MtG訳記た。

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青白トロンはプレイアブルか?(ENSNARING CAMBRIDGE—IS UW TRON A REAL DECK? by shawn Massak)

Ensnaring Cambridge—Is UW Tron a Real Deck? : Hipsters of the Coast

より。

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 私たちはPPTQに出場したものの、1人の1-4を除いて全員が2-3という不甲斐ない結果で終わることになった。護符コンを用いていたものの召喚士の契約をうったのち、相手のマーフォークに成長室を島にされてしまい、契約を遂行できなかったのだ。また、スタンダードのデッキに負けてしまった輩がいたこともここに書いておくべきだろう。

  ズアーの運命支配 を中心としてライフゲインをする形のソフトロックデッキがこのごろ見受けられるようになった。そして、それを見る中でどのようなデッキを使うべきかという疑問に他通りついたのだ。グリクシスツインやジャンド、ジャンク、グリコン……そしてPPTQで出会った様々なデッキ、護符コンを使っている時には双子系のデッキには相性が悪いということにきづけた。しかしながら、双子にもそしてフェアデッキにも相性が良いデッキとは何なのか、それに対し少々悩むこととなった。

 Nikはそういう時はいっつもトロンをつかっているじゃないかwと冗談めかしていってきた。それへの返答は、もちろんトロンは双子に弱い、という形式じみたものであった。

「では、ギフトトロンはどうなんだい?」

 はっきりといって、青白トロンがどのようなものなのかをさっぱり理解しておらず、web上でMOのデッキデータを探すこととなった。

 そうして見つけたのがこのリストである。

Turtenwald's UW Tron- May
25 Lands
1 Academy Ruins/アカデミーの廃墟
2 Celestial Colonnade/天界の列柱
3 Flooded Strand/溢れかえる岸辺
2 Hallowed Fountain/神聖なる泉
2 Island/島
1 Plains/平地
2 Seachrome Coast/金属海の沿岸
1 Snow-Covered Island/冠雪の島
1 Snow-Covered Plains/冠雪の平地
3 Urza’s Mine/ウルザの鉱山
3 Urza’s Power Plant/ウルザの魔力炉
4 Urza’s Tower/ウルザの塔

4 Creatures
1 Elesh Norn, Grand Cenobite/大修道士、エリシュ・ノーン
1 Iona, Shield of Emeria/エメリアの盾、イオナ
2 Snapcaster Mage/瞬唱の魔道士

31 Spells
3 Azorius Signet/アゾリウスの印鑑
1 Day of Judgment/審判の日
2 Expedition Map/探検の地図
4 Gifts Ungiven/けちな贈り物
1 Mindslaver/精神隷属器
4 Path to Exile/流刑への道
3 Remand/差し戻し
2 Spell Snare/呪文嵌め
1 Supreme Verdict/至高の評決
1 Talisman of Progress/発展のタリスマン
4 Thirst for Knowledge/知識の渇望
2 Timely Reinforcements/機を見た援軍
1 Ugin, the Spirit Dragon/精霊龍、ウギン
1 Unburial Rites/屈葬の儀式
1 Wrath of God/神の怒り

Sideboard
1 Timely Reinforcements/機を見た援軍
1 Ugin, the Spirit Dragon/精霊龍、ウギン
2 Celestial Purge/天界の粛清
1 Crucible of Worlds/世界のるつぼ
1 Disenchant/解呪
3 Dispel/払拭
1 Emrakul, the Aeons Torn/引き裂かれし永劫、エムラクール
2 Negate/否認
1 Rest for the Weary/疲弊の休息
1 Tectonic Edge/地盤の際
1 Terastodon/テラストドン

McWinSauce UW Tron-July
25 Lands
4 Urza’s Tower/ウルザの塔
4 Celestial Colonnade/天界の列柱
3 Urza’s Mine/ウルザの鉱山
3 Urza’s Power Plant/ウルザの魔力炉
2 Flooded Strand/溢れかえる岸辺
2 Hallowed Fountain/神聖なる泉
1 Temple of Enlightenment/啓蒙の神殿
1 Snow-Covered Plains/冠雪の平地
1 Snow-Covered Island/冠雪の島
1 Seachrome Coast/金属海の沿岸
1 Plains/平地
1 Island/島
1 Ghost Quarter/幽霊街

4 Creatures
1 Snapcaster Mage/瞬唱の魔道士
1 Iona, Shield of Emeria/エメリアの盾、イオナ
1 Emrakul, the Aeons Torn/引き裂かれし永劫、エムラクール
1 Elesh Norn, Grand Cenobite/大修道士、エリシュ・ノーン

