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MtG訳記た。

モダンを中心とした(というよりはモダンの)海外記事翻訳保管庫

モダンデッキ8選-8.スケープシフト-(Top 8 Modern Decks – Scapeshift By Pascal Maynard)

» Top 8 Modern Decks – Scapeshift

より。

最終回!

あ、あのカードもまた出てきます。ちょっと食傷気味……。

ーーーーー

 最後のデッキとして、もう一つ、ランプデッキであるスケープシフトを紹介したいと思う。青白ミッドレンジやストーム、感染、護符コン、Zoo、マーフォーク、呪禁オーラ……様々なデッキが候補に上がったが、ヴァラクートについて、わりと詳しいため、これについて述べようと思う。

 オール・イン型スケープシフト

Pascal Maynard
PTQ 1st place

28 Lands
3 Evolving Wilds/進化する未開地
5 Forest/森
11 Mountain/山
2 Raging Ravine/怒り狂う山峡
3 Terramorphic Expanse/広漠なる変幻地
4 Valakut, the Molten Pinnacle/溶鉄の尖峰、ヴァラクート

5 Creatures
1 Avenger of Zendikar/ゼンディカーの報復者
4 Primeval Titan/原始のタイタン

27 Noncreature Spells/
2 Cultivate/耕作
4 Explore/探検
3 Harrow/砕土
4 Khalni Heart Expedition/カルニの心臓の探検
2 Lightning Bolt/稲妻
1 Primal Command/原初の命令
1 Prismatic Omen/虹色の前兆
4 Rampant Growth/不屈の自然
4 Scapeshift/風景の変容
2 Volcanic Fallout/火山の流弾

Sideboard
4 Guttural Response/耳障りな反応
2 Nature's Claim/自然の要求
4 Obstinate Baloth/強情なベイロス
3 Pyroclasm/紅蓮地獄
2 Vexing Shusher/難問の鎮め屋

 初めてのPTQ、そしてGPをこれで勝ち抜いた。これはあくまでエクステンデッド時代のデッキではあるが、昨今のオール・イン型のスケープシフトと構造の多くは同じだろう。

青スケープシフト

Masashi Oiso
Worlds 2011 Extended

25 Lands
4 Flooded Grove/溢れかえる果樹園
4 Valakut, the Molten Pinnacle/溶鉄の尖峰、ヴァラクート
4 Island/島
4 Forest/森
4 Misty Rainforest/霧深い雨林
1 Verdant Catacombs/新緑の地下墓地
1 Mountain/山
1 Murmuring Bosk/つぶやき林
1 Plains/平地
1 Scalding Tarn/沸騰する小湖

35 Spells
4 Wargate/戦争門
4 Rampant Growth/不屈の自然
4 Preordain/定業
4 Mana Leak/マナ漏出
4 Cultivate/耕作
4 Cryptic Command/謎めいた命令
3 Scapeshift/風景の変容
3 Explore/探検
1 Negate/否認
4 Prismatic Omen/虹色の前兆

Sideboard
1 Qasali Pridemage/クァーサルの群れ魔道士
3 Kitchen Finks/台所の嫌がらせ屋
2 Jace, the Mind Sculptor/精神を刻む者、ジェイス
4 Great Sable Stag/大貂皮鹿
2 Firespout/炎渦竜巻
3 Wurmcoil Engine/ワームとぐろエンジン

 そしてこれが、現在のUGr型スケープシフトの元祖といえよう。適量の打ち消しとブロッカーによって時間を稼ぎ、風景の変容によって一気に殺すことができる。このころのエクステンデッドはラヴニカブロックがイリーガルであったために、このデッキでは虹色の前兆とそれをサーチする戦争門が採用されているのだ。

66枚スケープシフト

James Zornes
Extended - GP Atlanta 2011

30 Lands
2 Fire-Lit Thicket/火の灯る茂み
3 Forest/森
5 Island/島
4 Misty Rainforest/霧深い雨林
9 Mountain/山
3 Terramorphic Expanse/広漠なる変幻地
4 Valakut, the Molten Pinnacle/溶鉄の尖峰、ヴァラクート

