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MtG訳記た。

モダンを中心とした(というよりはモダンの)海外記事翻訳保管庫

グリコンのサイドボードについて(Grixis Control Sideboard Guide By Corey Burkhart)

» Grixis Control Sideboard Guide

より。

ーーーーー

 やあ、またあったね。え?前の記事をよんでない?だったらぜひこれを先に読んでくるべきだ。

 前回、僕はグリクシスコントロールのメタゲームにおける立ち位置を示した上で、どのようにこのデッキを作るべきか、そしてモダンにどのようにアプローチスべきかを述べた。今回はサイドボードについて考えていきたいと思う。

サイドボーディング

 グリクシスを使っている内に、このデッキはサイドボードが特殊なものだと気づけるだろう。どのゲームも占術やドロー、セルフLOによって似たようなものへと変化していくこととなる。とはいえマッチアップにおいて必要のないカードを入れてしまえばその勝率は大きく減ってしまうこととなるだろう。今回は主要なマッチアップとともに今回のGPで出くわすこととなったマッチアップについても解説を加えたいと思っている。もし他にも聞きたいマッチアップがあれば是非コメント欄で聞いてほしい。

バーン

 このマッチアップにおいて気をつけるべきはいかに継続的なダメージソースを除去し、キーとなる火力呪文を打ち消し、こちらが死ぬ前に相手を殺せるかという点にある。サイドボード後もその性質は変わらないものの、相手のサイドボードはこちらの見せたカードによって大きく変わることは覚えておいていいだろう。例えば太陽のしずくを2G目に見せてしまえば、相手は破壊的な享楽をサイドインしてくることとなるだろう。

Out

3 祖先の幻視

1 仕組まれた爆薬

In

2 払拭

2 太陽のしずく

  呪文嵌め、稲妻がこのマッチアップで輝くカードとなってくれる。また、2T目タシグルも相手のダメージソースを止めてくれる壁として機能してくれるため心強い味方となってくれる。このマッチアップにおけるこちらのデッキの動きはカウンターバーンとなることが多く、というのも相手も土地や大歓楽の幻霊によって6点以上のライフを失っていることがとても多いからだ。うまく相手の動きを利用することによってこのマッチアップは飛躍的に処しやすい物となってくれるだろう。

 

ドレッジ

 これがもう一つの面倒なマッチアップであり、少なくとも1G目はほぼ確実に取ることができない。このマッチアップにおけるキーは相手の山札を落とさせないことである。例えば絶対にコラガンの命令をディスカードモードで唱えてはならない。このマッチアップにおいて目指すのはクロックの早期の着地とクリコマの連打によってこちらの動きを通し続けることにある。燃焼がドレッジ側の切り札となっているために、対抗突風はサイドアウトしないほうが懸命だろう。

Out

4 稲妻

2 呪文嵌め

1 仕組まれた爆薬

In

3 外科的摘出

2 神々の憤怒

1 滅び

1 イゼットの静電術師

  サイドボード後にはコントロール用のパーツがデッキにより増えることとなってくれる。外科的摘出は相手の発掘カード、もしくは蘇ってくるクリーチャー(優先順位としては恐血鬼>ナルコメーバ>縫合体)を追放することになってくれるだろう。そしてもし橋型のドレッジなのならば、大爆発の魔道士を終止と思考掃きの代わりに入れることになるだろう。とはいえ終止がトロールの解答となってくれることを忘れてはならない。

 

親和

 親和はグリクシスにとってお客様となってくれるデッキの一つであり、そして霊気紛争でまた強くなってくれないかと願っているデッキの一つでもある。親和が強くなればなるほど、グリクシスがよりよい選択肢となってくれるのである。このデッキで目指すのは相手のパーマネントをすべてぶち壊し、フェッチランドをライフ総量に気をつけながら使い、感電破によってライフが削り切られないように注意しながらその一方で頭蓋囲いや荒廃者がトップから降ってくるのを嵌めたりコラコマしたりできるようにしておく、と言うものだ。

Out

3 祖先の幻視

2 対抗突風

In

1 仕組まれた爆薬

2 神々の憤怒

1 滅び

1 イゼットの静電術師

 サイドボードによってこのマッチアップの有利不利はそれほど変化せず、今回サイドインしているカードはそのほぼ全てが刻まれた勇者対策となっている。このマッチにおける負け筋が2T目月からの刻まれた勇者くらいしかないというのがその大きな理由である。

 