31 Spells
4 Gifts Ungiven/けちな贈り物
4 Path to Exile/流刑への道
4 Thirst for Knowledge/知識の渇望
2 Remand/差し戻し
1 Repeal/撤廃
1 Wrath of God/神の怒り
1 Day of Judgment/審判の日
1 Supreme Verdict/至高の評決
1 Timely Reinforcements/機を見た援軍
1 Unburial Rites/屈葬の儀式
1 Condescend/卑下
1 Spell Snare/呪文嵌め
1 Sphinx’s Revelation/スフィンクスの啓示
1 Think Twice/熟慮
4 Azorius Signet/アゾリウスの印鑑
2 Expedition Map/探検の地図
1 Ugin, the Spirit Dragon/精霊龍、ウギン

Sideboard
1 Timely Reinforcements/機を見た援軍
1 Negate/否認
2 Leyline of Sanctity/神聖の力線
2 Ghostly Prison/亡霊の牢獄
1 Mindbreak Trap/精神壊しの罠
1 Sunlance/太陽の槍
1 Faith’s Fetters/信仰の足枷
2 Dispel/払拭
1 Disenchant/解呪
2 Celestial Purge/天界の粛清
1 Relic of Progenitus/大祖始の遺産

 これら2つのリストについて、カード選択の理由を模索していきたいと思う。

  • トロンが10枚-オール・イン型の赤緑トロンとは違い、この青白トロンはあくまでコントロールデッキである。どちらかというと引きたいのは無色マナよりも色がでる土地である。また、そうはいってもゲーム後半にはトロン達成から精神隷属器連打やウギン、エムラクールといったフィニッシャーのために一定の枚数は確保しておきたい。
  • 氷雪土地の採用-これはけちな贈り物による選択肢を増やすためのものである。例えば島と冠雪の島は違うカード名であるためけちでサーチしてくることができる。これによって血染めの月が対策しやすくなるのだ。
  • 汎用土地-McWinSauseのデッキには幽霊街がピン積みされている。これはおそらく護符コンや赤緑トロンを意識したものであろう。また、神の怒りを打った直後のミシュラランドにも対応できるのは効果的である。一方Turtenwaldは地盤の際とサイドの世界のるつぼをつかい、長期戦におけるマナ基盤の崩壊を狙っているように見える。
  • クリーチャー-両者ともにイオナ、ノーンを採用し、けち屈葬のギミックも搭載している。瞬唱の魔道士もまた、FBによるけちの強力化に寄与してくれることだろう。面白いのはMcWinSauceがエムラクールをメインに投入しているのに対して、Owenはサイドにとどめているところだ。エムラクールは基本的にコントロール相手にはとても強いカードだが、アグロ相手にはあまり強くないカードだといえる。そのためにこのカードはサイドボードにとどめておくのが、無難ではないかと思っている。
  • 贈り物/ドローソース-けちな贈り物の主な目的は屈葬ノーン/イオナの成立である。しかしながら、相手の動きが遅く、それ以外の行動も取れるとなれば、少しその行動は変化することとなるだろう。たとえばMcのリストを使っているのならば、けちからけちな贈り物、知識の渇望、瞬唱の魔道士、スフィンクスの啓示の4枚を引っ張りだし、カードアドバンテージをつけることができる。一方Owenの場合にはその手のカードがほぼ無いために、知識の渇望をフル活用することとなるだろう。
  • 除去-両者ともに流刑への道と3種類の全体除去を投入している。流刑への道は双子や原始のタイタン、また初期のゴブリンの先達に対して有用であり、その一方で全体除去は親和やタルモ、マナランプのようなデッキに効果的となる。
  • 機を見た援軍の採用-このカードによってバーン相手や、クリーチャー主体のアグロデッキの相性が大きく変わることとなる。全体除去の枚数を考慮するならば2枚入れておくのが適切ではないだろうか。
  • サイドボードについて-両者ともに天界の粛清を投入することでヴェリアナや血染めの月、探査クリーチャー達を用意に除去できるようにしてある。またOwenは否認や払拭を詰め込むことで双子やストームなどのコンボコントロール型のデッキの対策をしている。Mcは精神壊しの罠を採用し、ぶどう弾のストームやエムラクールを打ち消せるようにしている。どちらも機を見た援軍をサイドから増量できるようにしており、これは疲弊の休息と同様に良いサイドボードだと言えよう。また、僕はMcがサイドに亡霊の牢獄を採用しているのが双子やアグロデッキ対策としてクールだと思っている。

 次週、このデッキが本当にプレイアブルなものなのか、更に検証を進めたいと思う。

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(と書いてあるのですがその後の更新がない!)