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MtG訳記た。

モダンを中心とした(というよりはモダンの)海外記事翻訳保管庫

モダンデッキ8選-5.トロン-(Top 8 Modern Decks – Tron By Pascal Maynard)

top8moderndecks 赤緑トロン

» Top 8 Modern Decks – Tron

より。

 青トロン系の記事が読みたいというコメントがあったのですが、この記事ではあまり大きく取り上げていないようでした……。

ーーーーー

ウルザの塔、ウルザの魔力炉、ウルザの鉱山……これらの土地はまとめてトロンと呼ばれている。このトロンを用いたデッキとして、トーナメントレベルのデッキは2種類存在している。ランプ型の緑トロンとコントロール型の青トロンだ。青トロンはアカデミーの廃墟で精神隷属器を使いまわすことによって相手をなぶり殺しにするデッキではあるのだが、ゲームにおいてはそれを決める必要もなく容易に勝利をおさめることもできるだろう。緑トロンはトロンを強引に揃えることによって、3、4T目に7~8マナの呪文を唱えることもできる。

青トロン

Antonino DeRosa
Nationals 2005

21 Lands
6 Island/島
1 Swamp/沼
4 Urza's Mine/ウルザの鉱山
4 Urza's Power Plant/ウルザの魔力炉
4 Urza's Tower/ウルザの塔
1 Minamo, School at Water's Edge/水辺の学舎、水面院
1 Oboro, Palace in the Clouds/雲の宮殿、朧宮

8 Creatures
3 Solemn Simulacrum/真面目な身代わり
3 Triskelion/トリスケリオン
2 Memnarch/メムナーク

31 Spells
3 Chrome Mox/金属モックス
3 Sensei's Divining Top/師範の占い独楽
3 Talisman of Dominance/威圧のタリスマン
4 Condescend/卑下
3 Echoing Truth/残響する真実
3 Mana Leak/マナ漏出
4 Thirst for Knowledge/知識の渇望
3 Mindslaver/精神隷属器
2 Concentrate/集中
3 Serum Visions/血清の幻視

Sideboard
4 Sun Droplet/太陽のしずく
1 Talisman of Dominance/
1 Death-Mask Duplicant/威圧のタリスマン
2 Annul/無効
3 Meloku the Clouded Mirror/曇り鏡のメロク
4 Cranial Extraction/頭蓋の摘出

歯と爪

Julien Nuijten
Invitational 2005

23 Lands
1 Boseiju, Who Shelters All/すべてを護るもの、母聖樹
10 Forest/森
4 Urza's Mine/ウルザの鉱山
4 Urza's Power Plant/ウルザの魔力炉
4 Urza's Tower/ウルザの塔
15 Creatures
1 Darksteel Colossus/ダークスティールの巨像
1 Death-Mask Duplicant/死面の映し身人形
4 Eternal Witness/永遠の証人
1 Kiki-Jiki, Mirror Breaker/鏡割りのキキジキ
4 Sakura-Tribe Elder/桜族の長老
2 Sundering Titan/隔離するタイタン
1 Triskelion/トリスケリオン
1 Viridian Shaman/ヴィリジアンのシャーマン
22 Spells
1 Mindslaver/精神隷属器
2 Oblivion Stone/忘却石
4 Reap and Sow/刈り取りと種まき
4 Sensei's Divining Top/師範の占い独楽
4 Sylvan Scrying/森の占術
3 Talisman of Impulse/衝動のタリスマン
4 Tooth and Nail/歯と爪

Sideboard
1 Boseiju, Who Shelters All/すべてを護るもの、母聖樹
2 Death-Mask Duplicant/死面の映し身人形
4 Heartbeat of Spring/春の鼓動
1 Mephidross Vampire/メフィドロスの吸血鬼
1 Mindslaver/精神隷属器
4 Plow Under/すき込み
2 Sundering Titan/隔離するタイタン

 現在モダン環境においてはこれらのうち、青トロンが生き残っている。青単コントロールとして振る舞いながらも、突然に3種のトロンを揃え、対処しづらい脅威を打ち消しを構えながら唱えるようなデッキとなる。

赤緑トロン

 かつての歯と爪デッキは探検の地図や古きものの活性よりトロンの成立に重きをおくようになった。

Cedric Phillips
2013

Lands
1 Forest/森
1 Ghost Quarter/幽霊街
4 Grove of the Burnwillows/燃え柳の木立ち
1 Llanowar Wastes/ラノワールの荒原
4 Urza's Mine/ウルザの鉱山
4 Urza's Power Plant/ウルザの魔力炉
4 Urza's Tower/ウルザの塔
1 Eye of Ugin/ウギンの目
Creatures
3 Wurmcoil Engine/ワームとぐろエンジン
1 Emrakul, the Aeons Torn/引き裂かられし永劫、エムラクール
Spells
4 Karn Liberated/解放された者、カーン
4 Chromatic Sphere/彩色の宝球
4 Chromatic Star/彩色の星
4 Expedition Map/探検の地図
4 Oblivion Stone/忘却石
4 Relic of Progenitus/大祖始の遺産
4 Ancient Stirrings/古きものの活性
4 Pyroclasm/紅蓮地獄
4 Sylvan Scrying/森の占術

