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MtG訳記た。

モダンを中心とした(というよりはモダンの)海外記事翻訳保管庫

赤緑トロンに訪れた進化(Modern Tron Tune-Up By Brian DeMars)

» Modern Tron Tune-Up

より。

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 モダンは様々な調整要素のある素晴らしいフォーマットである。そして今回僕が研究を進めたいのはモダンに潜む恐ろしい怪物についてのデッキである。

GR UrzaTron By Brian DeMars

Lands
2 Forest/森
4 Urza's Power Plant/ウルザの魔力炉
4 Urza's Tower/ウルザの塔
4 Urza's Mine/ウルザの鉱山
4 Grove of the Burnwillows/燃え柳の木立ち
1 Eye of Ugin/ウギンの目
2 Ghost Quarter/幽霊街
Creatures
3 Wurmcoil Engine/ワームとぐろエンジン
3 Spellskite/呪文滑り
2 Ulamog, the Ceaseless Hunger/絶え間ない飢餓、ウラモグ
Spells
4 Expedition Map/探検の地図
4 Chromatic Sphere/彩色の宝球
4 Chromatic Star/彩色の星
4 Ancient Stirrings/古きものの活性
4 Sylvan Scrying/森の占術
2 Pyroclasm/紅蓮地獄
4 Oblivion Stone/忘却石
4 Karn Liberated/解放された者、カーン
1 Ugin, the Spirit Dragon/精霊龍、ウギン
Sideboard
2 Life from the Loam/壌土からの生命
1 Ghost Quarter/幽霊街
2 Pyroclasm/紅蓮地獄
1 Ancient Grudge/古えの遺恨
3 Rending Volley/引き裂く流弾
2 Thragtusk/スラーグ牙
4 Nature's Claim/自然の要求

 赤緑トロンとはなんぞや

 このデッキがウルザトロンと呼ばれているのは、塔、魔力炉、鉱山の3つが揃った時に生み出すマナの爆発力が80年代のアニメ、ボルトロンにとてもよく似ているからと言われている。

 このデッキの動きは至極単純であり、ただひたすらにトロン成立を目指し、そしてそのままマナ量の違いを用いてカーン、ウラモグなどを投げつけて相手の戦力を崩壊させる、というものだ。

メインデッキに施した調整

 赤緑トロンのメインデッキは50枚ほどが固定スロットとなっており、デッキの個性はメインボード残りの10枚、そしてサイドボードにあらわれることとなる。

 SCG Invi.などを通じて、このデッキは大きな進化をとげることとなった。

 まず1つ目の進化として、2枚目の森の追加があげられる。

 Kyleがよく使っているシークレットテクとして、素晴らしいリストに対して、土地をすぐに追加する、と言うものがある。マナ基盤に関してあまり関心を払っていないプレイヤーは多く、またこの安定性によってデッキは一段階上のレベルに仕上がることとなる。

 2枚目の森を採用することによって安定性を獲得しただけでなく、このデッキの戦術性も向上することとなった。

 幽霊街はトロンのミラーマッチにおいて輝くカードとなる。多くのデッキが幽霊街を採用しており、2枚目の基本土地を採用することによって、相手を殺せないタイミングにおいてこれを食らっても大丈夫となるのだ。また、ミラーマッチにおいても幽霊街がより採用されている今、その利点は大きくなるというわけだ。

 そしてもう一つ、大きな違いとしてはエムラクールの不採用があげられるだろう。その理由としては、そもそもウラモグに比べてエムラクールがあまり好みではないというものがある。

 ウラモグは確かにエムラクールよりカードパワーは劣っているといえよう。しかしながら、マナコストが2/3であるということを考慮するならば、早期にゲームを決められるという点で、コストパフォーマンスはエムラより優れていると言える。おおよそエムラクールによって勝てるゲームはウラモグによっても勝利することができるゲームであり、その逆は成立しないのである。

 FacebookTwitterで赤緑トロンがエムラクールを採用する必要があるのか、というアンケートを取ったところ、この巨大な15マナのクリーチャーは必要ないのでは、という意見が多かったのだ。確かに現実のリストでエムラクールを切ったリストはそれほどまだ多くなく、僕が最初にそれを切ったわけではないのだろうが、今後のスタンダードになってくれることだろう。

 また、この頃大祖始の遺産を不採用としている。たしかにこのカードは特定のマッチアップにおいて役立つものなのは確かである。しかしながら僕は紅蓮地獄と呪文滑りにこのスペースを割いている。それは大祖始の遺産がそのキャントリップ性故におおよそどのタイミングでも使える丸いカードである一方で、紅蓮地獄はこのデッキが苦手とする親和やバーン、感染に対してぶっ刺さるカードであり、また呪文滑りはこのデッキが苦手とする双子の対策にもなってくれる。

 要するに、丸いカードよりも多少尖っているものであっても厳しいマッチアップをより改善できるようなカードを使いたい、というわけだ。

サイドボード

 おおよそトロンのサイドボードは複数積みのカードによって構成されるものの、その内容は大きく異なる。

 おおよそほとんどのトロンのレシピに入っているカードは、不利なデッキへの対策の詰め込みとなっている例えば双子対策の流弾や、親和相手の遺恨、要求、アグロ系への紅蓮地獄などがその一例だ。確かに他のデッキ相手にも使うことができるものの、それらのカードが勝利の秘訣となるのだ。

 このカードはあまりみないだろう、というものが壌土からの生命だろう。おおよそこのスロットには世界のるつぼが採用されている。この2つはとても似ているカードではあるが、世界のるつぼにはドローを通常通り行うことができ、古きものの活性で拾うことができるという利点がある。

 この2つのどちらが優れているか、という質問に対して完全な解答を出すことはできないが、少なくとも僕はロームのほうがるつぼより優れているだろう、と思っている。というのも相手の思考囲いや、このデッキ相手にサイドインされるだろうアーティファクト対策に引っかからない、という利点が大きすぎると思っているからだ。また、世界のるつぼよりも幽霊街を使い回す速度をあげられるという利点もあげられる。また、仮に土地破壊をされたとしてもロームの発掘能力によって破壊された以上の土地を手札に帰す事ができる。

 世界のるつぼはどうしても遅すぎるカードであり、おそらくロームのほうが優れているだろうし、この変更によってよりよいデッキになると思われる。

 ここしばらくこのデッキを使い続けていて、このデッキの素晴らしさに感銘を受けた。そしてそのデッキに新たな進化を与えることができてとても喜んでいる。このデッキを使いたくない理由も確かに理解できるものではあるが、このモダン最速にして最強のデッキを使わない理由はそうないのではないか、と思っている。