読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

MtG訳記た。

モダンを中心とした(というよりはモダンの)海外記事翻訳保管庫

さ、ジャンドを使おうじゃないか。(Just Play Jund By Brian DeMars)

ジャンド

» Just Play Jund

より。

ーーーーー

双子が死に、新たなモダンの時代が始まることとなった。とはいえ、僕たちは気をつける必要がある。「あくまで双子が消えただけ」でしかない、ということに。

環境の勝者に賭ける。

 モダン環境における双子の禁止はNFLにおける安定した最強チーム、New England Patriotsの禁止と言っていいだろう。そしていいものはいいものでありつづけるし、悪いものは悪いものたり続ける。たしかにNEPを追放してしまったとしても、弱いチームがいきなり強くなることはそうそうないし、上位陣はそのまま最強の座を争い続けるのである。

 僕の戦略としては、「よく知られている最強デッキ」を用いるというものである。そう、今ある最強デッキをちょっと調整するだけでいいように思っているのだ。それがやはり次の環境でも勝者となる。

 モダン環境のデッキにポイントスプレッド形式*1は存在せず、あくまで新たな謎の挑戦者に対して、強者をぶち当てるだけで十分なのだ。

 血編み髪、死儀礼……。ジャンドは環境の覇者足り続けた。実際の所あの2枚を失ってもなお、環境最強で在り続けたのだ。片方のエルフがもう片方のエルフをより強くするという恐怖の状況となる。

 そして僕がジャンドを好きな理由として、このデッキが双子のように「丸い」デッキであるというのがあげられる。おおよそ安定しており、相性最悪のマッチアップは殆ど存在しないと言っていい。多くのプレイヤーはそのようなデッキを望むことだろう。ゲームが始まる前から3:7の相性だとわかっているゲームに臨みたくはないだろう?

ゆえに、ジャンドを使うべき。

 ジャンドは今週末行われるPTに持ち込むつもりのデッキだ。そして、これがそのリストだ。

ジャンド

Brian DeMars

24 Lands
4 Verdant Catacombs/新緑の地下墓地
3 Bloodstained Mire/血染めのぬかるみ
1 Wooded Foothills/樹木茂る山麓
1 Twilight Mire/黄昏のぬかるみ
2 Forest/森
2 Swamp/沼
1 Blood Crypt/血の墓所
2 Overgrown Tomb/草むした墓
1 Stomping Ground/踏み鳴らされる地
4 Blackcleave Cliffs/黒割れの崖
3 Raging Ravine/怒り狂う山峡
14 Creatures
4 Tarmogoyf/タルモゴイフ
4 Dark Confidant/闇の腹心
2 Scavenging Ooze/漁る軟泥
2 Kitchen Finks/台所の嫌がらせ屋
1 Kalitas, Traitor of Ghet/ゲトの裏切り者、カリタス
1 Tasigur, the Golden Fang/黄金牙、タシグル
22 Spells
3 Liliana of the Veil/ヴェールのリリアナ
4 Lightning Bolt/稲妻
4 Inquisition of Kozilek/コジレックの審問
2 Thoughtseize/思考囲い
2 Abrupt Decay/突然の衰微
3 Kolaghan's Command/コラガンの命令
4 Terminate/終止
Sideboard
4 Fulminator Mage/大爆発の魔道士
2 Crumble to Dust/塵への崩壊
1 Ancient Grudge/古えの遺恨
2 Vandalblast/汚損破
2 Night of Souls' Betrayal/魂の裏切りの夜
2 Jund Charm/ジャンドの魔除け
1 Kitchen Finks/台所の嫌がらせ屋
1 Damnation/滅び

 目新しい要素は殆ど無いだろうが、それゆえこのリストはそれほど強固なものなのだ。地方イベントで何度も使い、それを確信した。

 このデッキが目指すのはボブ、タルモ、軽量のハンデスや除去による協奏曲だ。どんどん相手を消耗させ、追い詰め、そのまま勝利するのだ。

 このデッキはまた、モダンにおける最強のカード、ヴェールのリリアナを使うこともできる。このカードはどうみても弱い要素が少ない。相手のクリーチャーを戦場から消し、そしてハンデスをしていき、遅いデッキ相手ならば奥義まで決めてしまえば勝利は目前となるだろう。ついでにタルモも育てられるしね。

とはいえ、トロンに負けるんじゃ?

