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MtG訳記た。

モダンを中心とした(というよりはモダンの)海外記事翻訳保管庫

モダンGPを終えて、今後のために覚えておきたい8つのこと(8 Things to Remember From the Modern GP Weekend By Frank Karsten)

» 8 Things to Remember From the Modern GP Weekend

より。

ーーーーー

 先週末はGP Charlotte/Los Angelesに4600人ものプレイヤーが参加し、いわば大モダンウィークとなった。そしてこの大会を通じ、様々なことがわかったとともに、モダンの人気についても垣間見ることができた。

 LAのビデオカバレージは見たこともない素晴らしいものであった。広告バー無し、全てのラウンドについて2本ずつ試合が記録され、ペアリングもよく、デッキ情報やカード情報についてもとても見やすいものであった。CFBは今までにもこのような取り組みをしてきていたが、今回は本当に素晴らしいものだったと言えよう。様々な裏方たちに感謝を。

 その一方で、Charlotteでは不幸にも様々な問題が発生したが、ライターたちがDecktechやメタゲームブレイクダウンなどの記事を存分にアップロードしてくれたおかげで、メインイベントについては簡単に把握することができた。

 そして今回、これらのGPから学ぶことができた、8つの事象について、ここで述べていきたいと思う。GPLA,CHARへのリンクもはってあるので是非参考にしてもらいたい。

 闇住まい+爆裂破綻コンボは素晴らしいコンボである

 PTOGWにおいて、ゴブリンの闇住まいはエルドラージの影に住まう事となった。しかし彼らはすでにモダンと言う次元を去った。そしてこのカードを何度も見ることになっただろう。闇住まいと分割カードのルールとして、片方のマナコストが適正ならばどちらの呪文でも唱えられるという性質を利用し、爆裂破綻を破綻のモードで唱えることができる。

 この戦法を実際に用いていたプレイヤーも何人かいる。例えば殿堂入りしているPartrick Chapinはグリクシスカラーでそれをおこない、10-4-1という成績を残している。Stream上でもそのコンボが行われているのをみることができるだろう。

 一方Charlotteではラクドスのマナ否定形のデッキが初日9-0を果たし、Decktechインタビューまで受けている。2日目こそ成績は奮わなかったが、考慮に十分値するデッキだとはいえよう。

ラクドスランデス

Lands
4 Bloodstained Mire/血染めのぬかるみ
2 Blood Crypt/血の墓所
4 Verdant Catacombs/新緑の地下墓地
2 Graven Cairns/偶然の石塚
2 Mountain/山
9 Swamp/沼
1 Dragonskull Summit/髑髏山の山頂
Creatures
2 Kalitas, Traitor of Ghet/ゲトの裏切り者、カリタス
2 Pia and Kiran Nalaar/ピア・ナラーとキラン・ナラー
2 Goblin Dark-Dwellers/ゴブリンの闇住まい
1 Pack Rat/群れネズミ
Spells
4 Liliana of the Veil/ヴェールのリリアナ
1 Ob Nixilis Reignited/灯の再覚醒、オブ・二クリシス
4 Inquisition of Kozilek/コジレックの審問
2 Thoughtseize/思考囲い
2 Night's Whisper/夜の囁き
1 Dark Petition/闇の請願
2 Boom // Bust/爆裂//破綻
1 Damnation/滅び
4 Lightning Bolt/稲妻
3 Terminate/終止
1 Hero's Downfall/英雄の破滅
4 Blood Moon/血染めの月
Sideboard
3 Leyline of the Void/虚空の力線
2 Anger of the Gods/神々の憤怒
2 Kolaghan's Command/コラガンの命令
2 Vandalblast/汚損破
1 Damnation/滅び
1 Hero's Downfall/英雄の破滅
1 Grave Titan/墓所のタイタン
1 Sudden Shock/突然のショック
1 Engineered Explosives/仕組まれた爆薬
1 Spellskite/呪文滑り

