンときていないため、これ以上の言及は避けることにしておく。

ギラプールの霊気格子と搭載歩行機械の親和への親和

 世界選手権においてPaulやSamによって明らかにされた、親和の進化は僕の好むものであった。搭載歩行機械も今までは見ることがなかったが十分にこのスペースに収まることだろう。Joseph ReiterがGPOKCで用いたレシピをここに紹介しておく。

28 Creatures
4 Arcbound Ravager/電結の荒廃者
3 Etched Champion/刻まれた勇者
2 Hangarback Walker/搭載歩行機械
2 Master of Etherium/エーテリウムの達人
2 Memnite/メムナイト
4 Ornithopter/羽ばたき飛行機械
4 Signal Pest/信号の邪魔者
1 Spellskite/呪文滑り
2 Steel Overseer/鋼の監視者
4 Vault Skirge/大霊堂のスカージ
16 Spells
4 Cranial Plating/頭蓋囲い
4 Galvanic Blast/感電破
4 Mox Opal/オパールのモックス
4 Springleaf Drum/バネ葉の太鼓
16 Lands
4 Blinkmoth Nexus/ちらつき蛾の生息地
4 Darksteel Citadel/ダークスティールの城塞
3 Glimmervoid/空僻地
4 Inkmoth Nexus/墨蛾の生息地
1 Mountain/山
Sideboard
2 Ancient Grudge/古えの遺恨
1 Dismember/四肢切断
1 Ethersworn Canonist/エーテル宣誓会の法学者
1 Ghirapur Aether Grid/ギラプールの霊気格子
1 Grafdigger's Cage/墓掘りの檻
1 Relic of Progenitus/大祖始の遺産
1 Spell Pierce/呪文貫き
1 Spellskite/呪文滑り
2 Thoughtseize/思考囲い
1 Torpor Orb/倦怠の宝珠
1 Wear // Tear/摩耗//損耗
2 Whipflare/鞭打ち炎

 霊気格子はとてもわかり易いカードだ。小粒クリーチャーへの対処が可能となる。アーティファクトの量にこのデッキは一切不足しておらず、おおよそ2~3点/Tの速度で相手を削ることができるだろうし、これはミラーマッチや、対感染、未練ある魂を使ったデッキにおいてとても有用に働くこととなるだろう。きっと今後さらにこのカードをみる機会は多くなることと予測される。

 搭載歩行機械は……ちょっとこのデッキには合わないのではないかと思う節もある。このカードは高速ビートダウンを成立させようとするには確かに強力でこそあれ、遅いのである。確かに監視者や荒廃者との相性は抜群であり、飛行戦力も重要な要素とはなりうる。しかしながら、メインデッキにこのカードは必要ないと思うのだ。先も言ったように、このデッキは高速ビートダウンであり、少なくとも1G目はその利点を活かした動きをしたいのだ。同様の理由で、例えば刻まれた勇者ではなくエーテリウムの達人を採用するといったデッキ構築も行われるだろう。

 サイドボード後は。ゲーム速度は遅くなり、消耗戦への構えが必要となる。そのような環境においては刻まれた勇者のようなカードが輝くこととなる。Josephは勇者と機械、その両方をメインデッキに入れているが、つまり彼は消耗戦に耐えうる持久性をこのデッキに求めているのである。この戦略も悪いものではないのだが、少なくとも親和のために用いるものではないだろう、と僕は思っている。再三にはなるが、このデッキは1G目においては爆発的な展開力を発揮し、2G目以降においてこのようなゆっくりとしたゲームを行っていくべきだと思っているからだ。

カメレオンの巨像をエルフに。

 これはAndrew SullanoがGPOKCでベスト8に到達したときのエルフである。

34 Creatures
4 Dwynen's Elite/ドゥイネンの精鋭
4 Elvish Archdruid/エルフの大ドルイド
4 Elvish Mystic/エルフの神秘家
4 Elvish Visionary/エルフの幻想家
3 Ezuri, Renegade Leader/背教の主導者、エズーリ
4 Heritage Druid/遺産のドルイド
4 Llanowar Elves/ラノワールのエルフ
4 Nettle Sentinel/イラクサの歩哨
3 Sylvan Messenger/森の伝書使
7 Spells
4 Collected Company/集合した中隊
3 Lead the Stampede/暴走の先導
19 Lands
4 Cavern of Souls/魂の洞窟
6 Forest/森
4 Horizon Canopy/地平線の梢
2 Nykthos, Shrine to Nyx/ニクスの祭殿、ニクソス
1 Pendelhaven/ペンテルヘイヴン
2 Razorverge Thicket/剃刀境の茂み
Sideboard
2 Chameleon Colossus/カメレオンの巨像
1 Choke/窒息
3 Dismember/四肢切断
2 Fracturing Gust/引き裂く突風
3 Kitchen Finks/台所の嫌がらせ屋
2 Rest in Peace/安らかなる眠り
2 Spellskite/呪文滑り

