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MtG訳記た。

モダンを中心とした(というよりはモダンの)海外記事翻訳保管庫

基本に帰れ-上達するための5つの基本-(Back to Basics: 5 Basic Tips to Improve at Magic by Yam Wing Chun)

プレイング

Back To Basics 5 Basic Tips To Improve At Magic | MTGMintCard

より。

意外と忘れがちなあれこれ。

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 MtG Mint Cardはカジュアルプレイヤーやアマチュアプレイヤーからも、このサイトに関して様々な意見をもらった。その意見はおおよそコンテンツが面白いといったものでこそあったが、中には「内容が深すぎる」といったライト層ならではの意見があった。

 編集長からも、更なるコンテンツの充実を考えるならば、ということでカジュアルプレイヤーや初心者向けの記事を書く事となった。

 スターターデッキをもったこともない?何ら問題はないよ。今回の記事はそんな人向けのものだ。

 FNM専門のプレイヤーではあったけれどGPTやPPTQといった高度な競技の世界へ行きたい、GP2日目に、そしてベスト8に残りたい、RPTQを抜けたい、といった人にもこの記事は十分役立ってくれるだろう。

 僕自身プロとしての経歴は短く、少なくともエリートとは言えない。実感としては偶然昨シーズンでいい成績を残した、平均的なプレイヤーにすぎないと思っている。しかしながら、よりよいプレイヤーになるための基本的なアドバイスならできるだろうと思っている。

  この記事において、僕が目指したいものは、「基本に帰れ」というタイトルからわかってもらえると思う。それでは始めよう。

 マジックをする上で、ほとんど全てのプレイヤーは自問した事があるだろう。「どうすれば強くなれるか」と。

 僕自身とあるカードショップで同じ事を聞かれた、これからそれへの回答を始めたいと思う。また、これを一般化して受け入れる事でマジックはうまくなる事だろう。

正しい土地をタップせよ。

 マジックのゲームにおいて、呪文を唱えるためには必ず土地をタップする必要がある。きっと今までに何千、何万とこの動作は繰り返されてきただろうが、そのせいもあって気づかないうちに間違った土地をタップして呪文を唱えてしまっているプレイヤーが多量にいるのだ。

 思っている以上に、土地の間違いのダメージは大きい。

 たとえば、ペインランドやショックランドによるライフペイは、相手に自由に動くターンを作らせてしまうのと同義となってしまう。きちんと土地をタップする事によってブラフをかますこともできるのだ。

 「でも他に唱えるようなものもないときには好きにタップしていいじゃないか」という意見もあるだろうが、これはよくあるミスである。マジックというゲームはブラフによっても成立するものであり、できる限り情報を与えないようにする事によって相手の行動を阻害する事ができるのだ。

 例えば手札がドロモカの命令と包囲サイであり、場には砂草原の城塞と梢の眺望が2枚ずつ、そして森と平地が1枚ずつあったとしよう。このときにドロモカの命令も唱えられるようにと森と平地をアンタップ状態にしておくのは一見正着手のように思える。しかしながらこれではいけないのだ。緑白がアンタップ状態であるということはきっとドロモカの命令を相手は手札にもっている、そう対戦相手が思考してしまうのである。

 アンタップ状態の土地を梢の眺望と砂草原の城塞としてみたならば、ドロモカの命令に加えて究極の価格や残忍な切断を擬似的に構えていられるのだ。できるかぎり相手に、情報を与えてはならないのだ。

 では、どうすれば正しい土地を使えるようになるのか。できる限り多様性を保っておくことで、例えばできる限りマナの組み合わせを多色化することによって達成できるだろう。これによって好きなときに好きな呪文を唱えられるようになる。簡単な指針としてはできるかぎり基本土地や単色しか出せない土地からタップしていくのが適切だろ。まあ、レガシーの場合には不毛の大地ケアがないわけではないが。

熟慮してプレイせよ。

 プレイ速度が猛烈なプレイヤーは確かに存在する。たとえば八十岡翔太氏は圧倒的な速度でまるで相手が次に何をしてくるかを知っているかのようにカードを場に繰り出していく。しかしながら一般的なプレイヤーがその速度で動こうものならば多量どころではないミスをしてしまう事だろう。あのプレイ速度は彼自身の才能と豊かな経験に裏打ちされるものであり、皆が皆そのような能力をもてるわけがないのである。

 数年前に、香港のコミュニティでのトッププレイヤーに、より強くなるために何をすべきか尋ねたことがあった。そのときにかえってきた返答は、「遅延行為をとられない程度のゆっくりと思考し、プレイせよ」というものであった。

 ゲーム中において、基本的には思考時間は十分に用意されており、多少の思考時間の増大は許容されている。やりすぎれば失格とはなるが。それをきいてゆっくりとプレイをするようになってからは、勝率が格段に上昇した。

 マジックにおけるプレイミスは概してプレイの遅さを原因としている事が多い。場に出すカードの間違い、カードを落っことす、デッキを逆にしてしまう……といったミスから様々な情報が漏れてしまうのだ。考えるよりも先に手が、という症状はプレイヤースキルのレベルに関わらず起こりえることなのだ。

 僕も今、マジックをうまくなりたいのならば、プレイスピードを落とせというアドバイスから始めたいと思う。きっと迅速なプレイが「プロみたいでかっこいい」と思っているプレイヤーは多量にいる事だろうが、概してその手のプレイヤーは迅速なプレイに気を取られ、ミスを多発しているのだ。勝てる、負けない、様々なチャンスを見逃してしまったり、誘発を忘れてしまったり……。そうだ、この事も述べておこう。