 このフォーマットはナヒリの支配を受けてはいない。

  この週末、多くの人が気にしていたのは、「このフォーマットが今度はナヒリに支配されてしまうのか」ということだっただろう。先週のSCGOでのエムラシュートを忘れたという人もそういないだろう。エムラクールを引いてしまっても+2能力でルーティングし、デッキの中に返してやることができるのである。ナヒリこそモダン最強のPWと思っているプレイヤーもいるだろう。

 しかし、結局GPレベルの大会になったとき、ナヒリはその姿を表すことはなかった。Top8にその姿を表すことはなかったのである。未だに、モダンの最強の座は先にイニストラードにいた、リリアナの手から離れていないのだ。

 しかし、そうはいってもこのデッキは未だにかなりの使用率を誇っている。Top32を見る限り、4つのデッキ、つまり6%のデッキがナヒリを採用しているのである。Gerryのリストについてはインタビュー記事も上がっている。さらに言えば1日目のtop100(LA/Char)を見る限り、このナヒリシュートは7%もの占有率をもっており、未だに対策を怠ってはならないアーキタイプとなる。とはいえ支配的なものではないというのも事実だ。

 そしてこの手のナヒリシュートで最高順位を叩き出したのはFrancis Cellonaであった。GPLAにおいてタイブレーカーのせいでtop8に入ることはできなかったが、少なくとも次のPTに行くだけの成績は出すことができた。

ナヒリシュート

Francis Cellona, 9th at GP Los Angeles

Lands
4 Scalding Tarn/沸騰する小湖
4 Flooded Strand/溢れかえる岸辺
1 Arid Mesa/乾燥台地
2 Steam Vents/蒸気孔
2 Hallowed Fountain/神聖なる泉
1 Sacred Foundry/聖なる鋳造所
1 Sulfur Falls/硫黄の滝
2 Ghost Quarter/幽霊街
2 Island/島
1 Plains/平地
1 Mountain/山
4 Celestial Colonnade/天界の列柱
Creatures
4 Snapcaster Mage/瞬唱の魔道士
1 Emrakul, the Aeons Torn/引き裂かれし永劫、エムラクール
Spells
4 Nahiri, the Harbinger/先駆ける者、ナヒリ
1 Tamiyo, the Moon Sage/月の賢者、タミヨウ
4 Serum Visions/血清の幻視
1 Supreme Verdict/至高の評決
4 Path to Exile/流刑への道
4 Lightning Bolt/稲妻
2 Electrolyze/電解
2 Lightning Helix/稲妻のらせん
2 Mana Leak/マナ漏出
2 Remand/差し戻し
2 Spell Snare/呪文嵌め
2 Cryptic Command/謎めいた命令
Sideboard
2 Negate/否認
2 Vendilion Clique/ヴェンディリオン三人衆
2 Stony Silence/石のような静寂
2 Anger of the Gods/神々の憤怒
2 Timely Reinforcements/機を見た援軍
1 Dispel/払拭
1 Crumble to Dust/塵への崩壊
1 Izzet Staticaster/イゼットの静電術師
1 Elspeth, Sun's Champion/太陽の勇者、エルズペス
1 Rest in Peace/安らかなる眠り

 LOプレイヤーに喜びの時訪れる。

 GPLAのプレイヤーは基本的にはライフを0にしたり、毒を10点与えたりすることで勝利するデッキを使っていた。しかしながら、そんな中にも1人は、相手のライブラリをすべて削り切ろうとしていたプレイヤーがいた、Jinlin Liは全てのLOプレイヤー、ひいては肋骨に希望を与えてくれたのだ。

青黒LO

Jinlin Li, 9-4-2 at Grand Prix Los Angeles

Lands
1 Darkslick Shores/闇滑りの岸
3 Flooded Strand/溢れかえる岸辺
3 Ghost Quarter/幽霊街
2 Marsh Flats/湿地の干潟
3 Island/島
4 Polluted Delta/汚染された三角州
3 Shelldock Isle/殻船着の島
2 Swamp/沼
2 Watery Grave/湿った墓
Ctreatures
4 Hedron Crab/面晶体のカニ
4 Jace's Phantasm/ジェイスの幻
4 Manic Scribe/躁の書記官
Spells
4 Visions of Beyond/彼方の映像
4 Archive Trap/書庫の罠
3 Crypt Incursion/墓所への乱入
3 Ensnaring Bridge/罠の橋
4 Glimpse the Unthinkable/不可思の一瞥
4 Mesmeric Orb/催眠の宝珠
3 Mind Funeral/精神の葬送