2 Creatures
2 Kitchen Finks/台所の嫌がらせ屋

34 Spells
2 Broken Ambitions/砕けた野望
4 Explore/探検
1 Harrow/砕土
4 Lightning Bolt/稲妻
4 Mana Leak/マナ漏出
4 Manamorphose/魔力変
4 Ponder/思案
4 Prismatic Omen/虹色の前兆
4 Scapeshift/風景の変容
3 Treasure Hunt/宝物探し

Sideboard
4 Firespout/炎渦竜巻
3 Naturalize/帰化
4 Negate/否認
4 Volcanic Fallout/火山の流弾

 今度はこの美しい66枚デッキを見てもらいたい。青い呪文の枚数を保ちつつ、出来る限り山をデッキの中に入れておきたい……まだこの手のデッキは、ショックランドがリーガルであるこのフォーマットでは見られていない。

 

 そしてこのカードはモダンが公式フォーマットとなると同時に禁止カードに指定され、解禁までしばらく待つこととなった。

 そして解禁後、このようなリストが誕生したのである。

スケープシフト

Alon Chitiz
GP Toronto Top 8

24 Lands
1 Breeding Pool/繁殖池
1 Flooded Grove/溢れかえる果樹園
3 Forest/森
3 Island/島
4 Misty Rainforest/霧深い雨林
2 Mountain/山
4 Steam Vents/蒸気孔
4 Stomping Ground/踏み鳴らされる地
2 Valakut, the Molten Pinnacle/溶鉄の尖峰、ヴァラクート

6 Creatures
4 Sakura-Tribe Elder/桜族の長老
2 Snapcaster Mage/瞬唱の魔道士

30 Spells
4 Cryptic Command/謎めいた命令
2 Farseek/遥か見
3 Peer Through Depths/深淵の覗き見
3 Pyroclasm/紅蓮地獄
4 Remand/差し戻し
4 Scapeshift/風景の変容
4 Search for Tomorrow/明日への探索
4 Serum Visions/血清の幻視
2 Telling Time/時間の把握

Sideboard
4 Ancient Grudge/古えの遺恨
3 Guttural Response/耳障りな反応
4 Leyline of Sanctity/神聖の力線
4 Negate/否認

 サイドボードこそ質が悪いが、リストとしては十分なものであろう。

スケープシフト

Pascal Maynard
PTQ 1st place

24 Lands
2 Forest/森
3 Island/島
2 Mountain/山
1 Snow-Covered Island/冠雪の島
2 Flooded Grove/溢れかえる果樹園
3 Valakut, the Molten Pinnacle/溶鉄の尖峰、ヴァラクート
2 Misty Rainforest/霧深い雨林
1 Breeding Pool/繁殖池
4 Steam Vents/蒸気孔
4 Stomping Ground/踏み鳴らされる地

6 Creatures
4 Sakura-Tribe Elder/桜族の長老
2 Snapcaster Mage/瞬唱の魔道士

30 Spells
4 Remand/差し戻し
3 Izzet Charm/イゼットの魔除け
4 Cryptic Command/謎めいた命令
4 Scapeshift/風景の変容
2 Firespout/炎渦竜巻
3 Cultivate/耕作
4 Serum Visions/血清の幻視
2 Prismatic Omen/虹色の前兆
4 Explore/探検

Sideboard
2 Relic of Progenitus/大祖始の遺産
2 Wurmcoil Engine/ワームとぐろエンジン
3 Obstinate Baloth/強情なベイロス
2 Nature's Claim/自然の要求
2 Negate/否認
2 Gigadrowse/万の眠り
1 Firespout/炎渦竜巻
1 Dispel/払拭

 そしてこの数ヶ月後、僕はこんなリストでPTQを抜けたのだ。耕作はヴェリアナ対策としてとても良いだろうし、探検や血清の幻視はカードのフィルターとしてとても有用であった。虹色の前兆によって、コンボすることなく、ただ土地を置くだけで相手を殺せるようになっている点にも注目してもらいたい。

スケープシフト

Lee Shi Tian
PT Return to Ravnica Top 8

24 Lands
1 Breeding Pool/繁殖池
2 Flooded Grove/溢れかえる果樹園
3 Forest/森
1 Halimar Depths/ハリマーの深み
3 Island/島
2 Misty Rainforest/霧深い雨林
2 Mountain/山
4 Steam Vents/蒸気孔
4 Stomping Ground/踏み鳴らされる地
2 Valakut, the Molten Pinnacle/溶鉄の尖峰、ヴァラクート

