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MtG訳記た。

モダンを中心とした(というよりはモダンの)海外記事翻訳保管庫

モダンデッキ8選-6.デルバー-(Top 8 Modern Decks – Delver By Pascal Maynard)

» Top 8 Modern Decks – Delver

より。

残り3つ!

ーーーーー

 軽量スペル、ビートダウン、カードの選択、相手のコントロール……嫌いなものはあるかい?

 デルバーのとる戦略は僕の好きなモノだ。このデッキにおいては手札のすべてを用いて相手と戦うこととなり、もし負けたとしたら自分の判断が間違っていたと簡単に理解することができる。きっと僕がなぜミッドレンジ型のデッキが嫌いなのかこれでよくわかってもらえたのではないだろうか。そう、デルバーと真逆の性質を、ミッドレンジ型のデッキは好んでいるのである。

 では、このデッキのバリエーションについて、これから触れていきたいと思う。

ティムールデルバー

Lucas Siow - GP Columbus Top 8

21 Lands
1 Arid Mesa/乾燥台地
1 Breeding Pool/繁殖池
1 Forest/森
6 Island/島
4 Misty Rainforest/霧深い雨林
1 Mountain/山
4 Scalding Tarn/沸騰する小湖
2 Steam Vents/蒸気孔
1 Stomping Ground/踏み鳴らされる地

14 Creatures
4 Delver of Secrets // Insectile Aberration/秘密を掘り下げる者
4 Snapcaster Mage/瞬唱の魔道士
4 Tarmogoyf/タルモゴイフ
2 Vendilion Clique/ヴェンディリオン三人衆

25 Spells
2 Cryptic Command/謎めいた命令
2 Deprive/剥奪
1 Electrolyze/電解
4 Lightning Bolt/稲妻
3 Mana Leak/マナ漏出
3 Serum Visions/血清の幻視
1 Sleight of Hand/手練
2 Spell Pierce/呪文貫き
2 Spell Snare/呪文嵌め
2 Thought Scour/思考掃き
1 Vapor Snag/蒸気の絡みつき
2 Vedalken Shackles/ヴィダルケンの枷

Sideboard
1 Ancient Grudge/古えの遺恨
1 Flashfreeze/瞬間凍結
2 Grafdigger's Cage/墓掘りの檻
3 Huntmaster of the Fells // Ravager of the Fells/高原の狩りの達人
1 Krosan Grip/クローサの掌握
1 Negate/否認
3 Sowing Salt/塩撒き
1 Threads of Disloyalty/不忠の糸
1 Volcanic Fallout/火山の榴弾
1 Combust/焼却

 RUG、現在はティムールデルバーと呼ばれているだろうが、これは後に紹介するジェスカイのそれとは全く異なっている。時にはこのデッキからデルバーすらも消されることがあり、このカラーリングのデッキはデルバーの中でも最もミッドレンジ系に近いデッキとなっている。特にヴィダルケンの枷が入っているという点からもそれを読み取ることはできるだろう。きっと枷とクリコマをつかい、デルバーを一切採用していないデルバーに遭遇することにもなるだろう。

ジェスカイデルバー

Shahar Shenhar - GP Columbus Top 8

21 Lands
1 Island/島
1 Mountain/山
1 Plains/平地
4 Arid Mesa/乾燥台地
1 Hallowed Fountain/神聖なる泉
1 Marsh Flats/湿地の干潟
3 Misty Rainforest/霧深い雨林
1 Sacred Foundry/聖なる鋳造所
4 Scalding Tarn/沸騰する小湖
2 Steam Vents/蒸気孔
1 Watery Grave/湿った墓
1 Eiganjo Castle/永岩城

16 Creatures
4 Delver of Secrets // Insectile Aberration/秘密を掘り下げる者
4 Snapcaster Mage/瞬唱の魔道士
4 Steppe Lynx/ステップのオオヤマネコ
4 Geist of Saint Traft/聖トラフトの霊

23 Spells
4 Lightning Bolt/稲妻
4 Lightning Helix/稲妻のらせん
4 Path to Exile/流刑への道
4 Remand/差し戻し
1 Vapor Snag/蒸気の絡みつき
1 Faithless Looting/信仰無き物あさり
1 Gitaxian Probe/ギタクシア派の調査
4 Serum Visions/血清の幻視