Sideboard
4 Extirpate/根絶
4 Leyline of the Void/虚空の力線
4 Profane Memento/不敬な遺品
3 Set Adrift/漂流

 SOIのカードは数多く有れど、躁の書記官をまさかモダンでみることになるとは思っていなかった。面晶体のカニや催眠の宝珠、不可思の一瞥に精神の葬送、更には書庫の罠と相手のライブラリを削れるカードは数多くある。また、ジェイスの幻によるビートダウンも十分に狙うことはできる。とはいえ基本的な勝ち手段はLOである。

 Jinlinは2日目こそ成績が振るわなかったが1日目の好成績もあって9-4-2という成績を残すことができた。おそらくこの原因としては2日目に先述のナヒリシュートを踏みすぎてしまったというものがあるだろう。エムラクールがライブラリにいる限り、ライブラリを削り切ることはできない。たとえサイド後は根絶で追放することはできるが、それでもライブラリはリセットされてしまうのである。

 もしこのデッキについて興味が有るのならば、彼のフィーチャーマッチ(Round9 Round10)を是非見てみるなり、自身でデッキを作って大会に出るなりしてみればいいだろう。

モダンにはまだ知らないデッキがいっぱいある

 モダン環境には様々なカードがあり、そしてそれゆえに様々なコンボが存在している。ピリ=パラはその一つであり、大建築家と組み合わせることで無限マナを生み出すことができる。集合した中隊を用いたこの手のデッキはかつて見たことがあった。そのデッキのフィニッシャーはダスクマントルのギルド魔道士であり、集合した中隊を使ったコンボを重視したものであった。

 しかし、ピリ=パラはそんなデッキでなくても使うことができたのだ。LAにおいて、Lars Jay Robert McMartin-Rosenquistがタルモツインに似せた形のデッキとしてこのデッキを成立させたのである。タルモツインとしてのクロックパーミ性を持ちながらも、4Tキルを成立させることもできる。

タルモ-パラ

Lars Jay Robert McMartin-Rosenquist, 11-3-1 at Grand Prix Los Angeles

Lands
1 Forest/森
5 Island/島
1 Kessig Wolf Run/ケッシグの狼の地
1 Breeding Pool/繁殖池
4 Misty Rainforest/霧深い雨林
1 Mountain/山
4 Scalding Tarn/沸騰する小湖
2 Steam Vents/蒸気孔
1 Stomping Ground/踏み鳴らされる地
1 Wooded Foothills/樹木しげるさん録
Creatures
4 Grand Architect/大建築家
4 Pili-Pala/ピリ=パラ
1 Scavenging Ooze/漁る軟泥
4 Snapcaster Mage/瞬唱の魔道士
4 Tarmogoyf/タルモゴイフ
Spells
4 AEther Vial/霊気の薬瓶
2 Cryptic Command/謎めいた命令
4 Lightning Bolt/稲妻
4 Remand/差し戻し
4 Serum Visions/血清の幻視
4 Whispers of the Muse/ミューズの囁き
Sideboard
2 Ancient Grudge/古えの遺恨
1 Blood Moon/血染めの月
1 Crumble to Dust/塵への崩壊
1 Dismember/四肢切断
1 Dispel/払拭
1 Electrolyze/電解
1 Flame Slash/炎の斬りつけ
1 Glen Elendra Archmage/エレンドラ谷の大魔導師
1 Island/島
1 Izzet Staticaster/イゼットの静電術師
1 Negate/否認
1 Pia and Kiran Nalaar/ピア・ナラーとキラン・ナラー
1 Scavenging Ooze/漁る軟泥
1 Stormbreath Dragon/嵐の息吹のドラゴン