 雲石の工芸品と進化の飛躍のコンボに目をつけたエルフデッキは今まで多量に見てきたが、今回のデッキはビートダウンに強く寄せたデッキである。暴走の先導や、決して死に札にならないドローカードによってこのアーキタイプは成立していると言ってもいいだろう。僕が気に入っているのはサイドボードに積まれた、カメレオンの巨像である。

 このカードはメリットが大きなものではある。基本的にカメレオンの巨像はモダンにおけるプレイアブルなカードではない。しかしながら、例えばグリクシスに対しては、魂の洞窟の恩恵を受けてカウンターされず、そしてプロ黒によって終止や四肢切断といった除去も受けないという恐ろしい脅威となりうるのだ。このカードはスラーンと比較することはできるだろうが、このカードはエルフとのシナジーを保つことができる上に、伝説のクリーチャーでもなく、そしてワンパンで相手を貶すこともできるのである。このカードに辿りつけた発想力はとても素晴らしいものだといえよう。このカードはグリクシス相手に対してのみ有効であるとは思うが、メタゲームがグリクシスカラーに偏りつつある昨今のメタゲームにおいてはこのカードの採用は十分にありえるものだといえよう。

オリヴィア・ヴォルダーレンのジャンド行き

 Brad Nelsonがジャンドを用いて12位に食い込むことができた。このときのレシピがこれである。

24 Lands
1 Stomping Ground/踏み鳴らされる地
2 Swamp/沼
1 Overgrown Tomb/草むした墓
4 Raging Ravine/怒り狂う山峡
2 Forest/森
4 Verdant Catacombs/新緑の地下墓地
2 Wooded Foothills/樹木茂る山麓
4 Blackcleave Cliffs/黒割れの崖
1 Blood Crypt/血の墓所
3 Bloodstained Mire/血染めのぬかるみ
13 Creatures
4 Dark Confidant/闇の腹心
1 Olivia Voldaren/オリヴィア・ヴォルダーレン
3 Scavenging Ooze/漁る軟泥
4 Tarmogoyf/タルモゴイフ
1 Tasigur, the Golden Fang/黄金牙、タシグル
23 Spells
4 Inquisition of Kozilek/コジレックの審問
2 Kolaghan's Command/コラガンの命令
4 Lightning Bolt/稲妻
4 Liliana of the Veil/ヴェールのリリアナ
2 Maelstrom Pulse/大渦の脈動
3 Terminate/終止
2 Thoughtseize/思考囲い
2 Abrupt Decay/突然の衰微

Sideboard
1 Abrupt Decay/突然の衰微
1 Thoughtseize/思考囲い
1 Duress/強迫
2 Huntmaster of the Fells // Ravager of the Fells/高原の狩りの達人
2 Kitchen Finks/台所の嫌がらせ屋
2 Night of Souls' Betrayal魂の裏切りの夜
2 Nihil Spellbomb/虚無の呪文爆弾
2 Shatterstorm/粉砕の嵐
1 Slaughter Pact/殺戮の契約
1 Sword of Light and Shadow/光と影の剣

 このリストの中に、オリヴィア・ヴォルダーレンのピン差しを確認できることだろう。このカード自体は特に目新しいものでもないしGerryもこのことについては言及している。しかし、今まで気づいていなかったことがある。

 はっきりと言おう。オリヴィアは弱い。

 確かに、「破滅の刃で落ちる」という言説を嫌う人は多い。しかしながら、この理由をここに当てはめてみようじゃないか。オリヴィアは、4マナの「破滅の刃もどきで落ちる」カードであるのだ。それは稲妻であり、終止であり、四肢切断であり、流刑への道であり、喉首狙いであり……とにかく、そのようなカードで容易に死んでしまうのだ。この環境における4マナの価値はとても重いものであり、もしプレイするのであれば1マナのカードで対応されて終わり、といったカードは使いたくないのだ。たとえば同じ4マナ域であっても、高原の狩りの達人ならば2ライフとトークンを得ることもできるだろう。

 はっきり言って、このスロットはタシグルに明け渡されるべきだと僕は思っている。このカードは1マナで召喚することもでき、また少なくとも稲妻などの火力で落ちることもそうそうない。また、オリヴィアのように単体でゲームに勝利することこそ容易にはできないものの、十分なパワーカードとして成立しているのだ。より丸い選択肢をとることが、このデッキを運用する上で重要であるといえよう。

