死の影ジャンドの完璧なサイドガイド(The Ultimate Death's Shadow Matchup Guide)
The Ultimate Deaths Shadow Matchup Guide | MTGMintCard
より。
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前回、僕の使っている最新のデッキリストと20のマッチアップについて紹介した。今回はそれぞれについて詳しく述べていきたいと思う。まずはデッキリストを再度掲示しておこう。
死の影ジャンド
1 血の墓所/Blood Crypt
4 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
1 神無き祭殿/Godless Shrine
2 草むした墓/Overgrown Tomb
4 汚染された三角州/Polluted Delta
1 踏み鳴らされる地/Stomping Ground
1 沼/Swamp
4 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
4 死の影/Death's Shadow
4 通りの悪霊/Street Wraith
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
2 突然の衰微/Abrupt Decay
1 集団的蛮行/Collective Brutality
3 致命的な一押し/Fatal Push
4 コジレックの審問/Inquisition of Kozilek
2 コラガンの命令/Kolaghan's Command
1 ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
2 最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope
4 ミシュラのガラクタ/Mishra's Bauble
1 タール火/Tarfire
2 ティムールの激闘/Temur Battle Rage
4 思考囲い/Thoughtseize
4 ウルヴェンワルド横断/Traverse the Ulvenwald
Sideboard1 古えの遺恨/Ancient Grudge
2 集団的蛮行/Collective Brutality
1 致命的な一押し/Fatal Push
3 未練ある魂/Lingering Souls
1 苦い真理/Painful Truths
2 外科的摘出/Surgical Extraction
1 終止/Terminate
3 大爆発の魔道士/Fulminator Mage
1 イーオスのレインジャー/Ranger of Eos
エルドラージトロン
In
1 古えの遺恨
1 致命的な一押し
2 外科的摘出
1 終止
3 大爆発の魔道士
Out
1 神無き祭殿
1 タール火
1 集団的蛮行
2 最後の希望、リリアナ
3 コジレックの審問
僕の意見としてはエルドラージトロンは過剰評価されているデッキであり、基本的には相手の脅威を逐一落とし続ければ勝てるマッチアップなのである。
確かに終末を招くものやカーンは強いカードではあるが、そもそもこれらノーカードの採用枚数はそれほど多くなく、また安定して早期に着地することもないわけだ。そしてこちらは相手のカードに対する解答も十分に持ち合わせている。
虚空の杯も確かに面倒なものではあるが、SCZのそれほどは問題とはならない。1コス以外のカードも多量にあり、解答も十分に持ち合わせているのだ。
覚えておくべきはいつでも紛争を達成できるようにすることだ。致命的な一押しをいつでも紛争状態で叩き込めるようにしておけば戦えるようになるだろう。
死の影ジャンド
In
1 致命的な一押し
3 未練ある魂
1 苦い真理
1 終止
1 イーオスのレインジャー
Out
1 踏み鳴らされる地
1 タール火
1 集団的蛮行
2 ティムールの激闘
2 コラガンの命令
このマッチアップは完全に消耗戦となり、そのためのカードが投入されることとなる。しかしながらコラガンの命令はこのマッチアップではあまり有用には働いてくれない。2点火力は未練ある魂のトークンに対してのそれとしか使われることはなく、ハンデスモードもそこまで強くは働いてくれない。