Sideboard
3 Torpor Orb/倦怠の宝珠
2 Spellskite/呪文滑り
1 Wurmcoil Engine/ワームとぐろエンジン
3 Nature's Claim/自然の要求
3 Slaughter Games/殺戮遊戯
3 Combust/焼却

 Cedricが3年前にこのデッキを開発して以来、GPやPTQ、そしてPTでもこのデッキが見られるようになった。そしてこれを8選から追放することは不可能だろう、と判断している。このデッキのパワーを考えるならば、サイドボードを構築するときにこのデッキのことを念頭においておくのはおかしなことではないだろう。

 僕の勘違いであったら申し訳ないのだが、このデッキは当時環境を席巻していたジャンド、殻を殺すために構築されていた。そのためか双子やスケープシフトとのマッチアップは最悪クラスと言ってもいいだろう。そのために、Cedricを含むこのデッキの使用者はサイドボードにおいてそれらのデッキに対応できるようなカードを多量に積んでいるのである。

 歴史的に赤緑トロンは緑主体のデッキキラーであり、コンボデッキやコンボ殺しを狙った青いデッキに対しては相当に不利なデッキであると知られている。カーンといった大物クリーチャーは打ち消しの前に歯が立たないのだ。しかしながらなんとかゲームを長引かせることができればエムラクールによって相手を殺すこともできるだろう。

Ali Aintrazi
SCG Invitational Winner

20 Lands
1 Eye of Ugin/ウギンの目
4 Grove of the Burnwillows/燃え柳の木立ち
2 Ghost Quarter/幽霊街
1 Forest/森
4 Urza's Tower/ウルザの塔
4 Urza's Power Plant/ウルザの魔力炉
4 Urza's Mine/ウルザの鉱山
5 Creatures
1 Spellskite/呪文滑り
3 Wurmcoil Engine/ワームとぐろエンジン
1 Emrakul, the Aeons Torn/引き裂かれし永劫、エムラクール
35 Spells
2 Ugin, the Spirit Dragon/精霊龍、ウギン
4 Karn Liberated/解放された者、カーン
4 Ancient Stirrings/古きものの活性
4 Sylvan Scrying/森の占術
4 Pyroclasm/紅蓮地獄
4 Expedition Map/探検の地図
2 Relic of Progenitus/大祖始の遺産
4 Chromatic Star/彩色の星
3 Oblivion Stone/忘却石
4 Chromatic Sphere/彩色の宝球

Sideboard
1 Relic of Progenitus/大祖始の遺産
1 Ghost Quarter/幽霊街
3 Rending Volley/引き裂く流弾
2 Thragtusk/スラーグ牙
4 Nature's Claim/自然の要求
2 Crucible of Worlds/世界のるつぼ
2 Boil/沸騰

 初めてこのデッキがトーナメントシーンに現れてから3年が経つが、特にこのデッキは変化することなく生き残っている。多少カードの採用に変化こそあるものの、目指す点はただひとつであるのだ。

青(白)トロン

 赤緑トロンほど人気があるわけではないが、この2種のトロンもファンが多いアーキタイプである。青白型はLSV,Gerryによって開発されたデッキであり、青トロンは安くて強い、というバーンのようなデッキであり、MOの環境を大きく変えたと考えられる。

青白トロン

Luis-Scott Vargas
Top 8 GP Lincoln 2012

25 Lands
4 Celestial Colonnade/天界の列柱
4 Urza's Mine/ウルザの鉱山
4 Urza's Power Plant/ウルザの魔力炉
4 Urza's Tower/ウルザの塔
3 Hallowed Fountain/神聖なる泉
3 Seachrome Coast/金属海の沿岸
1 Island/島
1 Eye of Ugin/ウギンの目
1 Tolaria West/トレイリア西部
4 Creatures
1 Elesh Norn, Grand Cenobite/大修道士、エリシュ・ノーン
1 Emrakul, the Aeons Torn/引き裂かれし永劫、エムラクール
1 Iona, Shield of Emeria/エメリアの盾、イオナ
1 Ulamog, the Infinite Gyre/無限に廻るもの、ウラモグ
31 Spells
4 Thirst for Knowledge/知識の渇望
4 Remand/差し戻し
4 Path to Exile/流刑への道
4 Gifts Ungiven/けちな贈り物
1 Condescend/卑下
1 Repeal/撤廃
1 Day of Judgment/審判の日
1 Timely Reinforcements/機を見た援軍
1 Unburial Rites/堀葬の儀式
1 Wrath of God/神の怒り
4 Azorius Signet/アゾリウスの印鑑
3 Expedition Map/探検の地図
1 Oblivion Ring/忘却の輪
1 Talisman of Progress/発展のタリスマン

