読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

MtG訳記た。

モダンを中心とした(というよりはモダンの)海外記事翻訳保管庫

モダンに陽の光を(Bring to Light: Modern Edition By Caleb Durward)

http://www.channelfireball.com/articles/bring-to-light-modern-edition/

より。

ーーーーー

 白日の下には、モダン環境においてあるていどの立ち位置を確保することができた。5マナの多色カードがモダン環境で、かつかなりの使用率を誇ることができるのは珍しいことと言えよう。

 デッキからの呪文のサーチ、そしてその踏み倒しを一気に行えるのはとても素晴らしいと言える。これはたとえその力を最大限に発揮するために4~5マナがかかるという問題を考慮しても十分使える能力といえるだろう。

 けちコン

24 Lands
1 x Breeding Pool/繁殖池
1 x Gavony Township/ガヴォニーの居住区
2 x Godless Shrine/神無き祭殿
1 x Hallowed Fountain/神聖なる泉
2 x Marsh Flats/湿地の干潟
2 x Overgrown Tomb/草むした墓
1 x Tectonic Edge/地盤の際
2 x Temple Garden/寺院の庭
1 x Treetop Village/樹上の村
1 x Urborg, Tomb of Yawgmoth/ヨーグモスの墳墓、アーボーグ
3 x Verdant Catacombs/新緑の地下墓地
1 x Watery Grave/湿った墓
3 x Windswept Heath/吹きさらしの荒野
1 x Forest/森
1 x Plains/平地
1 x Swamp/沼

19 Creatures
4 x Birds of Paradise/極楽鳥
1 x Elesh Norn, Grand Cenobite/大修道士、エリシュ・ノーン
3 x Knight of the Reliquary/聖遺の騎士
3 x Noble Hierarch/貴族の教主
4 x Siege Rhino/包囲サイ
4 x Tarmogoyf/タルモゴイフ

17 Spells
3 x Abrupt Decay/突然の衰微
1 x Bring to Light/白日の下に
3 x Gifts Ungiven/けちな贈り物
1 x Life from the Loam/壌土からの生命
3 x Lingering Souls/未練ある魂
2 x Path to Exile/流刑への道
1 x Unburial Rites/屈葬の儀式
3 x Liliana of the Veil/ヴェールのリリアナ

Sideboard
1 x Abrupt Decay/突然の衰微
1 x Creeping Corrosion/忍び寄る腐食
1 x Ghost Quarter/幽霊街
1 x Iona, Shield of Emeria/エメリアの盾、イオナ
3 x Leyline of Sanctity/神聖の力線
1 x Sorin, Solemn Visitor/真面目な訪問者、ソリン
3 x Stony Silence/石のような静寂
2 x Zealous Persecution/妄信的迫害
1 x Dispel/払拭
1 x Unravel the AEther/霊気のほころび

 けちコンはモダン環境において評価が少々低い、損デッキといえる。このデッキの根幹部分となるのは、各種マナソースを用いて各種除去をうったりさまざまな脅威をならべる、いわば元祖ジャンクといってもいいグッドスタッフ性だ。そしてけちな贈り物を切り札として、その全てをまとめているのだ。クリーチャー主体のデッキに対して、屈葬ノーンを決めれば勝負は一気に傾くことになるだろうし、コントロールに対しても有効札をかき集めることができる。

 もちろん、このデッキにも問題点はあり、それはピン差しのカードばかりの構成である。もし相手がピンポイントに脅威に対して対応できてしまえば、けちな贈り物でサーチしてくる対象にこまることとなる。Mattiaはけちな贈り物の枚数を3枚に抑えることによって、その可能性を多少ながら排除している。

 そして、白日の下には4枚目のけちな贈り物として動くことができるのだ。しかしこれはまた、5枚目の包囲サイとしても動くことができる。キーカード1枚を直接叩きつけられるのは、4枚のサーチから相手に2枚を選ばせるのよりよっぽど効率的に、消耗戦を生き残るための術として用いることができる。

