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MtG訳記た。

モダンを中心とした(というよりはモダンの)海外記事翻訳保管庫

新たなモダンの世界に親和せよ。(Affinity in the New Modern By Frank Karsten)

親和

» Affinity in the New Modern

より。

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 弱者の剣と祖先の幻視の解禁以来、親和はその勢いを大きく落とすこととなった。SCGO Milwaukee、Indianapolis。そのいずれにおいても親和はベスト8にその姿を表すことはなかった。そしてMOCSですら、親和の姿は見られることはなかったのである。さらに言えば、MOでの親和使用率も大きく低減しているのである。そして……何が起こるのか。GP Charlotte、GP Los Angelsで、親和は負け組となってしまうのであろうか。

  僕は、そうではないと思っている。確かに親和はソプターコンボに対して大きく不利がつくこととなり、祖先の幻視を打たれてしまえば完全に沈黙することとなるだろう。しかしこれらのカードは所詮は解禁されて日が浅く、メタゲーム上での適切な位置を未だに見つけていないのだ。そして、さらに言えば、親和自体はやはり1G目最強のデッキである、という事実は未だ揺るぐことがないのである。実際にMOleagueでこのリストを用い、4-1することができた。

親和

Frank Karsten

Lands
4 Darksteel Citadel/ダークスティールの城塞
4 Inkmoth Nexus/墨蛾の生息地
4 Glimmervoid/空僻地
4 Blinkmoth Nexus/ちらつき蛾の生息地
1 Mountain/山
Creatures
4 Ornithopter/羽ばたき飛行機械
3 Memnite/メムナイト
4 Vault Skirge/大霊堂のスカージ
4 Signal Pest/信号の邪魔者
4 Arcbound Ravager/電結の荒廃者
4 Steel Overseer/鋼の監視者
3 Etched Champion/刻まれた勇者
2 Master of Etherium/エーテリウムの達人
Spells
4 Cranial Plating/頭蓋囲い
3 Galvanic Blast/感電破
4 Springleaf Drum/バネ葉の太鼓
4 Mox Opal/オパールのモックス
Sideboard
2 Grafdigger's Cage/墓掘りの檻
2 Ancient Grudge/古えの遺恨
2 Whipflare/鞭打ち炎
1 Ghirapur Aether Grid/ギラプールの霊気格子
1 Dismember/四肢切断
1 Stubborn Denial/頑固な否認
1 Thoughtseize/思考囲い
1 Chalice of the Void/虚空の杯
1 Spellskite/呪文滑り
1 Sea Gate Wreckage/海門の残骸
1 Hangarback Walker/搭載歩行機械
1 Etched Champion/刻まれた勇者

  もし今週のGPに出場するならばこのリストを使うことになる、もしくはかなり近い物になると思っている。そしてそれぞれの細かいカードに関して説明を始める前に、現在予想されているメタゲームに関して簡単に述べておこう。

 今回のGPにおいて、特にDay2において警戒すべきは以下のデッキである。

  • アブザンカンパニー
  • バーン
  • 感染
  • ジェスカイコントロール
  • ジャンド

 この予測は昨今のトーナメント上位、そしてフォーマットに対する自身の知識を下としたものである。もちろん、モダン環境自体はとても多岐にわたり、他のデッキも多量に存在している。確かにアブザンや親和、トロン、スケシ、Zooといった様々なデッキが跋扈し、さらに20は選択肢を提示することはできるだろう。

ちなみに、もし気になるならばここに載せておこう。

むかつき、呪禁オーラ、ドレッジヴァイン、エルドラージタックス、エルフ、グリセルシュート、赤緑エルドラージ、グリクシスコン、グリクシスデルバー、緑白ヘイトベアー、キキコード、ランタンコン、死せる生、マーフォーク、ナヤカンパニー、ストーム、SCZ、ティムールミッドレンジ、ブリーチ系、青白トロン おおよそこんなものだ。

  そしてそんな多様化した環境においても、もし5つにトップメタをしぼるとするならば、上の5つが最終的な候補となったのである。では、このメタゲーム予測をもとに、カード検討を行っていこう。

メインデッキ

刻まれた勇者

  現在、モダン環境においてプレイヤーは稲妻、流刑、終止といった様々なフェアカードを使おうとしている。ジャンド、ジェスカイに溢れるこの環境においては、刻まれた勇者が相対的に強くなるのだ。実際、先にあげたデッキ群を考えた時、刻まれた勇者はどのデッキに対しても刺さるカードとなる。コンボデッキでもなければ無色のデッキでもないために。そして他の選択肢としてエーテリウムの達人やアーティファクトの魂込め、溶接の壺も検討はしたものの、流刑や終止への弱さを理由に最終的に勇者に軍配が上がることとなった。