誘発を忘れるな。

 誘発忘れは一番避けやすいミスの一つである。より自身の知識を増やしていくだけでなく、実戦においてそれを忘れないように集中する必要があるだろう。

 誘発忘れはそれだけでマッチの結果を大きく変化させてしまう大きなミスとなる。このミスはアドバンテージの投げ捨てにもなり、その忘れられた誘発能力は後で自分にかえってくることとなるだろう。

 例えば、大歓楽の幻霊を巡る誘発忘れによる影響を考えてみてもらいたい。このカードは対戦相手が呪文を唱えるだけで相手のライフを削っていく、狂ったカードである。バーンデッキのような迅速に相手のライフを削りきりたいデッキにおいてとても有用に働いてくれる事だろう。しかしながら、様々な環境において、この誘発能力を忘れてしまっているプレイヤーが見受けられたのだ。その誘発能力なしではこのカードは所詮2マナ2/2の熊でしかないのだ。そんなカードをバーンに採用する理由がどこにあろうか。

 また、そのようなカードは他にもある。

  • 大霊堂の信奉者ー誘発能力を忘れてしまえばこのカードは単なる1マナ1/1、さまようものである。さまようものを構築デッキに入れる必要はないだろう。
  • コーの火歩きー赤いデッキ相手にこのカードをいれ、誘発を忘れてしまう人は多くいるだろう。誘発忘れのせいでライフが本来4点だったところを3点にしてしまっていれば、ボロスの魔除けによって本来負け得ない負けを手にしてしまう事となるのだ。バーン相手に1点のライフは、とても重い。
  • 海の神、タッサー占術1はとても重要な要素となる。マナフラッドを起こしかけているときに占術を忘れ、土地を引き込んでしまった事で完全な土地事故となってしまう事も十分にあり得るだろう。潤沢な土地があるのならば、それよりも唱える呪文を欲しいとは思わないかい?

全ての可能性を考慮し、見落としをなくせ。

  一つ一つの行動に時間をかけられるようになれば、盤面の状況をしっかりと把握できるようになり、よりよいプレイに気づくことができる。

 また、マジックのゲーム中には自身で気づくことができない盲点が各所に存在している。気づくことができれば勝利することができるようなものもあるのに、プレイヤーは気づけないのだ。観戦者はよりゲームを俯瞰できるために、プレイヤーが勝利を自ら手放しているのをみて青ざめてしまうこともあるだろう。

 では、どのようなものが盲点としてあげられるだろうか。例えば打ち消せない呪文を打ち消そうとしてしまったことはないだろうか?状況にもよるが大抵の場合これはその時ど忘れしてしまっていたのが原因だろう。魂の洞窟をコントロールするマーフォーク相手に豊富なマナがあれば、洞窟経由のマーフォークにも差し戻しを当ててキャントリップとして運用することもできるだろう。

 僕自身も、かつて龍王ドロモカあいてに計算された放逐を唱えたことがある。もちろんドロモカは打ち消されないカードでこそあるが、占術2を行うことができ、それによって勝利を手にすることができた。これはこのカードを単なる打ち消しとしてみているならば絶対に辿りつけない盲点であり、このように状況に合わせてカードを様々な使い方で場に送り出すことによって勝利を手にすることもできるだろう。

 では、どのようにしてそのミスに気づくことができるだろうか。友人のゲームを見ていればどこでミスしているか見えてしまうことも時たまあるだろう。それを互いに教え合うことによってより成長することができるのではないだろうか。

 マジックは計算対決ではない。プレイが遅くなってしまうのも問題では無いのだ。じっくりと時間を使い、最良の選択を探していこう。

自分のプレイが正しいと確信せよ。

 マジックは戦術ゲームであり、どの場面でも理を踏まえたプレイをすることが必要となる。もし自身のプレイが正しいのか確信がもてなくなったならば、自身を納得出来るだけの信念をもつべきだろう。もしそれを説明できないのならばそのプレイはおそらく間違いであり、よりよいプレイを模索することができるだろう。

 時には、盤面がとても複雑であり、混乱してしまった結果思考を放棄してでまかせプレイをしてしまうことも多くあるだろう。しかし、簡単な質問を自問するだけで、そのプレイを理論だったものにすることができるだろう。

 例えば、アタックするときにもこのような質問を自問できるだろう。

  • 何で攻撃するか
  • 相手はどれをブロックしてくるだろうか
  • コンバットトリックは使うべきか
  • 相手はコンバットトリックを使ってくるか、そもそももっているか
  • 相手の反撃によって負けてしまわないか

 この程度の自問によっても結果は大きく変わることとなるだろう。

 他の練習方法として、実際のプレイの前に頭のなかでシュミレーションを行うという方法もある。僕たちはチェスのプロプレイヤーではない。だから100手先なんて読むことは不可能である。しかしながら僕たちは盤面を見ることで戦闘後、次のターン、……その後の動きを読むことはそこまで難しくはないだろう。そしてそのシュミレーションの結果から動きを考えればいいだろう。

 盤面を見て、一歩先を考慮した動きを取るべきだろう。

 僕は今日伝えたこれらのヒントがマジックをより上手になるために役立ってくれればとてもうれしい。気になることがコメントで伝えてもらいたい。答えようと思う。また、あくまで今回の記事はこれからの記事の序章にすぎない。もし読んでみたいことがあったら教えてもらいたい。

 反応を楽しみにしてるよ!