読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

MtG訳記た。

モダンを中心とした(というよりはモダンの)海外記事翻訳保管庫

白黒エルドラタックスの使い方(White-Black Eldrazi Taxes Deck Guide by Craig Wescoe)

White-Black Eldrazi Taxes Deck Guide by Craig Wescoe - Magic the Gathering (MTG)

より。

ーーーーー

 (記事執筆当時)今週末GPDallasも迫っていることもあり、このモダンと言うフォーマットにおける最強のしろウィニーを紹介したいと思う。緑白ヘイトベアーや青白ヘイトベアーといったさあざまなデッキを試してきたが、やはり白黒エルドラージが最高の出来であった。きっちりとした核をもちながらも柔軟な調整空間も持ち合わせているデッキだ。

(訳註:この記事にはカラデシュの価格予想とその結果についての記述もありましたが本記事ではその全てを省略しております。)

白黒エルドラージタックス

by Craig Wescoe

Lands
4 コイロスの洞窟/Caves of Koilos
4 エルドラージの寺院/Eldrazi Temple
4 幽霊街/Ghost Quarter
4 神無き祭殿/Godless Shrine
3 平地/Plains
3 乱脈な気孔/Shambling Vent
1 沼/Swamp
Spells
4 霊気の薬瓶/AEther Vial
4 流刑への道/Path to Exile
Creatures
4 レオニンの裁き人/Leonin Arbiter
4 潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler
4 スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben
4 難題の予見者/Thought-Knot Seer
4 ちらつき鬼火/Flickerwisp
4 変位エルドラージ/Eldrazi Displacer
3 不毛の地の絞殺者/Wasteland Strangler
1 刃の接合者/Blade Splicer
1 異端聖戦士、サリア/Thalia, Heretic Cathar
Sideboard
1 不毛の地の絞殺者/Wasteland Strangler
1 ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar
1 ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender
1 コーの火歩き/Kor Firewalker
1 四肢切断/Dismember
2 盲信的迫害/Zealous Persecution
3 安らかなる眠り/Rest in Peace
3 石のような静寂/Stony Silence
2 神聖な協力/Blessed Alliance

マナ基盤

4 コイロスの洞窟/Caves of Koilos
4 エルドラージの寺院/Eldrazi Temple
4 幽霊街/Ghost Quarter
4 神無き祭殿/Godless Shrine
3 平地/Plains
3 乱脈な気孔/Shambling Vent
1 沼/Swamp

  22枚のデッキリストも時たま見かけるがおそらく23枚の土地がこのデッキには必要となるだろう。そして今一番気になるだろうことは秘密の中庭が必要かどうかというものだろう。確かに一般的なデッキならばコイロスの洞窟より優先されることとなるが、このデッキではエルドラージを安定して使うために無色マナが必要であり、その為もあってコイロスが三色土地として搭載されている。他の二色土地は神無き祭殿と乱脈な気孔で十分といえるだろう。

 神無き祭殿は4T目以降、秘密の中庭より強いカードとなる。もし稲妻が跋扈するメタゲームを想定しているのならば、神無き祭殿より秘密の中庭を優先することとなるだろう。今回はミッドレンジやコンボデッキが多いことを想定し、難題の予見者を4T目に安定してキャストできるよう、神無き祭殿を採用していることとなる。

 乱脈な気孔の枚数に関してはミッドレンジの数に応じて大きく変化することとなる。ジャンドやアブザン、ジェスカイといったデッキが増えるのならばこのカードの重要性が大きく上がることとなる。稲妻圏内からライフを逃がすことができるのはとても大きな意味合いを持つ。逆にコンボしかメタゲームに存在しないような世界なのならば、この気孔は全て中庭に変わるべきであるが、基本的には3枚投入し、中庭の枚数は神無き祭殿の枚数と相談しながら調整することとなるだろう。

 エルドラージの寺院は2T変位3T予見者をごり押すために必要なカードとなり幽霊街はレオニンと組み合わせることで実質的な露天鉱床となってくれる。更にサリアと組み合わさればよりその強さは増すこととなる。基本地形は相手の流刑への道、血染めの月対策であり、最悪自分で幽霊街や流刑への道を使いマナ基盤を安定させることもできる。

呪文

4 霊気の薬瓶/AEther Vial
4 流刑への道/Path to Exile 

 霊気の薬瓶はこのデッキの根幹をなすカードであり、1T目に絶対置きたいカードとなる。あえて例外が有るとすれば対バーン戦での後攻1T目で相手のクリーチャーを除去しなければならない時やコンボデッキが次のターンに動き出すということがわかっている場合くらいだろう。また、相手が1T目に真髄の針をおいてくる想定をする場合には薬瓶ではなく乱脈な気孔から入ることでその指定をブレさせることができるが、おおよそ薬瓶のキャストで問題無いだろう。また僕は1T目の薬瓶キャストを目指しよくマリガンするし、薬瓶とアンタップイン土地があれば即キープしてしまうと言ってしまってもいいだろう。

 流刑への道はフォーマット最強の除去呪文であり、これで除去不可能なクリーチャーはほぼ存在しない。またレオニンと組み合わせることにより完全な1:1交換カードとして運用することもできるようになる。これらを4積みしない理由などどこにも存在しないと言ってしまっていいだろう。

クリーチャー

4 レオニンの裁き人/Leonin Arbiter
4 潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler
4 スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben
4 難題の予見者/Thought-Knot Seer
4 ちらつき鬼火/Flickerwisp
4 変位エルドラージ/Eldrazi Displacer
3 不毛の地の絞殺者/Wasteland Strangler
1 刃の接合者/Blade Splicer
1 異端聖戦士、サリア/Thalia, Heretic Cathar