ティムール/ジャンド/グリクシスカラーへのケラル砦の修道院長の投入

  Patrick Chapinがティムールカラーのデッキをより改良し、GPへと持ち込んだ。

18 Lands

4 Scalding Tarn/沸騰する小湖
4 Misty Rainforest/霧深い雨林
1 Polluted Delta/汚染された三角州
1 Wooded Foothills/樹木茂る山麓
2 Steam Vents/蒸気孔
1 Breeding Pool/繁殖池
1 Stomping Ground/踏み鳴らされる地
1 Copperline Gorge/銅線の地溝
2 Island/島
1 Mountain/山

15 Creatures
3 Snapcaster Mage/瞬唱の魔道士
4 Abbot of Keral Keep/ケラル砦の修道院長
4 Monastery Swiftspear/僧院の速槍
4 Tarmogoyf/タルモゴイフ

27 Spells
4 Mishra's Bauble/ミシュラのガラクタ
4 Gitaxian Probe/ギタクシア派の調査
4 Serum Visions/血清の幻視
4 Vapor Snag/蒸気の絡みつき
4 Lightning Bolt/稲妻
1 Seal of Fire/炎の印章
2 Rancor/怨恨
2 Remand/差し戻し
2 Izzet Charm/イゼットの魔除け

Sideboard
3 Dispel/払拭
2 Deprive/剥奪
2 Feed the Clan/部族養い
2 Ancient Grudge/古えの遺恨
2 Spellskite/呪文滑り
1 Seal of Fire/炎の印章
1 Roast/炙り焼き
1 Volcanic Fallout/火山の流弾
1 Izzet Staticaster/イゼットの静電術師

 僕はこのデッキの作りがとても好きである。この修道院長はこのデッキにおいてとても有用であると考えられる。というのも4マナあればいかなるカードも唱えることができるからである。といっても3T目にも唱えられるカードがこのカードで4T目にめくれてしまった時には若干残念ではあるが。概説してしまうならば、このデッキは今までのグリクシスカラーに比べ、とても攻撃的な構成となっている。2/1というクリーチャーとしての能力は十分にいいものであり、果敢によってその体はより大きくなると考えられる。そしてできればこのデッキを(多少調整したうえで)使ってみたい。それほどにこのカードはしっくりきているのである。

 また、このカードはジャンドにおいても輝くだろう。もしコントロールがメタゲーム上に多く存在すると思った場合は闇の腹心のほうがより良いカードとなるが、アグロ系のデッキが多い環境ならば修道院長のほうがより効果的なカードになるといえよう。ジャンドはティムールにくらべマナ域が若干高いために、修道院長が有用に働かないターンが割りとあるものの、3T目に唱えて1マナの呪文や土地を引き入れるだけでも十分である。また、4T目にプレイすればリリアナだけでなく、4マナのカードや、タシグルにもアクセスるることが可能となる。もし、メタゲームがそのようにしたほうがいいだろう、と語りかけてくるならば、闇の腹心に替えてこのカードを採用スべきだろう。

 そしてこのカードが似合わないデッキはある。それがグリクシスだ。たしかにこれを採用しているデッキを昔考えてみたことはある。たしかにこのカードは軽量スペルのより多い、グリクシスカラーにおいて輝くカードとは考えることはできる。しかし、実際にプレイしてみるとこのカードと打ち消し呪文が噛みあわないことに気づいた。そのため、ハンデスのためにリリアナを搭載しようとした。すると今度はマナ基盤がおぞましいこととなったのだ。リリアナでBB、瞬唱と幻視のためにUU、修道院長と稲妻のためにRR……むちゃくちゃなマナ基盤を必要とすることについては言わなくてもわかってくれることだろう。何度もプレイテストをするうちに、1マナ域のカードであるにも唱えられない、そのようなめくれ方をしたカードが多量に存在していた。このカード自体悪いものではないのだが、少なくともこのデッキには合わないように感じた。このカードはよりアグレッシブな動きをするデッキにおいて働くのである、とようやく気づくことができたのだ。また、そのためにはデッキ全体としてよりアグロ向きの構築をしなくてはならない。例えば打ち消しをデッキから排除したりハンデスを採用したり……すくなくともこれはグリクシスのカラーリングの動きとは異なっている。まあ、打ち消しと共存させることもできなくはないだろうが、少なくとも僕は勧めないね。

 

 今回はここまでだ。また来週あおう。