感染

 感染もまた、グリクシスにとって都合のいいマッチアップとなっている。軽いインスタント除去、打ち消し、クリーチャーの使い回しが感染にとって悪夢のように襲いかかることになる。負けるとしたらコンボを成立させられてしまった場合くらいだろう。少なくとも2~3T目は絶対に自分の動きを優先してマナを倒すようなことはしてはならない。稲妻や終止、仕組まれた爆薬のような除去ならいいものの、血清の幻視などはマナスクリューが懸念される場合ぐらいにしか打ってはならず、その隙をつかせないようにすることがポイントとなるのだ。

Out

3 祖先の幻視

In

1 イゼットの静電術師

2 払拭

 このマッチアップもまた、サイドボード後に大きく戦略が変化することがないものである。とはいえ野生の抵抗を巡る動きについては警戒を怠ってはならない。相手がそのカードを見せてきたならば、4枚めの幻視も爆薬に置き換わることとなるだろう。

 

SCZ

 SCZは感染ととても良く似たデッキである。3T目までは盤面の掃除に全てを注ぎ込むことになるだろう。仕組まれた爆薬は1G目での死の影対策となるが、この頃はイーオスのレインジャーやタルモをメインデッキにも搭載しているものが増えていることには注意しておきたい。

Out

2 対抗突風

In

1 仕組まれた爆薬

1 滅び

 再掲にはなるが、盤面を完全に掌握しろ。サイドボード後も相手はコンボこそ減らしよりフェアデッキに以降してはいるものの、やるべきことは大きくは変わらない。正直グリクシス相手にフェアデッキ化するのは負け筋になっているのではないか、と思う部分もある。3Tキルできるのならばしてしまったほうがいいだろうし。そして相手がコンボを決めに来るサイドをしていると思う場合は祖先の幻視を払拭にしておくのがベターかもしれない。

 

ジャンド

 ジャンドは親和や感染ほどではないが、こちらとしてはできるだけ戦いたいと思っているマッチアップとなる。対ジャンド戦における狙いは相手の盤面の脅威を全て掃除してしまうところにある。ボブや山峡は稲妻で、タルモゴイフは終止で。ヴェリアナは瞬唱稲妻なり対抗突風なりで打ち崩していくこととなる。

 終盤まで生き残ることができれば、ほぼゲームはこちらのものと思ってしまっていい。消耗戦はこちらのお得意となる。1枚の瞬唱で1枚の命令をFBするだけで、戦況は一気にこちらに傾くこととなる。

Out

1 稲妻

In

1 滅び

  というわけでサイドボードをそれほど多く取る必要はない。滅びはスラーんや剥ぎ取りだらけの戦場を掃除する役割があるものの、稲妻で殺せるクリーチャーは実際そう多くはないためだ。実際このごろジャンドの採用カードとしては剥ぎ取り>ボブとなっているのもその理由となる。

 

アブザン

 この頃一番多いフェアデッキがこれとなる。そして実際アブザンは強い。とはいえ戦い方自体はジャンドのそれとかわらず、出来る限りゲームを低速化し、盤面を掌握し、命令を使いまわし、瞬唱と幻視でこちらの勝ちを引き寄せることとなる。未練ある魂が対処しづらいカードとはなっており、その対策のためにサイドボードは変化することとなる。

Out

2 稲妻

In

1 滅び

1 イゼットの静電術師

 盤面に対する配慮は最大限に行うべきとなる。ヴェールのリリアナをのさばらせてはいけないのである。また機会があれば積極的に手札を責めるべきとなる。赤くないデッキゆえに、焼き殺されるということは絶対にないし、サイの枚数も大幅に減少している。ライフを代償にしてカードアドバンテージを得ることはこのマッチアップではとても重要となるだろう。

 

ランタンコントロール

 このデッキはMOでもよく見られるようになったアーキタイプである。このデッキは序盤から盤面を制圧し、ドローも殺しに来るデッキである。そのようなデッキにたいしてドローソースはとても重要なものとなる。思考掃きによって相手のランタンを実質的にこちらも活用することができるのだ。また、外科的摘出や重要な土地を相手の他札に入れさせないという力もある。相手のロックをうまく解きながら、消耗戦に持ち込むのだ。

Out

4 稲妻

3 終止

2 呪文嵌め

In

1 仕組まれた爆薬

3 大爆発の魔道士

2 払拭

3 外科的摘出

 サイドボード後はこのマッチアップは大きく変化することになる。相手の外科的には払拭を。また外科的そのものが相手の外科的への実質的なカウンターになることも忘れてはならない。相手が光り物集めの鶴を使っているのならば、稲妻は1枚残しておいてもいいかもしれない。とはいえ1匹程度の鶴は無視しても問題なく、ライフの削り合いになればこちらのほうが有利となるわけである。

 

