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MtG訳記た。

モダンを中心とした(というよりはモダンの)海外記事翻訳保管庫

悪魔はモダンへ(The Devil Went Down to Modern By Brian DeMars)

» The Devil Went Down to Modern

より。

短い上、ちょっと前の記事ですが。

ーーーーー

 (記事当時)先週の禁止改訂声明により、モダン環境はE-sportsからまた解き放たれた。また楽しいモダンが帰ってきたのだ。

 エルドラージの冬は終わり、新たな春が、訪れたのだ。

フェアなマジック万歳!

 いぇいいぇいウギンの目バイバイうひゃーい(おおよそ原文通り)

 ああ、BFZのストーリー通りスパゲッティ・モンスター軍団はその鳴りを潜めてくれることとなった。

 そしてエルドラージ(と赤緑トロン)に対する打撃だけでなく、新たなカードの解禁もされることとなった。

 みみたこだろうが、弱者の剣と祖先の幻視だ。

 これらの解禁により、青はまた復権するのだろうか。

 基本的に、今まで解禁されてきたカードはほとんどモダンに影響を与えてこなかった。モダン環境において、今まで禁止されてきたカードは18枚もあるが、解禁されたカードは弱者の剣、祖先の幻視を除くと4枚しか存在しない。

 ヴァラクート、苦花、ゴルガリの墓トロール、野生のナカティル、この4枚の中でもナカティルは禁止された後復帰するというアクロバティックさをもっている。つまり、モダン開始期から解禁されたカードはたったの5枚しかない、ということだ。これについて、出来る限りWotCの人間になりきって説明をしてみようと思う。

WotC社は、カードの解禁に対して非常に慎重である。これはここ数年のモダンの解禁を行ってこなかった。(さらに言えば、Tier1になりうるデッキのパーツは一切解禁してこなかったと言っていいだろう。)この考えに沿って言うならば、今回の弱者の剣/祖先の幻視の解禁は環境に影響を与えることはないだろう、という判断のもとになされたのだろう。

  モダン環境は健全化し、また様々なフェアデッキを使う機会をWotC社は与えてくれたのだ。さらに、青を基調としたコントロールデッキの復権までサポートしてくれたのだ。さあ、歓迎しようじゃないか、新たなフェアデッキたちを。最強にして最悪のアンフェアデッキで。

フェアなモダンなんてくそくらえ

 別に新しいデッキを作ったというわけではない。このフォーマットにおいて一番殺意の高いアンフェアデッキを紹介したいだけだ。

BR Grishoalbrand

Brian DeMars

19 Lands
4 Temple of Malice/悪意の神殿
4 Blackcleave Cliffs/黒割れの崖
1 Blood Crypt/血の墓所
4 Swamp/沼
1 Mountain/山
4 Bloodstained Mire/血染めのぬかるみ
1 Polluted Delta/汚染された三角州
14 Creatures
2 Borborygmos Enraged/怒れる腹音鳴らし
4 Griselbrand/グリセルブランド
4 Worldspine Wurm/世界棘のワーム
4 Simian Spirit Guide/猿人の指導霊
27 Spells
4 Faithless Looting/信仰無き物あさり
4 Goryo's Vengeance/御霊の復讐
4 Through the Breach/裂け目の突破
3 Nourishing Shoal/滋養の群れ
2 Manamorphose/魔力変
2 Desperate Ritual/捨て身の儀式
3 Inquisition of Kozilek/コジレックの審問
3 Tormenting Voice/苦しめる声
2 Night's Whisper/夜の囁き
Sideboard
3 Blood Moon/血染めの月
3 Pyroclasm/紅蓮地獄
2 Duress/強迫
2 Lightning Axe/稲妻の斧
4 Leyline of the Void/虚空の力線
1 Emrakul, the Aeons Torn/引き裂かれし永劫、エムラクール