  これは本当に素晴らしいデッキだ。一度無限マナが出てしまえば、ミューズの囁きでデッキを引き切り、瞬唱と稲妻で相手を焼き切ったりケッシグの狼の地で無限パワーを創りだしたりすればいいだけだ。R8でのフィーチャーも記録されている……ものの、コンボについてはきちんと見ることができなかった。

 とはいえ、実際のところ僕はこのコンボに懐疑的である。チューターなしでこのコンボはほぼ実践できないと思っている。しかも単体での性能もお世辞にもいいとはいえない。双子コンボに比べると、という前提ではあるが。とにかく、11-3-1という結果は素晴らしいものだ。これがさらに進化してくれることを祈っている。

バントの加護を受け、エルドラージが、まだ環境に生き残っていた

 今回のトーナメントで最も触れるべきだったのはこのバントエルドラージだろう。正直この手のデッキをエルドラージの冬の頃の彼らと同様に捉えていいのか、という思いは残るが少なくともウギンの目がリーガルだった頃にはこのようなカラーリングのエルドラージは存在していなかった。エルドラージタックスや赤緑エルドラージも確かにその姿を見せていたが、このカラーリングのアプローチはそれらとは全く異なっている。

 そしてバントカラーの利点について説明すると、なんといってもその速度だ。1T目貴族の教主から2T目エルドラージの寺院、難題の予見者。ああ、なんて甘美な響きだろうか。Pascalの手によってベスト8が生まれただけでなく、GPCharでも2人がTop32にその名を刻ませた。

バントエルドラージ

Pascal Maynard, 4th at Grand Prix Los Angeles

Lands
4 Eldrazi Temple/エルドラージの寺院
4 Cavern of Souls/魂の洞窟
4 Windswept Heath/吹きさらしの荒野
2 Forest/森
1 Plains/平地
2 Yavimaya Coast/ヤヴィマヤの沿岸
3 Brushland/低木林地
1 Ghost Quarter/幽霊街
1 Breeding Pool/繁殖池
1 Temple Garden/寺院の庭
1 Hallowed Fountain/神聖なる泉
Creatures
4 Noble Hierarch/貴族の教主
4 Eldrazi Displacer/変位エルドラージ
4 Matter Reshaper/作り変えるもの
4 Thought-Knot Seer/難題の予見者
4 Reality Smasher/現実を砕くもの
4 Drowner of Hope/希望を溺れさせるもの
2 Spellskite/呪文滑り
1 Eldrazi Mimic/エルドラージのミミック
1 Birds of Paradise/極楽鳥
Spells
4 Ancient Stirrings/古きものの活性
4 Path to Exile/流刑への道
Sideboard
1 Eldrazi Mimic/エルドラージのミミック
3 Engineered Explosives/仕組まれた爆薬
3 Grafdigger's Cage/墓掘りの檻
2 Stony Silence/石のような静寂
2 Stubborn Denial/頑固な否認
1 Negate/否認
1 Fracturing Gust/引き裂く突風
1 Dismember/四肢切断
1 World Breaker/世界を壊すもの

  ウギンの目がなくなった今、ミミックや果てしなきものに重きをおく構築はなされなくなった。その代わりとして現れたのは、作り変えるものを主軸としたミッドレンジ戦略だったのだ。これはとても利口な選択だと思っているし、今後モダン環境で増加することが予測できる。

 PascalのTop8プロフィールやDecktechを読む限り、このデッキはToddにより原型が作られたものと言えるだろう。SCGOIndiにおいて11位となったこのデッキにさらに改良を重ね、Pascalの手によって花咲くこととなったのだ。

Andreas Ganzが呪いを打ち払った

 ヨーロッパはスイスのAndreasは生涯プロポイントを135点を持ち、しかしながらもGPやPTでのベスト8には恵まれなかったプレイヤーであった。このプロポイントがあれば実に4年はゴールドプロとして名を馳せることができ、きっとTop8に輝くことも何度かあっただろう。しかし、彼には今までそれはできなかったことであったのだ。(訳註:この段落については相当雑な訳になっております。)