Sideboard
1 Isochron Scepter/等時の王笏
1 Sphinx of the Steel Wind/鋼の風のスフィンクス
4 Gifts Ungiven/けちな贈り物
1 Smash to Smithereens/粉々
1 Elesh Norn, Grand Cenobite/大修道士、エリシュ・ノーン
2 Vendilion Clique/ヴェンディリオン三人衆
4 Molten Rain/溶鉄の雨
1 Unburial Rites/屈葬の儀式

 Shaharはこのデッキをモダンの世界に運び込んだプレイヤーだ。彼はこれによく似たデッキを使い、PTQで2位に食い込んだ後、プロツアーラヴニカへの回帰においてのトップメタになるのでは、という予感を世界に発信したのだ。ジェスカイデルバーはZooやバーンによく似たデッキで、相手の致命的な呪文を打ち消していくことで勝利を手にするデッキである。きっとこれはPhiladelphiaでみた、カウンターキャットに似ていると思う人も多くいることだろう。

デルバーの死

 PTラヴニカへの回帰が終わった後、デルバーはその姿をメタゲームからくらませることとなった。青いカードに対する最強といってもよいクリーチャー、死儀礼のシャーマンによりジャンドが隆盛することとなったからだ。

 また、死儀礼、血編みの禁止の後、デルバーに新たな風が吹き込むこととなった。若き紅蓮術士はモダンに対して影響を与えるだろう、総確信していたが、実際にそうなった。ギタクシア派の調査がよりプレイアブルなカードとして採用されるようになったのだ。

青赤デルバー

 Caleb Durward - PTQ Finals

19 Lands
1 Arid Mesa/乾燥台地
2 Mountain/山
3 Misty Rainforest/霧深い雨林
3 Steam Vents/蒸気孔
4 Scalding Tarn/沸騰する小湖
6 Island/島

12 Creatures
4 Delver of Secrets // Insectile Aberration/秘密を掘り下げる者
4 Snapcaster Mage/瞬唱の魔道士
4 Young Pyromancer/若き紅蓮術士

29 Spells
1 Dismember/四肢切断
2 Vapor Snag/蒸気の絡みつき
3 Electrolyze/電解
3 Remand/差し戻し
4 Lightning Bolt/稲妻
2 Forked Bolt/二股の稲妻
2 Pillar of Flame/火柱
4 Gitaxian Probe/ギタクシア派の調査
4 Serum Visions/血清の幻視
2 Blood Moon/血染めの月
2 Batterskull/殴打頭蓋

Sideboard
1 Blood Moon/血染めの月
1 Pillar of Flame/火柱
2 Hurkyl's Recall/ハーキルの召還術
3 Dragon's Claw/ドラゴンの爪
3 Threads of Disloyalty/不忠の糸
1 Negate/否認
2 Combust/焼却
2 Dispel/払拭

 Calebは若き紅蓮術士をずっとつかっており、彼は殴打頭蓋やメインへの血染めの月の採用といったトリッキーな戦術を用いて、トーナメントを勝ち上がっていくこととなった。

 ああ、宝船の巡航についてはひどかったね。あれは単純にクソカードといってしまってもいいだろう。4枚の思考掃きを積むことでこのカードは実質アンリコと同じ性能を持っていたと言って過言はないだろう。軽量スペルを連打することで、さらなる軽量スペルを引き増すことができる。これほど素晴らしいこともそうそうないことだろう。

 ……そうしてこの環境は一つのデッキに支配されてしまった。ジャンドがそうであったように、1マナで3枚のカードを引くような暴力的なカード群によって相手を圧倒するこのデッキは環境を支配した。また、時を越えた探索により、ジャンド、緑黒系のデッキは暫くの間、モダンという世界から消滅することとなった。その両方の禁止によって、ようやく戻ってくることができたと言ってもいいだろう。

青赤宝船デルバー

Pascal Maynard - Top 8 GP Omaha

17 Lands
2 Arid Mesa/乾燥台地
4 Flooded Strand/溢れかえる岸辺
2 Island/島
1 Mountain/山
4 Scalding Tarn/沸騰する小湖
3 Steam Vents/蒸気孔
1 Sulfur Falls/硫黄の滝

14 Creatures
4 Delver of Secrets // Insectile Aberration/秘密を掘り下げる者
4 Goblin Guide/ゴブリンの先達
4 Monastery Swiftspear/僧院の速槍
2 Young Pyromancer/若き紅蓮術士