7 Creatures
4 Sakura-Tribe Elder/桜族の長老
3 Snapcaster Mage/瞬唱の魔道士

29 Spells
3 Cryptic Command/謎めいた命令
1 Electrolyze/電解
3 Izzet Charm/イゼットの魔除け
4 Remand/差し戻し
2 Repeal/撤廃
4 Scapeshift/風景の変容
4 Search for Tomorrow/明日への探索
4 Serum Visions/血清の幻視
4 Telling Time/時間の把握

Sideboard
1 Ancient Grudge/古えの遺恨
1 Beast Within/内に入る獣
1 Electrolyze/電解
1 Nature's Claim/自然の要求
2 Obstinate Baloth/強情なベイロス
3 Relic of Progenitus/大祖始の遺産
3 Vendilion Clique/ヴェンディリオン三人衆
2 Volcanic Fallout/火山の流弾
1 Wurmcoil Engine/ワームとぐろエンジン

 Lee Shi Tianは、スケープシフトの専門家というだけでなく、モダンの主ペシャリストといえるだろう。モダンで開催されたPTにおいて2度、彼はサンデーまで到達しているのだ。時間の把握や血清の幻視にとどまらず、撤廃まで採用している点を除けば、既存のレシピと特に大きな違いはないだろう。

 このデッキはTier 1にこそならなかったものの、ここで素晴らしい結果があったことも紹介しておきたい。

オール・インスケープシフト

Eric Froehlich
PT Born of the Gods

28 Lands
2 Forest/森
1 Island/島
7 Mountain/山
4 Misty Rainforest/霧深い雨林
3 Scalding Tarn/沸騰する小湖
1 Steam Vents/蒸気孔
4 Stomping Ground/踏み鳴らされる地
4 Valakut, the Molten Pinnacle/溶鉄の尖峰、ヴァラクート
2 Verdant Catacombs/新緑の地下墓地

8 Creatures
4 Primeval Titan/原始のタイタン
4 Sakura-Tribe Elder/桜族の長老

24 Spells
4 Khalni Heart Expedition/カルニの心臓の探検
3 Prismatic Omen/虹色の前兆
2 Izzet Charm/イゼットの魔除け
1 Lightning Bolt/稲妻
4 Explore/探検
3 Anger of the Gods/神々の憤怒
4 Scapeshift/風景の変容
3 Search for Tomorrow/明日への探索

Sideboard
2 Relic of Progenitus/大祖始の遺産
2 Lightning Bolt/稲妻
4 Nature's Claim/自然の要求
4 Swan Song/白鳥の歌
1 Anger of the Gods/神々の憤怒
1 Shatterstorm/粉砕の嵐
1 Combust/焼却

 Team CFBがこのデッキをさらに練り上げたのだ。僕がRG rampを用いてPTQを勝ち抜いたのと、その仕組はほとんど同じだった。より速いコンボデッキに対して数枚の打ち消し、そしてそのための青マナ源が2枚しか存在していないことに注目してもらいたい。

ブリーチトラップ

Scott Lip
GP Omaha Top 8

25 Lands
7 Mountain/山
4 Bloodstained Mire/血染めのぬかるみ
4 Stomping Ground/踏み鳴らされる地
4 Wooded Foothills/樹木茂る山麓
3 Valakut, the Molten Pinnacle/溶鉄の尖峰、ヴァラクート
2 Forest/森
1 Blood Crypt/血の墓所

15 Creatures
4 Primeval Titan/原始のタイタン
4 Sakura-Tribe Elder/桜族の長老
3 Emrakul, the Aeons Torn/引き裂かれし永劫、エムラクール
2 Courser of Kruphix/クルフィックスの狩猟者
2 Obstinate Baloth/強情なベイロス

20 Spells
4 Through the Breach/裂け目の突破
4 Search for Tomorrow/明日への探索
3 Anger of the Gods/神々の憤怒
2 Scapeshift/風景の変容
2 Farseek/遥か見
2 Summoning Trap/召喚の罠
3 Chalice of the Void/虚空の杯