 しかし、それはCharlotteで打ち崩されることとなった。彼のむかつきが、呪いを打ち払い、彼にトロフィーという栄冠を与えたのである。

むかつき

Andreas Ganz, GP Charlotte champion

Lands
4 Darkslick Shores/闇滑りの岸
4 Gemstone Mine/宝石鉱山
1 Island/島
1 Plains/平地
4 Seachrome Coast/金属海の沿岸
4 Temple of Deceit/欺瞞の神殿
4 Temple of Enlightenment/啓蒙の神殿
Creatures
1 Laboratory Maniac/研究室の偏執狂
4 Simian Spirit Guide/猿人の指導霊
Spells
4 Serum Visions/血清の幻視
4 Sleight of Hand/手練
3 Pact of Negation/否定の契約
4 Angel's Grace/天使の嗜み
3 Spoils of the Vault/大霊堂の戦利品
1 Lightning Storm/稲妻の嵐
4 Ad Nauseam/むかつき
4 Lotus Bloom/睡蓮の花
4 Pentad Prism/五元のプリズム
4 Phyrexian Unlife/ファイレクシアの非生
Sideboard
1 Pact of Negation/否定の契約
1 Boseiju, Who Shelters All/すべてを護るもの、母聖樹
1 Slaughter Pact/殺戮の契約
2 Thoughtseize/思考囲い
3 Hurkyl's Recall/ハーキルの召喚術
3 Spellskite/呪文滑り
4 Leyline of Sanctity/神聖の力線

 まずは彼に賞賛の声を、おめでとう、Andreas!彼の着こなしもさることながら、彼の相手のサリアを悪用したX=3の五元のプリズムの美しさは相当のものだった。これだからモダンはやめられないのである。

 そう、Andreasは勝者の杯を手に入れたのだ。呪いを打ち払った彼には、今後さらなる期待がかかるといえよう。

マーフォークは死せず。

 先週予測したメタゲームはおおよそ大当たりだった。ただ一点、マーフォークというデッキを予測できていなかった、という点を除いて。

 LAに於いては、1日め終了時のTop100に8人ものマーフォーク使用者が名を連ねていた。そしてすべてが終わった時、最後に立っていたのも、彼らであったのだ。おめでとう!Simon Slutky!こんなことが起こるとは思っていなかったよ!

マーフォーク

Simon Slutsky, 1st place at GP Los Angeles

Lands
2 Cavern of Souls/魂の洞窟
4 Mutavault/変わり谷
1 Oboro, Palace in the Clouds/雲の宮殿、朧宮
1 Wanderwine Hub/ワンダーラインの分岐点
12 Island/島
Creatures
4 Cursecatcher/呪いとらえ
4 Silvergill Adept/銀エラの達人
4 Lord of Atlantis/アトランティスの王
4 Master of the Pearl Trident/真珠三叉矛の達人
1 Tidebinder Mage/潮縛りの魔道士
1 Phantasmal Image/幻影の像
3 Merrow Reejerey/メロウの騎兵
2 Kira, Great Glass-Spinner/大いなる玻璃紡ぎ、綺羅
4 Master of Waves/波使い
Spells
1 Vapor Snag/蒸気の絡みつき
3 Dismember/四肢切断
4 AEther Vial/霊気の薬瓶
1 Relic of Progenitus/大祖始の遺産
4 Spreading Seas/広がりゆく海
SIdeboard
1 Tidebinder Mage/潮縛りの魔道士
2 Relic of Progenitus/大祖始の遺産
4 Tectonic Edge/地盤の際
2 Spell Pierce/呪文貫き
2 Gut Shot/はらわた撃ち
4 Hurkyl's Recall/ハーキルの召喚術

