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MtG訳記た。

モダンを中心とした(というよりはモダンの)海外記事翻訳保管庫

WMCQから学ぶ、5つの心得(5 Lessons I Learned Playing and Covering Modern at the WMCQ By Neal Oliver)

» 5 Lessons I Learned Playing and Covering Modern at the WMCQ

より。

 

(戒め)

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 Santa Claraで行われたWMCQでベスト8に入る事ができたという事もあって、僕はこのフォーマットに関していろいろ言えるのではないかと思う。おそらくここで述べた事は今週末のGP Oklahoma Cityで役に立つ事だろう。

1. 己のデッキについてよく知れ

 モダンは多量の、そして奇妙な相互作用が様々なデッキ間でおこるフォーマットであり、スタンダードのような狭いカードプールでは起こりえない新たなデッキが生まれるフォーマットである。

 例えば、差し戻しは双子でも用いられているとても強いテンポカードであるが、コントロールに対峙したときにおいては打ち消し合戦において自分の呪文を差し戻すこともある。

 WMCQでベスト8に残ったカード群を考えてみれば、Ryanのプレイも印象的だろう。彼は自然の要求を自身のワームとぐろエンジンを対象とし、窮地を乗り切ったのである。本来このカードは親和対策として用いられているものではあるが対バーンにおいても大歓楽の幻霊の除去として動いたり4点ゲインカードとして用いる事もできるのである。

 モダンには多岐にわたるアーキタイプが存在するために、メタゲームにあわせたデッキを構築しようとするよりかは丸く使いやすいデッキを使った方が良いだろう。たしかにメタゲームにあわせたデッキを構築すればメタ対象のデッキとの相性は数%改善されるだろうが、わからん殺しにたいしては10%の悪化もあり得るだろう、これは自殺行為に等しいわけである。

2. Tier上位のデッキが使うカードについて、全て知れ

 見当違いの呪文を唱えてしまうことは多大な問題となるだろう。ちょっとしたミスが、モダンにおいては致命傷となり、プレイする順序によって簡単に負けを得てしまう。僕が体験した例を紹介しよう。

対戦相手のゴブリンの先達を電解をつかって除去しようとした。先達の誘発を見てからの方がおそらく都合がいいだろうと思ってアタックするまで待った結果、それに対応してアタルカの命令が唱えられ、僕はそのままゲームに負ける事となった。もしメインに唱えていればそのゲームを勝つ事ができただろう。

 モダンの呪文が相当に軽くなってきていることを鑑みるならば、対戦相手がどのような呪文をもっていて、どう対応するとこちらに不利になるかについて考えるのはとても重要である。メタゲームの変化による、双子の払拭や、トロンの呪文滑り、青白コンのオジュタイといったカードのメインデッキへの採用がおこっていることをきちんと考慮に入れておけば、ゲーム内での決断がよりよいものとなるだろう。

3. 強力でサイドボードを作り、そして柔軟たれ。

 スタンダード環境においては想定する全てのマッチアップに対応できる75枚デッキを作っている。もしそうしなければサイドボードは10枚しか存在せず、4枚しかアウトできるカードがない、という事態になってしまうのと同様であろう。これはデッキとして悪いことであり、構築時に意識しなくてはならない。

 しかしながら、同様の事をモダンで行おうとする事は不可能である。なぜならばモダンのデッキは多岐にわたっているために、15枚程度のカードで対策しきる事は全く以て不可能であるためだ。しかし、僕たちはそれでもなお、それらのデッキに対処しなくてはならない。そのためには強力でかつ柔軟なカードを採用する必要がある。否認や野生の抵抗、殺戮の契約や自然の要求がその好例となるだろう。そして叩き潰したいアーキタイプがあるのならば、安らかなる眠りや粉砕の嵐、ザルファーの魔導士、テフェリーのようなカードを入れた上で、他のアーキタイプに大してどのように対応すべきかを考えるべきかもしれない。

 しかしながら、現実の試合においては柔軟であり続けるべきだろう。僕は双子を使っていていつものようにサイドボード後はコントロールよりの戦略をとる事にしていた。ところが青赤デルバーに対してそのサイドボーディングを行ったところ、2G目で対抗変転をみることとなり、相手の脅威を対処し続けケラノスでとどめを刺す、という戦略をとる事ができなくなった。そのために3G目においてはコンボパーツの大半をデッキに戻し、相手への対処をかなり薄くした。そのために相手の対抗変転にプレッシャーをかけながらより早く勝てるような動きを可能としたのだ。対戦相手にあわせて戦略を柔軟に変化させることはどのフォーマットにおいても重要ではあるが、ことモダンにおいてはその性質がより強く現れることとなる。

4. 堂々とプレイせよ。

 モダンのコンボデッキというものは勝つための時間がそれほど必要ないものが大半ではあるのだが、自身を守るために速度が低下するということはよくあることである。例えば対双子戦の3T目に除去を構えるために何もカードをプレイしなかったり、感染のキルターンへの解答のために準備をしたり、グリセルシュートにたいして何もプレイしないことによってすぐに死なないようにすること、などがあげられるだろう。

 対戦相手が何をできるかについて気を配る事はとても重要である。しかしながらコンボデッキもまた自分がコンボできる瞬間を見計らうために、対戦相手がどれほどコンボを恐れているかに関して観察をしているのだ。手札を見よ。状況に合わせたゲームプランを立てよ。時には対応できない手札となってしまうこともあるだろう。しかしそれでも確固たる意思をもってカードをプレイすべきだ。対戦相手にコンボを強要させることも一種の正着手とはなりうることだろう。怖がってプレイしているうちはゲームの敗北がより多くなってしまうことだろう。

5. 手番に関して更に慎重たれ。

 先手をどちらがとるか、という問題はモダンにおいてとても重要となるだろう。多くの場合において先手側がゲームのペースを握り、後手番側がそれについていくという形をとるマッチがとても多くなる。ミラーマッチにおいては先手は相手を殺すことが、後手は自身が生き残ることが第一目的となるだろう。もちろんこれはゲームによっては変化するだろうが、自身の手番をふまえた動きをきちんと把握しておけばよりゲームに勝ちやすくなることだろう。

 この考え方はサイドボードにおいてより強く出る事となる。カードにも攻撃に優れているもの、防御に優れているものが存在している訳だ。血染めの月は確かに強力なカードではあるが、このカードは先手のときにより高いパワーを発揮する事となる。相手が2T目で十分な量の基本土地を準備できるとは考えられないからね。緑黒系のデッキが追加するハンデスカードは後手番のほうが強いカードとなる。というのも後半でこのカードを引かずにすむ可能性が高まる訳だからだ。闇の腹心を差し戻すのは先手番の場合にはとても強力ではあるのだが、後手番の場合はそこまででもないだろう。自分のデッキの立ち位置について、そしてマッチアップや手番によってカードパワーが相対的にどのように変化するかについて意識しておくべきだろう。そして最低限、複雑な状況においてこそこのことを考えるべきだろう、それによって適切なサイドボーディングを行う事ができるようになるはずだ。

 

 モダンはやればやるほどきちんとかえってくるフォーマットである。戦略について意識して得られる知見は実戦においてもあまりえられることはないレベルのものであり、ローテーションがないこのフォーマットにおいては十分な利益として享受できるだろう。この記事を読んで、今後よりプレイが上達してくれることを願っている。ではGP OKC頑張ってくれ。