 ああ、そうだ。確かにジャンドはトロンには弱い。しかしだからといってこのデッキを使わないという選択肢はないだろう。トロンは確かに強いデッキではあるが、トロンにも弱点はある。例えばZooやバーン相手にトロンはその土地ごと焼かれてしまうだろう。

 また、トロンは環境を支配しているというわけでもない。あっても10%程度しかシェア率がないのだ。……とはいえ、対処は必要だろう。6枚ほど、トロンヘイトになるカードを追加した。たとえば大爆発コラコマループはそれだけでトロンを殺すパーツとなりうることだろう。

 ジャンドをジャンドたるものにすることで、トロン戦が不利になる、ということはそれほど起こらない。しかし、それによって他のデッキとの相性は大きく改善することとなる。

特別なチューンナップ

 先述の通り、ジャンドの核となる部分はおおよそ固定されている。とはいえまだ5~6枚は調整できる要素がある。

 例えば僕は台所の嫌がらせ屋が大好きで、どちらかというとサイドから抜くよりも入れている方が多かった。というわけでこれをメインに昇格させることとした。基本的にこのカードは対フェアデッキにおいて意味の分からないレベルの強さを見せてくれることとなる。基本的にこのカードはライフゲインをしながら1:2交換を相手に強いることとなる。ライフゲインはこの頃増加傾向にあるバーンやZooに対して強いカードであり、ミッドレンジ相手には頑強要素がぶっ刺さることとなる。

 また、僕が気にしているのは2枚目のクルフィックスの狩猟者の採用の可否についてだ。つまるところこれの投入は台所の嫌がらせ屋の排除を意味することとなり、絶対というほどでもないが、可能性としては十分ありえるものとは思っている。このカードによって得られるカードアドバンテージ、そして上陸ににたライフゲイン能力(、さらに言えばその壁としての能力)は闇の腹心も採用しているこのデッキにおいてピン差しにとどめておく理由もないように感じる。

 確かに先ほど、僕は環境は大きく変わらないといった。しかしながら双子は死んだのだ。そんな環境ならばこのカードにも存在価値が生まれることとなる。つまるところ3T目フルタップが許されるということだ。

 また、調整の最中に他のプレイヤーからゲトの裏切り者、カリタスの存在を教えてもらった。たしかにこのカードは素晴らしいアドバンテージを産んでくれる。稲妻によって死ぬこともなく、ちょっとした相手の墓地対策もできる。頑強や接合、コラコマの対策になるのは大きいだろう。

 そしてまたこのカードは絆魂を持っており、自身の強化能力も相まって対処されにくい、賛美されし天使ともなりうるのだ。このカードはジャンドが取りうる戦略にとても合致しているといえよう。

 サイドボードに魂の裏切りの夜を採用できるのも、ジャンドを使う理由となるだろう。このカードだけで簡単に勝てるマッチアップもいくつか存在する。

 アグロコンボ型、つまるところ感染や親和といったデッキに対しては神の翻弄する魔道士の怒りのように動いてくれることとなる。全除去と実質的詠唱不可を兼ねてくれるのだ。

 そしてこの、魂の裏切りの夜の採用がナラー夫妻よりカリタスを優先した理由ともなる。確かにナラー夫妻は強力なカードではあるのだが、この夜の下では4マナ1/1バニラでしかないのである。

 双子の夏がおわってもなお、ジャンドの飽きはこないのだ。このデッキノドンなカードも、相手を殺すための手段となりうる。このデッキが採用するようなカードをいれて自身のデッキをつくりあげているプレイヤーも居るのだろうが、それならそのままタルモボブ稲妻ハンデスを詰め込んで、一度ジャンドにしてみるのも、悪くないかもしれない。

*1:昨今話題になった野球賭博のようなシステム