 先にいっておこう。ワンダーラインの分岐点は窒息対策だ。

 マーフォークは正直メタゲーム上で3%程度はその姿を見せてはいたものの、正直新たな戦法を簡単に手に入れられるようなデッキではないのである。ではなぜLAで勝者となってしまったのか、それが僕にはわからないのだ。Charlotteでは1日目Top100にも2日目Top32にもその姿を見せていないのだ。そう、この2つのイベントは全くおんなじフォーマットのものであるにも関わらず、全然違う結果を見せたのである。……あ、一つ思いついた。Charlotteに比べてLos Angelesのほうが海に近いんだ。だからきっと海が味方してくれたんだ。そうだそうだ。きっとそうに違いない。ははは。

最若のファイナリスト、Ethan Brown

 プレイヤーの年齢について記録してある記事はそうないために、記憶違いである可能性は十分にあるが、13歳のGPファイナリストという名を僕は聞いたことがない。

 確かにかつて、このような人たちがいたのは覚えている。

  • Coleが招待制イベントである2002年の世界選手権に13歳で出場していた。Raphaelにさえ負けなければTop8に残ることができたが、それは叶うことはなかった。
  • Julienが15歳で2004年の世界選手権の覇者となった。
  • ThomasがCopenhagenにおいて12歳のGP2日目出場者となった。

 しかし彼らのいずれもGP決勝という舞台に立つことはできなかった、そう、Ethanが初めてその記録を打ち立てたのである。Ethanという名自体が、GPに名を刻む事となった事自体初めてだったということにも驚かされたが。

 まあどちらにしても、彼の使ったデッキについては存分に触れる価値が有るだろう。

親和

Ethan Brown, 2nd at GP Los Angeles

Lands
4 Darksteel Citadel/ダークスティールの城塞
1 Mountain/山
4 Blinkmoth Nexus/ちらつき蛾の生息地
4 Inkmoth Nexus/墨蛾の生息地
4 Glimmervoid/空僻地
Creatures
4 Arcbound Ravager/電結の荒廃者
4 Signal Pest/信号の邪魔者
1 Master of Etherium/エーテリウムの達人
4 Vault Skirge/大霊堂のスカージ
3 Steel Overseer/鋼の監視者
3 Memnite/メムナイト
4 Ornithopter/羽ばたき飛行機械
4 Etched Champion/刻まれた勇者
Spells
4 Galvanic Blast/感電破
4 Cranial Plating/頭蓋囲い
4 Mox Opal/オパールのモックス
4 Springleaf Drum/バネ葉の太鼓
Sideboard
2 Spellskite/呪文滑り
1 Grafdigger's Cage/墓掘りの檻
1 Spell Pierce/呪文貫き
1 Wear // Tear/摩耗//損耗
1 Blood Moon/血染めの月
2 Whipflare/鞭打ち炎
1 Dismember/四肢切断
2 Thoughtseize/思考囲い
2 Ancient Grudge/古えの遺恨
1 Ghirapur Aether Grid/ギラプールの霊気格子
1 Relic of Progenitus/大祖始の遺産

  ダークスティールが発売されたのは、2004年の2月。つまり電結の荒廃者はほぼEthanと同い年なのだ。そして第8版が発売されたのは2003年の7月……モダンリーガルのカードより若いプレイヤーが、これらのカードを駆使したのである。

 それにしても、親和は完全に勝ち組であった。注意をそらしてしまったとき、彼らは猛威をふるう。そしてそれが今回だったのだ。Top8を見る限り、サイドボードの親和対策は2.4枚程度であり、ちょうど予想したとおり、ヘイトが薄くなっていたのである。

 決勝戦で、彼はマーフォークに負けることとなった。正直親和はマーフォークに対してとても有利なデッキではあるし、実際そうなりかけていたのだが、完璧なタイミングでのハーキルの召喚術によって、それはついに叶うことがなかったのである。

 しかしながら、Ethanは機械たちを完全に従えていた。PTSydneyでもきっと彼の姿を見ることができるだろうし、Coleの記録を乗り越えてくれると信じている。さあ、みんなも応援してやろうじゃないか。