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MtG訳記た。

モダンを中心とした(というよりはモダンの)海外記事翻訳保管庫

バーンの使い方(Burn Deck Guide By Lee Marino)

バーン

» Burn Deck Guide

より。

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 僕の名前はLee Marino。コロラドデンバーからやってきた赤使いさ。この前行われたWMCQにおいて、バーンを使っていた。様々な仲間と一緒に会場に行き、全てを焼きつくすのは最高だった。

 今回想定していたメタゲームはジャンドとトリコを中心とし、少量の感染・親和が存在する、というものだ。たしかにSCZも多少いるだろうとは予測していた。

では何故バーンを使ったのか。

バーンのメタゲーム上での位置

 バーンが不利となるマッチアップはほぼ存在しないと言ってもいい。もう殻も、エルドラージも、巡航も、護符も、双子も存在しないのである。ジャンドやナヒリといった遅いミッドレンジはバーンの餌になるし、ナカティルの解禁によって力線もそれほど怖いカードではなくなった。そしてモダン環境のフェッチショックの頻度からしても稲妻は勝手に一枚打たれているのも同然となっているのだ。

パワーレベルの上昇

 ケルドの匪賊や地獄火花の精霊……懐かしい名前である。かつてのバーンは、新セットが増えるにつれてゆっくりと、そのデッキパワーを上げ続けてきたのだ。灼熱の槍や血の手の炎はアタルカの命令やボロスの魔除けに、そして先の2枚は僧院の速槍や大歓楽の幻霊に置き換わることとなった。その強さについては今更語る必要もないだろう。高速化したデッキは一瞬の内に相手を殺す上、その安定性すらも上昇してしまった。もし昔のバーンしか知らないのならばその認識は完全に改められるべきだ。

トーナメントでの勝ちやすさ

 今まで、僕はモダンでジャンドをずっと使い続けていた。相手のリソースをどんどん削り、アドバンテージ量で相手を押しつぶす、素晴らしいデッキだった。確かにこのデッキで得られる勝利は素晴らしいものではあったが、こんなアンフェアだらけのフォーマットでフェアデッキを使う理由はほぼないに等しかった。2枚程度の土地と2枚ほどのクリーチャー、そして3~4枚の呪文だけで相手が死ぬようなデッキは使う理由としては十分すぎるものだろう。「実質Bye」はマジックでは確実に起こりうるものなのだ。そんなマッチアップを踏みさえすれば食事をとったり休憩したり、もしくはポケモンなんかを捕まえたり……リフレッシュする手段がいっぱい取れることとなる。

バーン

Lands
2 Scalding Tarn/沸騰する小湖
4 Bloodstained Mire/血染めのぬかるみ
2 Copperline Gorge/銅線の地溝
3 Mountain/山
3 Sacred Foundry/聖なる鋳造所
2 Stomping Ground/踏み鳴らされる地
4 Wooded Foothills/樹木茂る山麓
Creatures
4 Eidolon of the Great Revel/大歓楽の幻霊
4 Goblin Guide/ゴブリンの先達
1 Grim Lavamancer/渋面の溶岩使い
4 Monastery Swiftspear/僧院の速槍
4 Wild Nacatl/野生のナカティル
Spells
4 Atarka's Command/アタルカの命令
4 Boros Charm/ボロスの魔除け
4 Lava Spike/溶岩の撃ち込み
4 Lightning Bolt/稲妻
3 Rift Bolt/裂け目の稲妻
4 Searing Blaze/焼尽の猛火
Sideboard
2 Deflecting Palm/跳ね返す掌
3 Destructive Revelry/破壊的な享楽
3 Kor Firewalker/コーの火歩き
2 Lightning Helix/稲妻のらせん
3 Path to Exile/流刑への道
2 Skullcrack/頭蓋割り

  メインデッキはBrandon BurtonもといSandydogmtgのリストを参考とした。MOPTQでのけっかもマーフェクトだったためにほぼそのまま使うこととしたただサイドは跳ね返す掌と流刑への道を入れ替え、本来1-4だったところを2-3とした。

クリーチャーについて

野生のナカティル

 これは出来る限り1T目に着地させていきたい。また、もしゲーム中盤で相手のマナが立っている状態で稲妻射程外の場合において、相手の稲妻に合わせてアタルカの命令を使いパンプするのが有用な場合もあることもあると覚えておいてもらいたい。

ゴブリンの先達

 これはナカティルに次いで出したいクリーチャーとなる。先手なら未だに最強クラスのカードとなる。とはいえもし相手が稲妻を持っている場合には迂闊に攻撃に出ないほうがいい。相手に1ドローを与えるだけの攻撃が行われてしまう可能性がある。