このマッチアップにおいて重いカードは増えるものの、より手札を濃くするために土地をサイドアウトしている。おおよそこのマッチアップは長期戦となるために土地はなんとでもなってくれるのである。
プレイヤーの中には大概のミッドレンジで役に立ちにくいハンデスをこのマッチアップでも抜こうとする人もいるだろう。しかしながらこのマッチアップに限ってはそうではない。その理由の一つとしてはプレインズウォーカーが非常に重要なマッチアップとなり、着地させないようにすることが重要であるというものがあり、もう一つ、相手の除去手段を奪い取り、こちらの脅威を叩きつけることができるようにするためというものもある。
バーン
In
2 集団的蛮行
1 致命的な一押し
1 終止
3 大爆発の魔道士
Out
4 通りの悪霊
1 思考囲い
2 最後の希望、リリアナ
現在のリストではバーンに相性が悪いためにサイドにはマッチアップの相性差を改善するカードを多く採用している。
そしてすこしでもいいカードを使うように様々な手法を試しており、現在は大爆発の魔道士を用いている。このカードによって時たまゲームを取ることもできるものの基本的にはうまく働いてはくれない。とはいえラッキーなことにこのデッキには集団的蛮行が存在し、その追加コストとして比較的都合がいい。
そしてこのマッチアップにおいて思考囲いを残している理由は相手がサイドインしてくるだろう流刑への道と跳ね返す掌をなんとかするためのカードとなる。うまく対処せよ。
親和
In
1 古えの遺恨
1 致命的な一押し
3 未練ある魂
1 終止
Out
4 思考囲い
1 集団的蛮行
1 ヴェールのリリアナ
このデッキには多量の除去が搭載されており、基本的に負けるとしたら相手の右手が光るか刻まれた勇者が対処できずに乙るかという二択となる。しかしこんなことはそうそうおきず、きちんと対処できるように準備しておく必要はあるだろう。また、初手にきちんとしたクロックや干渉手段を持っておくことが重要だ。
また、刻まれた勇者の対策という点においては思考囲いがとても有用であるものの、おおよそサイドアウトしてしまって問題はない。というのも、親和はおおよそ2-3Tでハンドを使い切ってしまうためにそれ以降にトップデッキしてしまうようなことは避けたいのだ。
ジャンド
In
1 致命的な一押し
3 未練ある魂
1 苦い真理
1 終止
1 イーオスのレインジャー
Out
1 タール火
1 集団的蛮行
2 ティムールの激闘
3 思考囲い
消耗戦その2となる。とはいえ今度はコラガンの命令を使いたいマッチアップだ。闇の腹心のような火力の当て先がある上、相手は土地をおきたいデッキであるためハンデスモードもとても強く働いてくれる。
思考囲いを抜いているのはライフが少ないときにトップデッキするのを避けたいというものがある。また、ジャンド相手ならばおおよそ3マナまでのカードを落とせればそれで十分となる。
赤緑ヴァラクート
In
2 集団的蛮行
2 外科的摘出
1 終止
3 大爆発の魔道士
Out
1 タール火
3 致命的な一押し
2 突然の衰微
2 最後の希望、リリアナ
これほどわかりやすいサイドボーディングもそうないだろう。ゲームプランを叩き壊すカードをサイドインし、必要のない除去をサイドアウトするというものだ。2G目に虚空の杯を見かけた場合には突然の衰微をサイドインするのも悪くないだろう。また、カルニの心臓の探検対策としてもサイドインしていいだろう。
バントエルドラージ
In
1 致命的な一押し
1 終止
1 イーオスのレインジャー
Out
1 タール火
1 集団的蛮行
1 汚染された三角州
このマッチアップにおけるキーカード、死の影をサーチできるイーオスのレインジャーはとても重要となる。安らかなる眠りや大祖始の遺産といった墓地対策がサイドインされるためにタルモゴイフへの信用が大きく下がることとなる。
もし相手が複数枚安らかなる眠りをサイドインしているのならばウルヴェンワルド横断を減らすことになるだろう。昂揚が達成できないこのカードはどうしても弱いものとなる。
そして今、このリストならば大爆発の魔道士をサイドインできるという大きなメリットがある。たしかに遅いカードではあるが相手のマナベースは思っている以上に弱いものであり、また相手の対策に引っかかりにくいカードでもある。まだ試行回数が不十分なためはっきりとしたことは言えないが少なくとも先攻ではサイドインし、後攻ではサイドアウトしている。
マーフォーク
In
1 致命的な一押し
1 終止
Out
1 集団的蛮行
1 思考囲い