Sideboard
1 Anger of the Gods/神々の憤怒
1 Obstinate Baloth/強情なベイロス
2 Slaughter Games/殺戮遊戯
3 Boil/沸騰
1 Shatterstorm/粉砕の嵐
1 Sowing Salt/塩撒き
2 Ancient Grudge/古えの遺恨
2 Spontaneous Combustion/自然発火
1 Engineered Explosives/仕組まれた爆薬
1 Krosan Grip/クローサの掌握

 これこそ、僕達が慣れ親しんでいたスケープシフトといえよう。風景の変容以外の勝ち筋も準備出来ているのだ。これは宝船の巡航がリーガルだった闇の時代の産物であり、2ヶ月程度でその姿を消したという点を付け足しておこう。

入念なスケープシフト

Matthew Duggan
GP Oklahoma City Top 8

25 Lands
4 Stomping Ground/踏み鳴らされる地
4 Steam Vents/蒸気孔
4 Misty Rainforest/霧深い雨林
2 Valakut, the Molten Pinnacle/溶鉄の尖峰、ヴァラクート
3 Island/島
2 Flooded Grove/溢れかえる果樹園
2 Breeding Pool/繁殖池
2 Forest/森
2 Mountain/山

6 Creatures
4 Sakura-Tribe Elder/桜族の長老
2 Snapcaster Mage/瞬唱の魔道士

29 Spells
4 Remand/差し戻し
4 Search for Tomorrow/明日への探索
4 Scapeshift/風景の変容
4 Peer Through Depths/深淵の覗き見
4 Lightning Bolt/稲妻
3 Cryptic Command/謎めいた命令
2 Compulsive Research/入念な研究
2 Repeal/撤廃
2 Anger of the Gods/神々の憤怒

Sideboard
1 Firespout/炎渦竜巻
1 Teferi, Mage of Zhalfir/ザルファーの魔道士、テフェリー
2 Sowing Salt/塩撒き
1 Creeping Corrosion/忍び寄る腐食
3 Obstinate Baloth/強情なベイロス
2 Ancient Grudge/古えの遺恨
1 Fracturing Gust/引き裂く突風
2 Spontaneous Combustion/自然発火
2 Dispel/払拭

 このデッキはこの頃隆盛し始めたアーキタイプである。Matthewによってブラッシュアップされたものだ。(ちなみにこのデッキにフィーチャーマッチで僕はコテンパンにされている。)

 この、入念な研究をこのリストに取り入れるという発想はとても興味深い。だが、今はもっと興味を持っているカードが存在している。

白 日 の 下 に

 このカードはとても素晴らしいものだろう。スタンダードではもちろん採用されるだろうが、モダンのスケープシフトにも、きっと採用されるカードとなるだろう。コンボデッキにおいてコンボパーツを引けないというのはとても大きな問題となるが、このカードによって風景の変容を8枚体制とすることができるのだ。

 殆どの場合において、このカードは有用となることだろう。コンボパーツが揃っている場合は別として。また、血染めの月環境となった時には4色目をタッチする発想はあまりよろしくないかもしれないが、そこは調整力とメタ読み力の見せ所だと思ってほしい。

Tips

  • 原始のタイタン型でない限り、フェッチする土地は山ではないほうがいい。風景の変容のために出来る限りとっておくべきだ。
  • 桜族の長老はすぐにサクるべきカードではないこともある。相手のライフが18点以下ならば風景の変容1発で落とすこともできるため、このカードで少しでも相手のライフを削っておくのは悪い発想ではないはずだ。

サイドボードについて

  • 短期決戦が想定されるときには山を抜くこともあるだろう。ゲームが短くなればなるほど、山を使う機会は少なくなるためだ。
  • 稲妻を採用していないのならば、青いデッキに対しては瞬唱は抜いてしまっていいだろう。基本的にフラッシュバックしようとした呪文は重くなるために、カウンターの餌食となるのだ。ハンデス相手に対しても同様のことが言えるだろう。僕はこのカードをあくまで追加の風景の変容だと思っており、白日の下に、を用いることでそれは十分に代替できるだろう。

 

 8回分を読んでくれてありがとう!これを書くのは新鮮な経験になったし、みんなも楽しんでくれたと思っているよ!