エルフ

 部族デッキは確かにシェアは落としてはいるものの、だからといって無視していいデッキということにはならない。エルフは集合した中隊や召喚の調べを使いどんどんとカードを並べてくることととなる。それを放置していればエルフの大ドルイドの力によって面でもマナでも攻めてくる恐ろしいデッキとなるわけだ。

Out

2 呪文嵌め

2 対抗突風

3 祖先の幻視

In

2 払拭

2 神々の憤怒

1 滅び

1 仕組まれた爆薬

1 イゼットの静電術師

 サイドボード後もゲームの動きはさほど変わらない。相手の小粒クリーチャーを焼き切り、相手のビッグアクションを打ち消すカウンターを準備する。それだけである。ただ、相手の召喚の調べ→群れのシャーマンをカウンターできる払拭がとても強くなることは覚えておいて損することはない。

 

マーフォーク

 もう一つの減少傾向にある部族デッキがこれだ。かつては波使いに対抗するためだけに四肢切断も投入していたことがあった。とはいえこのマッチアップは霊気の薬瓶があるおかげで若干特殊なものになっている。コラガンの命令を使い、霊気の薬瓶をうまく操ることによってゲームはより簡単になる。というのも単純な呪文の叩きつけ合いならばこちらに軍配が上がる事となるためだ。ロードを殺し、波使いを打ち消し、時にはクリコマのタップモードを使い攻めきる必要があるだろう。

Out

2 対抗突風

2 呪文嵌め

1 祖先の幻視

In

1 仕組まれた爆薬

1 イゼットの静電術師

1 滅び

2 神々の憤怒

 サイドボード後は魂の洞窟や霊気の薬瓶を警戒し、打ち消し呪文はその多くを減らすこととなる。また、広がりゆく海を考慮し青くない土地をうまくもってきたり、ロードを場に残らせないようにする必要があるだろう。また仕組まれた爆薬は相手のカードが主に2マナのカードであるため有用性が高い。

 

RGヴァラクート

 このマッチアップで気をつけるべきは原始のタイタンと風景の変容となる。1G目はこちらのピン除去がほぼ全て役立たずとなるため特殊なゲームとなると言えよう。相手のライフを積極的にけずり、謎めいた命令でとどめを刺すという動きになるだろう。このマッチアップでは自分の呪文を打ち消しながら瞬唱を回収するという奇妙な動きも起こり得ることとなる。自分が勝てる場合を除き、相手のトップデッキにチア王できるように謎めいた命令は手札にできる限り抱えておきたいところである。

Out

1 仕組まれた爆薬

4 稲妻

2 終止

In

2 払拭

3 大爆発の魔道士

2 外科的摘出

 サイドボード後もやることは同じだ。もし相手がミッドレンジっぽい動きを取ってくることが予想できる場合には終止のかわりに祖先の幻視がサイドアウトされることになるだろう。しかしこのデッキの本来の動きを薄めすぎては絶対に勝てない。クロックを起き、相手の重要な呪文だけを打ち消し、相手のドローステップにディスカードを強要するのだ。

 

むかつき

 このマッチアップもまた、変わったものとなる。まるでクロックパーミッションかのようにクロックを展開しながら打ち消しを構え続けておく必要があるのだ。というのも相手がインスタントタイミングでこちらを殺してくるためである。序盤においては相手のマナを殺すように動き、中盤にはプレッシャーを掛け続ける形となる。

Out

4 稲妻

3 終止

2 祖先の幻視

In

2 払拭

3 大爆発の魔道士

1 仕組まれた爆薬

3 外科的摘出

 このマッチアップにおいて、特にサイドボード後については相手を対象として思考掃きを放つことが有用になることもある。占術ランドを使ってまでキーカードを探しに行く相手なのだから効果は絶大となる。そして外科的摘出でむかつきを追放できればゲームはほぼこちらのものとなる。否定の契約を抜くだけでも十分こちらにとって有利なゲームを形成していくことができるだろう。そして再掲にはなるが、相手のマナ基盤を重点的に攻め上げるのだ。特にマナファクト由来のものを。相手が動いてくるターン(おおよそ睡蓮の花の待機明け)にはマナを立ててターンを返し、打ち消しを構えておくべきとなる。

 

赤白ムーン

 Sun and Moonというデッキ名称も手に入れ、この頃市民権を得つつあるデッキである。そしてこのデッキを相手取るのはとても面白いということに僕は気づくことができた。氷雪赤単にこそ似ているが、亡霊の牢獄や罠の橋、PWの力を借りることでそのロック能力は大きく向上している。このデッキ相手では血染めの月を警戒したフェッチを行う必要がある。対抗突風や謎めいた命令が実質使えない以上、それを前提としてうまく相手の脅威を打ち払っていく必要があるだろう。