29 Spells
2 Forked Bolt/二股の稲妻
4 Gitaxian Probe/ギタクシア派の調査
4 Lightning Bolt/稲妻
2 Mana Leak/マナ漏出
2 Pillar of Flame/火柱
4 Serum Visions/血清の幻視
1 Spell Snare/呪文嵌め
4 Thought Scour/思考掃き
4 Treasure Cruise/宝船の巡航
2 Vapor Snag/蒸気の絡みつき

Sideboard
1 Blood Moon/血染めの月
1 Disdainful Stroke/軽蔑的な一撃
1 Forked Bolt/二股の稲妻
1 Hurkyl's Recall/ハーキルの召還術
1 Negate/否認
2 Smash to Smithereens/粉々
3 Spell Pierce/呪文貫き
1 Threads of Disloyalty/不忠の糸
2 Tidebinder Mage/潮縛りの魔道士
1 Torpor Orb/倦怠の宝珠
1 Vendilion Clique/ヴェンディリオン三人衆

現在のデルバー

グリクシスデルバー

Sammy Tharmaratnam - ManaDeprived Super Series Top 8

18 Lands
4 Island/島
4 Polluted Delta/汚染された三角州
4 Scalding Tarn/沸騰する小湖
2 Steam Vents/蒸気孔
1 Sulfur Falls/硫黄の滝
1 Mountain/山
1 Watery Grave/湿った墓
1 Blood Crypt/血の墓所

14 Creatures
4 Snapcaster Mage/瞬唱の魔道士
4 Delver of Secrets // Insectile Aberration/秘密を掘り下げる者
2 Young Pyromancer/若き紅蓮術士
2 Tasigur, the Golden Fang/黄金牙、タシグル
2 Gurmag Angler/グルマグのアンコウ

28 Spells
4 Gitaxian Probe/ギタクシア派の調査
4 Lightning Bolt/稲妻
4 Remand/差し戻し
4 Serum Visions/血清の幻視
4 Thought Scour/思考掃き
3 Kolaghan's Command/コラガンの命令
2 Terminate/終止
2 Spell Snare/呪文嵌め

Sideboard
1 Izzet Staticaster/イゼットの静電術師
1 Dragon's Claw/ドラゴンの爪
1 Engineered Explosives/仕組まれた爆薬
1 Negate/否認
2 Rending Volley/引き裂く流弾
2 Shattering Spree/破壊放題
2 Spellskite/呪文滑り
2 Blood Moon/血染めの月
1 Flashfreeze/瞬間凍結
2 Dispel/払拭

 運命再編によってもたらされた新たな探査カード、グルマグのアンコウや黄金牙、タシグルは宝船の巡航や時を越えた探索ほどのオーバーパワーはもたない、モダンというフォーマットにちょうどいいカードであるといえよう。コラガンの命令が新たに加わったこともあり、今となっては黒を足すのが一番デルバーらしいデッキ作りといえるようになった。

 終止は対戦相手のタシグルやアンコウ、そしてタルモゴイフを対処するのにとても都合のいいカードである。このデッキも2T目にその手の怪物を場に送り出すことはできるものの、依然としてこの手のカードに対して解答をもっている緑黒系のデッキはこのデッキの弱点となっている。

 たしかに、また僕たちはデルバーが緑黒に対して相性の悪い時代へと再帰することとはなってしまった。しかしながら、過去のそれとは相性の悪さはかなり改善されている。そのためデルバーを使おうとすることは悪いことではないように思う。

ヒント

  • フェッチランドや思考掃きをつかって出来る限り無駄牌を排除し、デルバーを変身させるべきだろう。また、2匹並べることができればそれも好都合となる。同じカードで2回変身条件を満たせるようになるからだ。
  • もし、ギタクシア派の調査と血清の幻視のどちらかを打つことができるのだとしたら、先に調査を打つことをすすめる。それによって占術すべきカードがより明確になるからだ。しかし、ピンチの時には逆にして解答をすぐに引き入れるほうがいいように思う。

サイドボードについて

  • サイドボードを構築するとき、そして実際にサイドボーディングを行うときに、出来る限りインスタント/ソーサリーの量を減らさないようにしたい。デルバーは変身して初めて脅威になるといってもいいカードである。24枚は最低限、確保しておいたほうが安定して返信させることができるだろう。
  • 思考掃きや瞬唱の魔道士を使うことによって、様々なカードに僕達は容易に触れることができるようになる。たった1枚のハーキルの召還術ですら、思っていた以上の効果を引き起こすこともある。キャントリップなしのデッキの2枚挿しより、このようなピン差しのほうがよっぽどひきやすいといえるだろう。

ビデオ

 ではまた、7つめのデッキで会おうではないか。