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MtG訳記た。

モダンを中心とした(というよりはモダンの)海外記事翻訳保管庫

赤緑ヴァラクートへの誘い(Modern RG Ramp By Brian DeMars)

» Modern RG Ramp

より。

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 もしGPLAに向けて、良いデッキがないか探しているのならば、ちょうどいい処方箋を作り上げたのだ。

 僕は、モダンはもっとみんなが研究しているフォーマットだと思っていた。殆どの場合プレイヤーは最高のデッキが何かをきちんと理解し、メタゲームを形成した結果その中でデッキが取捨選択されているものだと思っていた。しかし実際は、聞いたことのある、見たことのある戦略のコピーをしている人が大半だったのだ。

 となれば、プレイヤーたちの考えることはおおよそ予想がつくだろう。この風潮を理解したうえで、それらのデッキに対する相性のよりよいデッキ、戦術を練り上げるという点に行き着くのだ。

 赤緑ヴァラクート

 ここでこのデッキを勧めるのは、おおよそ現在のメタゲームに存在するデッキの2/3に対してこのデッキが有利であり、かつヘイトカードが刺さりにくい、という性質にあるのだ。

RG Ramp

Brian DeMars

Lands
6 Mountain/山
2 Forest/森
4 Wooded Foothills/樹木茂る山麓
2 Bloodstained Mire/血染めのぬかるみ
4 Stomping Ground/踏み鳴らされる地
1 Sacred Foundry/聖なる鋳造所
4 Valakut, the Molten Pinnacle/溶鉄の尖峰、ヴァラクート
2 Cinder Glade/燃えがらの林間地
Creatures
4 Sakura-Tribe Elder/桜族の長老
2 Oracle of Mul Daya/ムルダヤの巫女
4 Primeval Titan/原始のタイタン
Spells
3 Summoner's Pact/召喚士の契約
4 Search for Tomorrow/明日への探索
4 Oath of Nissa/ニッサの誓い
4 Farseek/遥か見
2 Nahiri, the Harbinger/先駆ける者、ナヒリ
4 Anger of the Gods/神々の憤怒
4 Through the Breach/裂け目の突破

Sideboard
4 Lightning Bolt/稲妻
3 Spellskite/呪文滑り
2 Relic of Progenitus/大祖始の遺産
2 Obstinate Baloth/強情なベイロス
1 Reclamation Sage/再利用の賢者
1 Hornet Queen/女王スズメバチ
2 Shatterstorm/粉砕の嵐

  このデッキの亜種がMOでも先週勝ち上がっていたようだが、このタイプのほうが僕の好みである。ちなみにこのデッキの元型を作ってくれたのははMatias Huntだ。

 この型のデッキが僕は大好きだ。どのゲームでも僕が目指すことは1つとなり、5T目には勝負がつくことになるからだ。

 タイタンに全てを。

 このデッキを使う上で、まず知っておいてほしいのはこのデッキは風景の変容に頼っておらず、完全にタイタンに依存したデッキとなっている。

 召喚士の契約やナヒリの力をかりて、この巨人を戦場に送り出すのだ。裂け目の突破があればもっと早くなる。タイタンを出して、無事1T生き残ればもう勝ちは目の前だ。たとえ除去されたとしても、2枚のヴァラクートの力を受ければ相手のライフは一気に溶けることになるだろう。

 そしてこのデッキはまた、手札さえ良ければ3Tキルも容易に可能となるデッキとなる。

  1. 明日への探索待機
  2. 遥か見プレイ
  3. 5枚目の土地がでたところで裂け目の突破でタイタン。ヴァラクート2枚を場に送り、アタックで山2枚を持ってくることで18点を叩き出す。

という風にね。

今こそ誓いの時

 ニッサの誓いによって、このデッキは大幅に強化された。

 御存知の通り、定業、思案はモダンの禁止カードである。この環境におけるライブラリ操作がどれほど強いかを如実に示していると言っていいだろう。そしてこのランプデッキでは、ニッサの誓いが文字通り思案となるのだ。

 原始のタイタンのサーチカードになったり、4マナ域へのスムーズな到達をこのカードが成し遂げてくれるのである。

 そして、SOIで加わったナヒリも、このデッキにピッタリのカードだ。ルーター能力により6マナ域、そしてタイタンへは容易にたどりつけるようになるし、マイナス能力では相手のクリーチャー、そして血染めの月をも除去することができるようになる。

 もちろん、奥義によってタイタンを場に送り出すことも可能だ。速攻タイタン!おわり!

 そしてナヒリの素晴らしいところはニッサの誓いのもとならばたとえ月が置かれていたとしてもこのカードを場に送り出すことができる、という点にある。血染めの月の効力が実質半減してしまうのだ。素晴らしいとは思わないかい?

ヘイトカード知らずの未来のデッキ

 このデッキが大好きなのは、ただ単にデッキパワーが高いというだけでなく、ヘイトカードを考慮した時に、立ち位置が素晴らしくいいというものがある。

 このランプデッキは墓地を一切利用しない。アブザンやリアニ、死せる生といった様々なデッキは墓地を使わざるを得ない。それが故に、プレイヤーは墓地対策の重要性をきっちりと理解しているのだ。そうなると墓地を利用しないデッキのほうがより強いデッキとなってくれることだろう。

 次に、昨今のこのフォーマットはクリーチャーにあふれている。カンパニーや感染、親和、ジャンド、呪禁オーラ……。これらのデッキに共通する点は何か。そう、軽くて効果的なクリーチャーである、という点なのだ。

 そしてこのデッキはそのようなクリーチャー相手に使われる除去を実質無視することができるのである。たとえされたとしてももう誘発能力は止まらないのである。

 さらに、相手の除去がこちらにきかないだけでなく、こちらの除去を相手に突き刺すこともできる。

 神々の憤怒によってタフネス3以下のクリーチャー群は完全に壊滅する。親和やカンパニー、Zooはそのまま息絶えることになるだろう。

 そして、現在このデッキの立ち位置が素晴らしいのは、ウギンの目や花盛りの夏の禁止によるところがある。

 ウギンの目が禁止されたことにより、たしかにエルドラージは環境から姿を消すこととなった。しかしもう一つ、このカードの禁止による変化が訪れることとなったのである。赤緑トロンが終盤の安定性を失うようになったのである。花盛りの夏を中心とした土地コンボも、禁止による崩壊からもう半年が経とうとしている。

 そう、土地コンボが実質的に息をしていない環境になっているようにみえるのだ。そのために、土地コンボを意識したカードがデッキから減ってしまうのである。ではその恩恵をうけるのはどのようなデッキだろうか。そう、このデッキのような土地コンボである。

 赤緑ヴァラクートは今、デッキパワーをみても、ヘイトの受けにくさからしても、そして注目のされにくさからしても、今一番使うべきデッキといえるのである。