Out

4 稲妻

3 終止

In

1 仕組まれた爆薬

3 大爆発の魔道士

3 外科的摘出

 これが相手がクリーチャーを採用している場合にはこのように変化する。

Out

1 終止

1 稲妻

2 呪文嵌め

In

1 仕組まれた爆薬

3 外科的摘出

 

バントエルドラージ

 バントエルドラージはほぼ互角ではあるがこちらが微不利なマッチアップである。そしてこのデッキの面倒な点はクリーチャーもそうではあるがそれ以上に土地が厄介だという点にある。そういう意味で僕はこのデッキをトロンやスケシのようなランプデッキと位置づけている。まずは出来る限りクリーチャーに対処できるようにしたい。稲妻はマナクリーチャーと変位エルドラージのためのカードとなり、終止は難題の予見者や希望を溺れさせるもの、現実を砕くもののために切るカードとなるだろう。とはいえ1G目で相手の脅威全てに対処するのはほぼほぼ不可能であり、むしろこちらはクロックパーミッションのような戦略を取っていく必要がある。タシグルは十分にサイズがある上、瞬唱クリコマの使い回しにより相手のクリーチャーを寝かせることで勝機を見出すことができるだろう。またタール坑がダメージソースとして二十分に活躍してくれるマッチアップともいえる。

Out

2 呪文嵌め

1 仕組まれた爆薬

1 思考掃き

In

1 滅び

3 大爆発の魔道士

 そしてなんだかんだいってサイドボード後もゲームは大きく変わることはない。相手の脅威への解答を持ち、カウンターをしながら殴っていくデッキとなるだろう。大爆発の魔道士によってマナ基盤をずたずたに引き裂いてやれば相手はマナ事故に苛まれることになるだろうし、エルドラージの寺院や魂の洞窟を壊せればさらにいいかもしれない。

 

バント撤退

 GPにおいてNathanと対峙したとき、僕はこのデッキとの対戦回数が1回しかなかった。その為相手のデッキにどのようなカードが入っているのかを全く知らなかった。このデッキが呪文捕らえやヴェンディリオンの入ったバントテンポ型のデッキだとわかったとき、僕はこのデッキが大好きになった。このデッキ相手でも重視すべきは盤面の掃除となり、どちらかというとジャンドやアブザンと同じような戦いを求められることになるだろう。クリーチャーを除去し、相手の勝ち手段を打ち消すのだ。

Out

2 呪文嵌め

2 対抗突風

In

1 滅び

2 払拭

1 仕組まれた爆薬

 このマッチアップにおいては僕はより大きくなることが必要だと考えていた。たしかにイゼットの静電術師も有用に思えるかもしれないが、相手が長期戦を見越してマナクリを抜いてくる可能性も十分にある。相手がインスタントタイミングで聖遺の騎士を出せないように集合した中隊もカウンタースル必要がある。できることならば1T目に祖先の幻視を待機させたおきたい。

 

トロン

 最後にして最悪のマッチアップがトロンとなる。トロンは全てのフェアデッキに対して最悪のマッチアップであり、打ち崩せない相手だ。かつては疑念の影や5枚にも及ぶマナ否定戦略を用いてまでトロンを対策したくらいにはトロンが嫌いなのだ。1G目にはウギンとカーンを出来る限り打ち消し、クリコマでこちらのクロックを守りながら逃げ切るという手段をとっていた。

Out

3 稲妻

1 仕組まれた爆薬

2 終止

In

3 大爆発の魔道士

3 外科的摘出

  サイドボード後にはこのマッチアップは多少ましになってくれる。相手に思考掃きをうち、落ちてくれたトロン土地を外科的摘出をしてやればいいのだ。それだけで(それが場に出ていない限り)相手の勝率はガタ落ちすることになる。同様に大爆発の魔道士から外科的摘出を決めることが出来てもいいといえるだろう。もし環境にトロンが溢れているのならばこのデッキの何枚化を疑念の影、大爆発の魔道士、塵への崩壊に変更しておくことを強くおすすめしたい。

 

 これからグリクシスを使う人が増えてくれると嬉しい。というのもこのデッキは僕の子供のようなもので、僕のすべてを注ぎ込んだに等しいものだからだ。GPIndyにおいては僕はこのデッキが不利だと思い、感染を握った結果大きく後悔をしてしまった。いかなるデッキにおいてもそのデッキがとるべき動きは何なのかを知ることができればそのデッキを使うのがとても楽しくなるだろう。それが僕にとってはグリクシスだったというだけの話なのかもしれない。もし聞きたいことがあれば遠慮なくコメント欄で質問してくれ!