 しかし、4枚目の勇者はサイドボードに眠らせることとした。それはマナカーブを理由としている。5枚を超える3マナカードはこのデッキに入れたくない、という思いがまずあり、更に少なくとも2枚はエーテリウムの達人を投入しておきたかったのである。もし物読みなどを投入しようと言うのならば勇者の枚数をもう少し減らしておいてもいいだろうが、少なくとも2枚は必須だと思っており、3枚目をメインに入れておくことでサイドボードをより手広く使うことができるようになる、という点については覚えておいてもらいたい。

感電破

 アブザンカンパニーや感染といったクリーチャー依存のコンボデッキがまた息を吹き返してきた。この手のデッキに対して軽量除去はとても強いカードとなる。そして親和には、感電破があるのだ。確かに虚空の杯や呪文滑り、頑固な否認と言った、相手に対応できるカードもあるが、対アブザンカンパニーを考えればこのカードが適切だといえよう。

 現在僕は感電破を3枚、そして山を1枚メインに入れている。ゲーム開始時に多量の感電破を手札に持っておきたくない、という理由で4枚投入は避けたのである。欲しいのはアーティファクトだし、相手が非クリーチャー型のデッキだった場合このカードは単なる火力としてしか機能しないからだ。実際そのようなデッキが増えることを予想するのならば2枚にこのカードの採用をとどめておくことも可能である。が、今はそういう環境ではないだろう。

特筆すべきサイドカードについて

 サイドボードに関しては今まで散々書いてきた。確かにこれらの記事はエルドラージの冬のものではあるが、今のメタゲームにも応用できる点は多々あることだろう。故に今回は特筆すべきものだけについて軽く触れるものとする。

墓掘りの檻

 現在、アブザンカンパニーは最優先でメタる必要があるデッキであり、ドレッジヴァインもまたその数を伸ばしつつある。たしかにドレッジヴァインは顕著な結果を残しているデッキではなく、MOCSでこのデッキを使ったMagnus曰くデッキパワーもそこまで高いものではないらしいが、今週末いきなりそのデッキが高いレベルで仕上がり、トーナメントを支配しても何ら疑問はない。傲慢な新生児と秘蔵の縫合体は活躍の時を今か今かと待っているのだ。

 この手のデッキに対して、墓掘りの檻は大祖始の遺産より効果的には叩いてくれる事となる。サイドボードに2枚は忍ばせておきたい。死せる生やソプターコンボを止められないカードであるのは確かだが、これらのデッキが今メタゲーム上で弱いことを考慮するならば大祖始の遺産は別にそこまで優先順位は高くないように思うのである。

呪文滑り

 呪文滑りは同型対決や呪禁オーラ、感染、ジャンド、その他ローグに対して強いカードとなるが現在最高のカードというわけでもない、というのもこのカードを採用する一番の理由となる対感染において、感染側がよじれた映像を採用してきているからだ。

 もし感染だけを局所的にメタりたいとするのならば、メリーラを採用するという手法もある。とはいえ対コラコマ、他のローグデッキを考慮するならば、このカードをそのままサイドにおいておくのが賢い選択だといえるだろう。

搭載歩行機械/海門の残骸

 ジャンドやアブザン、ジェスカイコントロールといった消耗戦を強いてくるデッキもまだ大量にいることだろう。その対策として、4枚目の刻まれた勇者を採用しているが、さらにこれらのカードを、感電破のかわりにサイドインするべきだと思っている。

 搭載歩行機械がここに入るべきカードなのか、という点についてはまだ疑問が拭えない。もっと丸い、例えば思考囲いのようなカードをいれたほうがいいのではないかという説はある。しかしながら先述のデッキは粉砕の嵐や忍び寄る腐食といったカードを撃ってくる可能性が存分に有り、電結の荒廃者と搭載歩行機械を組み合わせることによって実質的にそれらのカードを打ち消すことができるようになるのである。

まとめ

 親和は対策されなくなったとき、そのポテンシャルを最大限に発揮することになる。ここしばらくの大規模なトーナメントにおいても未だに平均3枚は対アーティファクトカードがtop8のサイドボードに準備されていた。本来搭載されているクリーチャー除去も鑑みると十分にその数は多いといえるだろう。とはいえこの頃の親和の活躍しなさっぷりを考慮するに、アンチカードは少し減ることになると思っているのだ。完全にサイドから消えることはないだろうが、古えの遺恨や石のような静寂の枚数が減らされる可能性は十分にあるといえる。

 もしそうなれば、今週末最強なのはもちろん親和となる。僕のデッキ作りが今のメタゲームにマッチしていると思いたいね。そして、この人工物達はモダンがあるかぎり絶対に錆びつくことがないことを、忘れてはいけない。