けちの下に

24 Lands
1 x Breeding Pool/繁殖池
1 x Godless Shrine/神無き祭殿
1 x Hallowed Fountain/神聖なる泉
1 x Overgrown Tomb/草むした墓
1 x Stomping Ground/踏み鳴らされる地
1 x Temple Garden/寺院の庭
1 x Watery Grave/湿った墓
1 x Urborg, Tomb of Yawgmoth/ヨーグモスの墳墓、アーボーグ
1 x Ghost Quarter/幽霊街
1 x Tectonic Edge/地盤の際
4 x Misty Rainforest/霧深い雨林
4 x Verdant Catacombs/新緑の地下墓地
2 x Windswept Heath/吹きさらしの荒野
2 x Forest/森
1 x Plains/平地
1 x Swamp/沼

Creatures
2 x Jace, Vryn's Prodigy // Jace, Telepath Unbound/ヴリンの神童、ジェイス
1 x Snapcaster Mage/瞬唱の魔道士
4 x Sylvan Caryatid/森の女人像
1 x Eternal Witness/永遠の証人
1 x Glen Elendra Archmage/エレンドラ谷の大魔導師
1 x Baneslayer Angel/悪斬の天使
1 x Thragtusk/スラーグ牙
1 x Elesh Norn, Grand Cenobite/大修道士、エリシュ・ノーン
1 x Iona, Shield of Emeria/エメリアの盾、イオナ

Spells
3 x Inquisition of Kozilek/コジレックの審問
2 x Thoughtseize/思考囲い
1 x Raven's Crime/カラスの罪
1 x Path to Exile/流刑への道
1 x Life from the Loam/壌土からの生命
1 x Abrupt Decay/突然の衰微
1 x Golgari Charm/ゴルガリの魔除け
1 x Lingering Souls/未練ある魂
1 x Maelstrom Pulse/大渦の脈動
1 x Sultai Charm/スゥルタイの魔除け
4 x Gifts Ungiven/けちな贈り物
1 x Unburial Rites/屈葬の儀式
3 x Bring to Light/白日の下に
1 x Damnation/滅び

 LSVもまた、白日の下にを用いたけちコンを作っている。このデッキは未だ調整中であり、まだGPなどに持ち込むだけの地力はないと言われている。しかしながらこのデッキが素晴らしい物になるだろうという予測は間違ってはいないだろう。

 Mattiaは4マナ域、包囲サイでこのデッキの多色化をとめたが、LSVはさらに、悪斬の天使やスラーグ牙にまでその範囲を広げている。

 この構築の違いには、もちろん長所と短所が存在することとなる。

長所

  • 神童ジェイスを最大限に活用できるデッキである。基本的にこのカードは脅威としてはいまいち決定力にかけるカードではあったが、このデッキにおいてはパワーカードが多量に存在しており、またマナカーブとしても適切なものといえる。
  • 森の女人像によるマナ基盤の改善はMattiaのそれにはみられなかったものである。稲妻にあふれたこの環境において除去されることなく白日の下にを早く打てるようになるだけでなく、血染めの月の元にあっても突然の衰微や大渦の脈動といったカードを強引に唱えることができるようになる。

短所

  • ヴェールのリリアナの不採用。おおよそけちコンにおいては様々な弱点を保護するために、このカードが用いられてきた例えば呪禁もちクリーチャーの対処、例えばディスカード能力による一方的なアドバンテージの捻出(屈葬の儀式や壌土からの生命、カラスの罪など)を可能としてきた。神童ジェイスを採用しているならば、このカードも十分に採用に値するだろうが、マナカーブの重厚化は今のこのデッキではあまり求められるものとは言えないだろう。
  • より、ドローが難しい。通常の4~5色デッキよりもカードを散らしており、そして2種のチューターがあると安心しきっているために、様々なカードがピン積みされてしまっている。エレンドラ谷の大魔導師はデッキからサーチしてきたほうが強いし、ロームパッケージはおおよそけちがないと機能しないだろう。

スケープシフト

 数多くのプレイヤーが、このカードを見るやいなやスケープシフトに投入できると確信したことだろう。このカードはスケープシフトそのものの枚数を増やすことが出来るだけでなく、様々なカードとしての働きを担うことができるのだ。