このマッチアップにおいて捨てたいカードは2種、広がりゆく海と銀エラの達人だ。もしこれさえきちんと弾ければ後は1:1交換を繰り返すだけでなんとでもなってくれるのだ。
このマッチアップで土地を18枚のままにしているのは相手の土地対策を殺すためのものである。このゲームでの負け筋としては黒マナが枯れてしまうというものが大半である。
ナヤ/緑白/バントカンパニー
In
1 致命的な一押し
1 終止
1 イーオスのレインジャー→集団的蛮行(4/10訂正)
Out
1 神無き祭殿
2 コラガンの命令
これらのデッキは多様性にあふれているため、見たカードによって大きくサイドが変化することとなる。しかし実際のところ対処しなければならないカードは多数あり、またマナクリの数も非常に多いために盤面にプレッシャーを十分に築き、マナクリを殺すことで集合した中隊を打たせないようにする必要がある。
緑白の場合にはクリーチャーのサイズが大きく、また幽霊街も多く採用されているために一番面倒なことに成ることは確かだ。残りの2つについては比較的当たりたいところではある。
アブザン
In
3 未練ある魂
1 苦い真理
1 終止
1 イーオスのレインジャー
Out
1 タール火
1 集団的蛮行
1 ティムールの激闘
3 コジレックの審問
このマッチアップはジャンドによく似ているものである。しかしこのマッチアップにおいてはコジレックの審問より思考囲いを優先したい。 というのもこのマッチアップにおいてはライフロスは大きな意味がなく、どちらかというとソリン、ギデオンといった4マナのPWを対処するための札がほしいのである。
死の影グリクシス
In
3 未練ある魂
1 苦い真理
2 外科的摘出
1 終止
1 イーオスのレインジャー
Out
2 ティムールの激闘
1 タール火
1 致命的な一押し
1 集団的蛮行
1 コラガンの命令
2 最後の希望、リリアナ
このマッチアップはとても変化に富むものであるためにサイドボードも大きく変化することとなる。苦い真理やイーオスのレインジャーが働いてくれる消耗戦になることもあれば一瞬で探査クリーチャーに全てをやられてしまう可能性もある。
リリアナは確かに消耗戦においては強いカードではあるのだが、このマッチアップにおいて+1能力をつかっても何も殺すことはできないだろう。最悪でもコラコマは相手の瞬唱をインスタントタイミングで落とせる点を評価して残している。今回気になっているのは致命的な一押し、突然の衰微の枚数をサイド後どうするか、というものである。対象は4枚はあり、かといってサイドアウトしてしまうのも十分な強さがある。
白黒エルドラージ
In
1 致命的な一押し
1 終止
1 イーオスのレインジャー
Out
1 ウルヴェンワルド横断
1 集団的蛮行
1 ヴェールのリリアナ
このデッキに対してはあまりサイドボードを取る必要もない。相手の動きをしっかりと知り、レオニンやちらつき鬼火をしっかりとケアする程度でいいだろう。
また、もし漕ぎ手を見かけた場合には古えの遺恨を追加するのもいいだろう。
おそらく相手は安らかなる眠りに大きく信頼を寄せている、そのためウルヴェンワルドやタルモゴイフは信用しない方がいいだろう。
エスパーコントロール
In
1 イーオスのレインジャー
3 未練ある魂
1 苦い真理(以下ノンクリ/トークン型のみ)
3 大爆発の魔道士2 集団的蛮行
Out
1 タール火
(クリーチャー型)
1 致命的な一押し
2 ティムールの激闘
1 集団的蛮行
(ノンクリ/トークン型)
3 致命的な一押し
1 ウルヴェンワルド横断
2 コジレックの審問
1 突然の衰微
2 コラガンの命令
エスパー、青白コントロールには様々なバリエーションがあり、完璧なサイドボードプランを紹介することはできなかった。しかしながら一般的には相手の全体除去をケアし、同時に相手の脅威を叩き潰すことにある。
もし壁やキッチン、天使といったクリーチャーを採用したコントロールだったならば除去を数枚残しておくべきだし、荒野の確保や未練ある魂、エルズペスを採用しているのならばティムールの激闘を使い一気に押し込めるようにしておきたい。
僕は遅いコントロールに対して大爆発の魔道士をいれ、天界の列柱を妨害するとともに6マナ域に到達させないようにするのが好みだ。しかしこれはあくまで重いタイプであるため、クリーチャー偏重のボードコントロールならばサイドアウトすることとなる。