 レオニンの裁き人によってモダンの多くのデッキは沈黙することとなる。どうしてもフェッチランドが使われる環境である上、明日への探索や原始のタイタンといったサーチカードも殺すことができる。そして基本土地が存在しないようなデッキ相手ならば幽霊街と流刑への道を連打するだけで相手の戦場はずたずたに切り裂かれる事となるだろう。

 潮の虚ろの漕ぎ手、そして難題の予見者によって今度は相手の手札もずたずたになる。変位エルドラージが横にいれば毎ターン相手の手札の有効牌を追放し続けることができるし、漕ぎ手→漕ぎ手の能力誘発にスタックで変位起動とすることで都合2枚のハンデスが可能となるのである。

 旧サリアは感染やデルバー、果敢といったギタクシア派の調査を使ってくるような呪文連打デッキに対してとても強いカードとなる。また続唱呪文に対してもそのまま突き刺さるカードとなり、例えば死せる生に対しては実質6マナを要求することとなる。逆にクリーチャー主体のデッキならば2/1先制というステータスが生かせないかぎりこのカードはサイドアウトされることとなるだろう。

 次にちらつき鬼火は主に薬瓶から飛び出させるカードとなり、いろんなカードを飛び出させることができるようになる。また、絞殺者や予見者、漕ぎ手や接合者といったCiP持ちをブリンクさせることができなくとも、他のトークンや強化のリセットという形で使うことも十分にプレイアブルと言えるだろう。さらに言えば変位エルドラージと組み合わせることによって相手のパーマネントを縛ることができるカードとしての運用も可能となる。相手のトロンランドを自分のEoTに追放し、相手のターン中に使わせないことで相対的な速度を大きく落とすこともできるのである。

 そういうわけでフレキシブルなスロットはせいぜい5枚ということになってしまう。不毛の地の絞殺者は確かに強いカードであり、それをサポートする追放カードも多岐にわたる。しかしながらマッチアップによって強さが大きく変化することを考慮した結果今回はサイドボードに1枚を落とし、3枚で戦うこととした。ざっくり言うならば4枚めは手札に溜まってしまうことが多いだろう、という判断である。もちろん有用なマッチアップにおいて絞殺者をちらつかせることに成功すれば盤面は一気に制圧できることとなるだろう。

 そしてほとんどのリストが今は刃の接合者と異端聖戦士、サリアのどちらかを2枚採用している。これらのカードは中盤戦になればなるほど強いカードとなる。とはいえサリアはその伝説性も相まって2枚め以降は非常に弱いカードとなるのである。そのため多くの人が2枚に採用枚数を抑えているしできれば1枚に抑えたいというところだろう。そしてまた、刃の接合者についても1枚目は相当な強さを発揮してくれるが2枚目以降は割と腐ってしまう事が多いだろう。そういう意味においても僕は今回この2枚の枠を1枚ずつという形でとどめたのである。

サイドボード

1 不毛の地の絞殺者/Wasteland Strangler
1 ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar
1 ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender
1 コーの火歩き/Kor Firewalker
1 四肢切断/Dismember
2 盲信的迫害/Zealous Persecution
3 安らかなる眠り/Rest in Peace
3 石のような静寂/Stony Silenc
2 神聖な協力/Blessed Alliance

 先に述べたように絞殺者はぶっ刺さるデッキにサイドインされることとなる。カンパニーやデルバー、マーフォーク、ヘイトベアー、感染にバーン、親和、バントエルドラージといったデッキに投入されることとなる。ジャンドやアブザンにサイドインしようとはしないが2枚以上は残すことにしている。

 ギデオンはアブザンやジャンド、ジェスカイといったミッドレンジ相手のカードである。

 世話人と火歩きについてはバーン対策である。特に世話人については紅蓮地獄や憤怒対策としてもサイドインされることとなる。ただコジレックの帰還は無色呪文であるため止めることができないのは覚えておいてほしい・

 四肢切断は主に感染をみてのカードではあるが、ライフ損失が痛くないようなデッキに対しては基本的にサイドインされることとなる。一方妄信的迫害は感染や親和を始めとしたタフ1中心のデッキ対策であり、教主や若き紅蓮術士の入っているデッキ相手にも積み込まれることとなる。

 安らかなる眠りはドレッジ対策が主目的ではあるが、このデッキが墓地を一切使わないことも相まって墓地を使ってくるようなデッキ相手に戯れに入れることもある。タルモゴイフを使ってくるようなデッキに対してもサイドインし、絞殺者をより強く運用する手助けもしてくれるのである。

 石のような静寂は親和やランタンコンを見据えたカードであり、またむかつきやトロンにもサイドインする。とはいえ霊気の薬瓶とのアンチシナジーがひどいために安らかなる眠りほどは積極的にサイドインされることはない。自身の薬瓶を機能不全にする異常のポテンシャルを発揮してくれないマッチアップでは採用することはない。

 神聖な協力は今一番モダンでアツいカードと言えるだろう。赤いデッキに対してとても強いカードとなってくれる。2マナの除去、もしくはライフゲインとして運用することもできるし、時にはコンバットトリックとして相手の計算を狂わせることもできるだろう。呪禁オーラが力線を場に出していない場合これが唯一の答えとなることもあることも忘れてはならない。

 

 結局のところこのデッキはとても強い。変位エルドラージと難題の予見者/潮の虚ろの漕ぎ手の組み合わせによって中盤以降の手札は完全に掌握することができるし、盤面は絞殺者や鬼火、接合者によって完全な制圧をすることができる。また、モダン唯一の2マナランドを使うこともできることも考えると、このデッキは最強と言ってしまっていいだろう。

(以下略)