  とりあえず、最初に言っておきたいのはこれはモダンで許されないレベルの2キルを生み出す。これがモダン環境に適切なデッキだとは思っていない。

 このデッキの一番わかり易い動きは1T目物あさりからグリセルを捨て、2T目に妨害がなければ復讐から一気に殺すという流れだ。これは恐ろしいプレッシャーとなることだろう。

 さらにいえば、弱者の剣と祖先の幻視の解禁によって多くのプレイヤーはそれを用いた重コントロールを作るのに躍起になるのだ。そんなデッキを咎めるデッキとして、このデッキは動くこともできる。相手のペースに合わせる必要なんてないのだ。そして言ってやればいい。

「あーそうだねー、あと5ターンあればまけてたかもねー^^」 

 ってね。

2色の理由

 このデッキを作るに際し、僕はグリクシスカラーよりはラクドスカラーのほうが素晴らしいと思っている。

 たしかに青を足すことで血清の幻視という最高のカードをデッキに加える事ができるが、そのリターンに対するリスクが大きすぎるのだ。

 かつて、Type 1、今でいうレガシーではどんなデッキに対してもt青が当たり前だったころがあった。しかしそれから時は流れた。今や何でもt青というのは時代遅れなのだ。そしてこの手のデッキにおいて、幻視は4枚使われているかと思いきや、意外にもフル投入しているような少なく、ならわざわざそんなもののために色を増やす必要はないのだ。

 たしかに、モダン環境において「3色目」をいれるのはとても簡単に見える。しかし、それは錯覚なのだ。確かにフェッチショック、そして他の土地との組み合わせをみればこの環境における3色デッキは容易に構築が可能とはなる。好きなようにフェッチから土地を持ってくることができるからだ。

 しかし、それには大きな穴がある。僕たちはライフを軽視しすぎているのだ。少なくともこのデッキにおいて青をタッチすることは、おおよそ毎ゲームをライフ18点から始めるのと同義となる。グリセルブランドのドロー力に大きく依存するデッキにおいて、このライフポイントの減少は大きな意味を孕むと思わないかい?

悪魔、ワーム、そして巨人に関するお伽話

 むかーしむかし、あるところに、とても凶悪な2Tキルデッキがありました。

 このデッキにおける一番重要な動きは、グリセルという最高にして最凶の悪魔を呼び出し、彼と契約を結んで多量のカードを引くことである。この動きは裂け目の突破と御霊の復讐によって行うことができる。

 この悪魔に速攻をもたせることができれば、手札が一気に潤沢になるのだ。ライフが足りない?ワームを食べてしまおう。そうすれば11点の糧を悪魔に与えることができる。

 そうしてグリセルで多量のドローを繰り返すことで、裂け目の突破をもう一度使うだけのマナとクリーチャーを手札に稼ぐことができる。指導霊二枚、捨て身の儀式、裂け目の突破もしくは物あさり+御霊の復讐+黒マナ源、そして腹音鳴らし。

 これらをうまく使って腹音鳴らしを場に出しさえしまえば、あとは手札の土地を投げつけたり彼らに相手の顔面をぐちゃぐちゃにしてもらえばいいのだ。

 ターン終了時に彼らが墓地に行ってしまう?その前にこのゲームは終わってしまっているのだ。速さ、殺意、この2点においてこのデッキはモダン最高峰の能力を持っている。一つの戦術を極めているだけでなく、その速さにおいても極められているのがこのグリセルシュートなのだ。

 悪魔、滋養のワームの群れ、そして腹音鳴らし。これらの凶悪な怪物達をつかった1キル、ああ、気持ちいいったらありゃしない。

 モダン環境には多量のアーキタイプが存在する。しかし、その中でも僕は高速デッキをおすすめしたいのだ。今回の禁止改訂によって環境はこのグリセルシュートに追い風を吹かせているのだ。さあ、もっと速い世界へ、君も飛び込んでみないかい?