また、ノンクリ型のデッキに対してはウルヴェンワルドを1枚、突然の衰微を1枚残すことにしている。安らかなる眠りをケアするとともに、拘留の宝球やルーンの光輪に対処するためだ。確かに衰微が死んでしまうマッチアップもあるが両方欲しいマッチアップもある。そのためまずは両方共のこし、相手の動きを見極めることにしている。
ストーム
In
2 集団的蛮行
1 致命的な一押し
2 外科的摘出
1 終止
Out
1 神無き祭殿
1 タール火
2 最後の希望、リリアナ
2 コラガンの命令
今回のデッキには除去が大量に入っているためクリーチャーは一切生き残ることができない。ディスカードによって相手の儀式も墓地に消えていくために、少ないストームでの巣穴からの総出でもない限り負けることはないだろう。
ドレッジ
In
3 未練ある魂
2 外科的摘出
Out
1 突然の衰微
1 集団的蛮行
1 ヴェールのリリアナ
2 コラガンの命令
現在のこのサイドボードでもあまりこのマッチアップは有利なものではない……が、もしドレッジがその数を増やすようならば簡単にサイドボードを変化させることができる。
このマッチアップにおいては出来る限りアグレッシブに動くのが勝利へのコツとなる。その場合においてはハンデスが有用に働いてくれるのだ。このマッチアップにおけるハンデスの使い方は相手のゲームプランを完全に破壊するものではなく、相手の動きを食い止め、こちらのクロックを叩き込むためのものとなる。
だからこそ未練ある魂もサイドインしている。チャンプブロックを続けることによってティムールの激闘を引くまでの時間稼ぎとしての役割を担わせているのだ。
トロン
In
1 古えの遺恨
2 外科的摘出
1 終止
3 大爆発の魔道士
Out
3 致命的な一押し
1 集団的蛮行
1 タール火
2 最後の希望、リリアナ
相手のマナ基盤を破壊さえできればおよそ勝利はこちらのものだ。相手のハンドを潰すことに成功してもそれなりの時間稼ぎができるだろう。ときには3Tでのトロン成立から脅威を叩きつけてくることもあるだろうがそんなブン回りはせいぜい1戦だけだろう。
グリクシスコントロール
In
3 未練ある魂
1 苦い真理
2 外科的摘出
1 終止
1 イーオスのレインジャー
Out
3 致命的な一押し
1 タール火
2 突然の衰微
2 ティムールの激闘
除去の打ちどころがほとんど存在しないこのデッキにはたとえタール坑があったとしても基本的に除去はおおよそ抜いてしまっていいだろう。
このマッチアップは基本的に対コントロールの動きとなるが、相手の稲妻瞬唱稲妻のような動きで一気にライフをもぎ取られないよう立ち回る必要はあるだろう。
むかつき
In
2 集団的蛮行
2 外科的摘出
3 大爆発の魔道士
Out
1 神無き祭殿
1 タール火
3 致命的な一押し
2 最後の希望、リリアナ
神聖の力線に負けてしまわないように気をつけよ。ハンデスに対して最強の札であり、それさえなければ簡単に勝てると言ってしまっていいだろう。
僕は大爆発の魔道士をサイドインしハンデスがうまく働かないマッチアップにおいても動けるようにするためだ。古えのについてはおそらく相手がマナファクトを抜いてしまっているだろうから入れる必要はないと判断した。
エルフ
In
1 致命的な一押し
1 終止
Out
1 神無き祭殿
1 ヴェールのリリアナ
特に変えることもないだろう。もしもっとこのデッキが市民権を得たならば全体除去が増えることになるだろうが今のところはリリアナと死の影シュートで十分に対処ができると信じている。その両方が存在しなければ地獄のようなゲームとなることだろう。
アブザンカンパニー
In
1 致命的な一押し
2 外科的摘出
1 終止
Out
1 神無き祭殿
1 ヴェールのリリアナ
2 コラガンの命令
このマッチアップも容易なものではないとは思っていたのだが実際にはそれほどでもなかった。こちらの除去により相手のコンボはほぼ不可能となり、またマナクリーチャーの数が多いために隙間は十分に塗っていくことができる。
また、外科的摘出によってキッチンによる消耗戦は殺すことができ、また改革派の結集者や永遠の証人をも対策可能となる。さらに言えばカンパニー自体をデッキから引きずり出すこともそう難しくない。
というわけで主要20デッキの対策を行えたこととなる。この新たなる死の影がどのようなものなのかをきっちりと理解することで次のトーナメントを勝ち抜くことができるだろう。ぜひこのデッキを使ってほしい。
また、もし何か聞きたいことがあればぜひコメントしてほしい、どんな質問でも答えたいと思っているよ。