僧院の速槍

 速攻と果敢を活かすために、他の呪文を連打できる状態で出したい。つまるところ1T目の行動としては十分強いものの少しふさわしくない。さらに言えば果敢は所詮おまけでしかないため、それだけを狙って手札を貯めこむのもよろしくないだろう。

大歓楽の幻霊

 相手が1T目に血清の幻視なんかを打ってきたようなものならばこのカードは完全に出し得となる。また相手が除去を打ってきた時に合わせて火力を打つことで、うちけされずに火力が通る可能性が高くなることも覚えておこう。

渋面の溶岩使い

 万能ではない。がしかし多くの対クリーチャー戦においてこのカードは真価を発揮する。感染や親和相手がその顕著なものだ。遅いデッキ相手には除去されないうちにさっさとこのカードで火力を飛ばしてしまうのもいいだろう。

呪文について

裂け目の稲妻

 このカードはデッキ最弱のカードとなる。基本的に待機させて打つことになるがクリーチャーを展開させ終わってからのこととなる上相手にドローの機会を与えてしまうのが問題となる。

アタルカの命令

 このカードはとても強い。頭蓋割り能力をもつとともに、相手に除去がなく、こちらにクリーチャーが大量にいる時には莫大な火力を捻出してくれることとなる。盤面に干渉してこないようなデッキ相手の命令は、1枚で相手を葬り去ることもできるのだ。

焼尽の猛火

 このカードは絶対デッキに入れるべきだ。減らしているプレイヤーも時々見かけられるがこのカードは5枚積みたいくらい強いカードとなる。Zooや親和、感染やマーフォークに代表される対アグロ戦においてこのカードは最強以外の何物でもなくなるのだ。後手から手番をひっくり返したり相手に引導を与えたりする事ができる、本当の強カードというやつだ。

ボロスの魔除け

 このカードには4点火力以外のモードが有ることも忘れてはならない。力線相手の二段攻撃付与や幻霊や他のクリーチャーを守るための破壊不能モードも十分使い勝手がいい。本体4点ももちろんのことだが。

稲妻/溶岩の撃ち込み

 今更このカードについて語ることもないだろう。相手の眉間を狙ってシュート!

サイドボードについて

コーの火歩き

 他のバーンデッキを殺すためのカード。ナヤブリッツに対しても有効。

頭蓋割り

 ライフゲインをしてくる相手向けの6枚目のアタルカの命令かつ、トリコやジャンド相手に後手となった時のナカティルの交換先となる。

跳ね返す掌

 エムラクールや死の影、感染もちや呪禁オーラ、稲妻の嵐や頭蓋囲いで殴ってきた相手を返り討ちにできる。気持ちいい。

破壊的な享楽

 エンチャントやアーティファクトを割りながら2点ダメージを与えられる。テキストそのままだ。前半の効果が使える相手にしか効果がないことには注意。

稲妻のらせん

 アグロ・バーンとのマッチアップにおいて効力を発揮し、また相手がノンクリーチャーデッキだった時の焼尽の猛火の入れ替え先にもなる。ジャンド相手で後攻となった時にはナカティルの代わりにこのカードも使うべき場合がある。サイド後はナカティルが生き残れるほど優しい環境ではないこともあるのだ。

流刑への道

 タルモゴイフや波使い、カリタスや台所の嫌がらせ屋といった面倒な壁をどかすためのカード。また相手の火歩きや死の影、感染持ちに対処できるカードであることは覚えておいて損はないだろう。

 WMCQでは最初のラウンドこそ落としたもののその後10ラウンド、続けて勝ちそのまま王者となった。多くのマッチアップはこちらに有利なもので、トロン、スケシ、グリコン、ジャンドは余裕だった。互角だったのがブリッツ、感染、ドレッジ、トリコロールだった。今回このデッキはほぼメタられておらず、そのために勝てたといってもいいレベルだと思っている。今後このデッキを使うつもりなのならば、サイドボードについてもっと真剣に考える必要があるだろう。今度のPPTQに向けてデッキを探しているのならば、このバーンがぴったりだろう。バーンはそもそも、モダンというフェッチショックがマナ基盤となっているフォーマットにおいてただでさえ強いデッキとなるためだ。

 そしてまた、相手に最後の稲妻を打ち込む瞬間の喜びを共有するための友達がいることはとても素晴らしいと言えるだろう。今年のアメリカ代表としてWMCに臨めることはとても素晴らしいことであり、Brandon、Eric、Nickとの凱旋は最高だった。さあ、Rotterdamにおいてまた会おうではないか!