Sideboard
2 Timely Reinforcements/機を見た援軍
1 Ghostly Prison/亡霊の牢獄
2 Grafdigger's Cage/墓掘りの檻
1 Pact of Negation/否定の契約
1 Negate/否認
1 Disenchant/解呪
2 Celestial Purge/天界の粛清
1 Wurmcoil Engine/ワームとぐろエンジン
1 Ethersworn Canonist/エーテル宣誓会の法学者
1 Rule of Law/法の定め
2 Dispel/払拭

 このデッキは「トロンだからといって土地を早期に揃える必要はない」という考え方のとてもよい例となるだろう。このデッキの主なゲームプランとしては、3T目に相手のデッキに合わせたファッティを用いてけち屈葬を決める、というものである。

青トロン

Brian Braun-Duin
Pro Tour Fate Reforged

24 Lands
1 Academy Ruins/アカデミーの廃墟
1 Tectonic Edge/地盤の際
4 Urza's Tower/ウルザの塔
4 Urza's Power Plant/ウルザの魔力炉
4 Urza's Mine/ウルザの鉱山
1 Minamo, School at Water's Edge/水辺の学舎、水面院
1 Oboro, Palace in the Clouds/雲の宮殿、朧宮
8 Island/島
9 Creatures
3 Solemn Simulacrum/真面目な身代わり
2 Treasure Mage/宝物の魔導士
2 Wurmcoil Engine/ワームとぐろエンジン
1 Platinum Angel/白金の天使
1 Sundering Titan/隔離するタイタン
27 Spells
2 Dismember/四肢切断
4 Repeal/撤廃
4 Condescend/卑下
4 Remand/差し戻し
4 Thirst for Knowledge/知識の渇望
4 Expedition Map/探検の地図
3 Talisman of Dominance/威圧のタリスマン
1 Batterskull/殴打頭蓋
1 Mindslaver/精神隷属機

Sideboard
1 Dismember/四肢切断
3 Vendilion Clique/ヴェンディリオン三人衆
2 Ugin, the Spirit Dragon/精霊龍、ウギン
2 Spell Snare/呪文嵌め
1 Spell Pierce/呪文貫き
2 Negate/否認
3 Squelch/押しつぶし
1 Dispel/払拭

 今回このリスト以外に有名なプレイヤーの青トロンのリストは見つけることができなかった。興味深いことに、BBDが前回のPTにおいてこのデッキを用いていたのだ。ほとんどのリストは似ており、どのデッキも手札がきちんと揃うまでメガパーミッションを遂行している、そして宝物の魔道士によって相手に合わせたフィニッシャーを手札に加えるのだ。

Tips

 今回僕は青トロンに関してはそう多くは語ることができない。なにせ使ったことも対峙したこともあまりなかったからだ。あくまでこれから示すのは僕がミラディンのころからモダンにかけて使っていた緑系トロンのものである、ということを念頭に置いておいてほしい。

  • このデッキは不安定だ、という人もいるが、僕は全く彼らの意見に賛同できない、というよりは彼らは安定性の意味を履き違えているようにも思う。実際、このデッキは24枚のトロンパーツと12枚のサイクリング、そして8枚の脅威と8枚の除去によって成り立っている。ウギンの目はトロンパーツとも脅威ともなるカードである。正確な確率に関しては計算したことがないものの、経験的には4T目にはほぼ確実にトロンが成立するくらいの安定性はある。
  • ではどうしてこのデッキが不安定だと言われているのか、それはおそらくプレイのほうではなくマッチアップに関連したものであると予測できる。このデッキはとてつもなく一直線のデッキであるためにメタゲームによってはその勝率がとても「不安定」となるのだ。相性が良いデッキに対しては7-3の相性となる一方で相性が悪いものに対しては3-7レベルのガン不利となってしまうのである。メタゲームを読み切ることがトロンを使う上で重要となるだろう。

サイドボードについて

  • 双子に対して多量のアンチカードを詰め込んでいるせいもあってか、対双子戦において双子側が適切なサイドボードをとることができていないことに最近気づいた。そのためサイドボード後にはトロン側の勝率が大きく向上するのではないかと思われる。おそらくこの手の土地コンボに対しては血染めの月が強いと思っているプレイヤーが大半であろう。もし双子対策としてアーティファクトや赤い呪文を10枚ほど入れているのならば、血染めの月は双子側の首を絞めるカードとなるのだ。このカードによって双子側は青マナが不足し、僻地の灯台を起動もできなくなる。そしてマナが必要になってからマナフィルターを用いて自然の要求や忘却石を使って壊してしまえばいいのだ。
  • 先にも言ったがこのデッキは一直線に進むデッキである。だから用途の狭いメタカードをデッキに入れることに億劫になってはならない。また、サイドボーディングできないマッチアップがあっても気にしてはいけない。対処しなくてはならないデッキにたいして15枚を割くべきであろう。

 読んでくれてありがとう、あと3種類についても楽しみにしていてくれ!