 あえて問題があるとすれば、このカードを使うためにマナが少しかかるという点にある。スケープシフトだけを使うときに比べ、7枚の土地が並んでいる場合にマナ漏出に気をつけるといった行動は必要となるだろう。

 そして、このデッキを作る際に、4色目はあくまでタッチのものでしかないから入れすぎてはいけないという考え方に賛同してくれる人は多いだろう。白日の下にをスケープシフトに積むためには4色目へのタッチが必須となるものの、謎めいた命令のために島を十分量用意しておきたいという思いもある。あくまでこのデッキはUGrxとして運用していくのが適切であろう。

メインデッキで白日の下にできる強いカード

風景の変容、神々の憤怒、紅蓮地獄、流刑への道、強迫的な研究、ピア・ナラーとキラン・ナラー、 謎めいた命令、野生狩り、耕作

 サイドボードに採用されるだろうシルバーバレット

粉砕の嵐、シルヴォクののけ者、メリーラ、エレンドラ谷の大魔導師、塵への崩壊、強情なベイロス、殺戮遊戯、機を見た援軍 

白日の変容

26 Lands
2 x Breeding Pool/繁殖池
1 x Cinder Glade/燃えがらの林間地
1 x Lumbering Falls/伐採地の滝
4 x Misty Rainforest/霧深い雨林
4 x Steam Vents/蒸気孔
4 x Stomping Ground/踏み鳴らされる地
2 x Valakut, the Molten Pinnacle/溶鉄の尖峰、ヴァラクート
1 x Watery Grave/湿った墓
2 x Forest/森
3 x Island/島
1 x Swamp/沼
1 x Mountain/山

6 Creatures
1 x Pia and Kiran Nalaar/ピア・ナラーとキラン・ナラー
4 x Sakura-Tribe Elder/桜族の長老
1 x Snapcaster Mage/瞬唱の魔道士

28 Spells
1 x Anger of the Gods/神々の憤怒
4 x Bring to Light/白日の下に
4 x Cryptic Command/謎めいた命令
2 x Electrolyze/電解
2 x Farseek/遥か見
2 x Izzet Charm/イゼットの魔除け
4 x Remand/差し戻し
3 x Scapeshift/風景の変容
4 x Search for Tomorrow/明日への探索
2 x Worldly Counsel/俗世の相談

Sideboard
1 x Anger of the Gods/神々の憤怒
1 x Golgari Charm/ゴルガリの魔除け
1 x Izzet Staticaster/イゼットの静電術師
1 x Jund Charm/ジャンドの魔除け
2 x Kolaghan's Command/コラガンの命令
1 x Krosan Grip/クローサの掌握
2 x Negate/否認
3 x Obstinate Baloth/強情なベイロス
1 x Pia and Kiran Nalaar/ピア・ナラーとキラン・ナラー
1 x Shatterstorm/粉砕の嵐
1 x Slaughter Games/殺戮遊戯

 もし白日の下にを運用する上でのマナ基盤の調整に入っているのならば、俗世の相談が、深淵の覗き見や予期よりも素晴らしいといえるだろう。風景の変容自体を探す必要がなくなった今、探したいものは土地であり、また見ることができる枚数は出来る限り多いほうが幸せだろう。

 また、このカードは2T目ならば2枚のカードしか覗くことができないが、マナ加速が十分量搭載されているこのデッキならば後で取り返すのは容易だといえる。さらに言えば、ゲーム後半で多くの枚数を掘ることができるようになるメリットのほうが大きいといえるだろう。

 ピア・ナラーとキラン・ナラーは盤面にプレッシャーを与えられるだけでなく、ジェイスに対するピン除去としても使うことができる。サイドボード後にはコラガンの命令とのシナジーも相まって消耗戦を更に演出することができるだろう。

 PVやHooglandは耕作や野生狩りをこのカードの替わりに採用し、5→7マナのジャンプを可能としたがっている。どちらがよりよいカードなのかについてはまだ確信生えていないが、どちらのカードも良質だということはできるだろう。